社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

野沢尚『烈火の月』

2008-12-29 12:50:50 | 趣味(読書)

野沢尚『深紅』に続く野沢氏の作品紹介です。先日図書館に行った時にまとめて色々あさった中で、借りて読み始めた作品です。最近は、ほぼ東野圭吾氏と、松岡圭祐氏の作品をほぼ読みつくした事もあり、氏の作品と楡周平氏の作品を読むのが多くなっている。最も宮部みゆき氏の作品も当家と言うか内の奥様がほぼ全作品を揃えており、あえて読むことを避けているのだが・・・。

つまり、セカンドライフで楽しむ作家の一人として残している事にしている。一方で新しい作家の可能性を探し、谷 甲州(たに こうしゅう)『パンドラ』吉田親司『マザーズ・タワー』等のSFも読み始めている。

さて、野沢氏の作品となるとどうしてもかなり、暗いイメージとドライなイメージ、白い何とも言えない社会の裏側を照らしながら、一方で第3者的にあっという間にテロ的な感じで一般の人も含めて簡単に人を殺してしまう作品が多い。今回の作品も同様である。しかも舞台の中心は、警察所である。

登場する主人公は、自分におそらく責任があると思われるが、精神障害(自虐的行為に走る)の娘を持ち離婚された刑事(吾妻諒介:巡査部長)と、麻薬警察官(マトリ)の女(烏丸瑛子)であり、麻薬を横流しする連中とそれを利用して、千葉の新しい都市開発を利用し、また警察幹部へその利益を還元させる組織に対し、立ち向かう二人の死に物狂いの戦いである。勿論最後は・・・。

と一言で書いてしまったが、簡単にあらすじを述べるとそう言う事になる。詳細はやはり読んで貰った方がいいと思うので、今までとは、異なり簡単に紹介と言う事で済ませていただきます。

主な登場人部を上げると

吾妻諒介:本編の主人公。千葉の新興住宅地で開発が進んだ為に犯罪が多発する事中で、上司でもあり自分を刑事の道に歩ませてくれた岩城慶太(警部)と共に犯罪捜査に当たるが・・・
烏丸瑛子:マトリ(麻薬捜査官)。吾妻と喧嘩しながら、上司の岩城に罠を仕掛ける。結果自分も罠に落ち、麻薬中毒にされ、死をさまようが、吾妻に助けられる。そして吾妻と共に、自分を恥辱した犯人に復讐し、警察権力に立ち向かおうとする吾妻を助け・・・。
仁藤芳照:清弘のボス、千葉の愛高市の開発において多大な功績を残すが、それを維持するために、麻薬に手を染める事になるが、その為に清彦を使う。
清弘:神戸淡路大震災で、恋人と死ぬ所を仁藤に助けられ、以後忠誠を近い、吾妻や瑛子を狙う事になる。また関与する警察や関係者を抹殺する。

書 籍:『烈火の月(THE MOON IN THE A FURY)
著 者:野沢尚(のざわ ひさし)
発行年:2004年1月12日初版発行
発行所:株式会社 小学館
価 格:1,700円(税別) 縦1段組み466ページ+著者あとがき11ページ

烈火の月.jpg<ハードカバー帯の紹介>
刑事小説に”最強のヒーローが誕生!
死んだら楽になれる
なんて思うなよ
憎悪と殺意で沸騰する街が生んだ破天荒な
刑事・我妻諒介の決死の闘いが始まる。----。

 


                   クラッシャー
この世に現れた破壊者

「月のように、日本に溜まった悪によって輝き始める。
その輝きがやがて読者の心をも照らす」

我妻恭介 新潟出身、42歳
三流大学卒業後、機動隊を経て千葉県警愛高署刑事
現在バツイチ、娘一人。
特技は「笑いながら人を殴る」 ---

 


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