社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

シャープの「NetWaker」について

2009-10-03 14:20:55 | ITについて

さて、ふとコンビニに立ち寄った時に読んだ雑誌「Best Gear11月」徳間書店の掲載記事で、初めてシャープが『NetWalker』なる電子辞書スケールPCを発売した事を知った。大変興味が沸くが、詳細をネットで調べている時間もない中で、ネットブックのOSと当社の基本OS偶々立ち寄ったソフマップで実機とカタログを入手できたので、その実像に迫る事ができた。

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私の、PDAの歴史は過去、自分の購入したPDAの変遷と終焉PDAの思い出(PSION)PDAの思い出(リナザウルス)などで掲載しているが、既に結論が出ていた。

つまりPDAの思い出(リナザウルス)でも掲載しており、事実このリナザウルスシリーズはその後HDD搭載と辞書機能を加えることで最後まで、PDAの分野を撤退しなかった唯一のメーカー・シリーズでもある。

昨年の『ネットブック』や、極端にコンセプトが異なる『ポメラ』と言うテキスト入力に特化したツールの登場を考えると、シャープは新たに、PDAを更に進化させて登場させてくれたと思うが、基本的にPDAの思い出(リナザウルス)で紹介した、2代目リナザウルスと基本的な考えは変わっていない。つまりOSが独自ではなくなり、独自 -> Linux -> Ubuntu(Linuxの一つのデストリビューション)、キーボードのピッチ幅が14ミリに大きくなり、画面解像度が1,024×600の高解像度に上がり、記憶装置が4GB(記録エリア2GB)に増え、バッテリ駆動が約10時間と驚異的な進化ではあるが、しかし基本的な方向性やポリシーの進化はない。

つまり、小型軽量で安いWidnows Xp Home SP3をOSに選択したネットブックとの差別化を考慮すると、小型が勝つか、汎用PCが勝つかの違いと考える。ネットブックのOSと当社の基本OSで企業用にネットブックのOSつまりWindows Xp home editionを採用した全く同じPCと値段で争うかサイズで争うかになるのだろう。

ポメラは意外なヒットかも知れないが、やはりニッチな市場に終わるだろうし、このシャープのNetWalkerもおそらくニッチな市場となるのではないかと予想する。ターゲットを誰に当てた製品化が最大と考えるが、昔からのPDAのユーザーなのだろうか?それとも電子辞書をメインに考えたユーザーなのか?これはありえないと思うが・・・。

このマシンの発想は面白いと思うが、ターゲットユーザーに対するアドバンテージが見えない。

結論を言わせて貰えば、基本機能はPDAの思い出(リナザウルス)で既に満たしている為、なぜこれがヒットしなかったか?それはキラーアプリがなかったからであり、その一つが辞書だったと思うが・・・。つまり辞書サイズのPCではなく辞書サイズのPCで辞書機能は必須で格安でなくては成らないと考える。

これの意味する所は、逆の発想になるが、電子辞書のOSがLinux(Ubuntu)になり、上記の機能を満足すれば可能性があるのかも知れない。

なにが言いたいのは私もまとめ切れないが、今現在デジタルグッズとしては

  1. 携帯電話(携帯電話、ワンセグ、電子メール、デジタルカメラ、音楽プレーヤー、電子書籍ビューアー、PCビューアー等)  
  2. 音楽プレーヤー(音楽、動画、録音、ゲーム、電子等Ipodを中心に機能が進化中)  
  3. デジタルカメラ  
  4. 電子辞書(カラー化、多くの辞書搭載、文字認識、学習機能、音楽プレーヤー、テキストビューア等)  
  5. ネットブック(PCその物、安価、汎用、安い)  
  6. PDA(既に死滅)日本では携帯電話に取って代わられた。 -> 結果、形態電話の多機能化、汎用化、大型化が進んだ。

つまり、日本と、欧米は既に結論が出ている。

日本:携帯電話がPDAに取って代わった。携帯電話が多機能化することで、PDAのニーズを取り込んだ。

欧米:PDAに携帯電話がミックス、つまりくっついた。

しかし、Ipodを筆頭とする音楽プレーヤーがなくなってはいない。日本では、携帯で音楽も聴けるが、Ipod等の音楽プレーヤーも同時に二つ持つ傾向が固まっている。もちろん、デジカメもそうであり、携帯のデジカメ機能を使う人も多いが、デジカメ市場も大きな市場として存在する。

問題は、電子辞書であるが、これの市場は拡大する過程で、一部追加辞書機能やテキストビューワー等の電子ブック機能を持ちながら、学習機能とネイティブ発音機能を充実させる方向へと進化し、伸びて来たと考えられる。従って、上記の1~4までは基本機能が明確である為、市場として残るだろう。

5と6は箱であり、何でも出来るが、逆を言えば何もできない事を意味する。安価なPC市場は確実に存在する為、5は残るだろう。問題は6であるが、これは上記でも述べた為、世界的にこの市場は既に無いと見て良い。なぜならPDAに必要なキラーアプリと言うか機能が日本も、欧米も通信機能つまり、携帯電話だったと言う事だ。

随分昔の話になるが、ワードプロセッサーなる専用機が存在したが、PCの一つのキラーアプリとなり、その存在がなくなった。これからするとPDAの生きる道はあるのではないかという気がするが、上記の1~3は、現実存在し、4だけが日本だけの特殊な市場として存在しているのではないかと考える。

つまり、一時代に専用機(ワープロ、会計、CAD機等)は汎用機(ワークステーション、PCやPDA)に取って代わられたが、ユーザーから見ると、PDAと言う箱だけの市場は既に無いと思う。

最も外出先で、何に使うかと言う事に尽きるが、PDA(通信機能なし)の場合の圧倒的No.1アプリはアドレス帳(つまり電話帳)だった。ToDoや予定表等は、結局未だに紙の手帳で管理されている方が大半ではないかと思う。

従って、PDA -> 携帯電話の流れは必然では無いかと思う。残されたのは何か?電子辞書だが、これは上記でも上げたように、今の時代の一時的な日本独自の製品だろうと考える。

PCを使っている方で、電車の中でのは圧倒的に少ないがたまに見かける。これが空港になると半分以上の方がPCを使用されている。何と言っていいか可愛そうなぐらいだと私的には思うが、予想するに大半が電子メールの使用だと考える。空港のラウンジ等や新幹線の中で、わざわざPCでゲームをするビジネスマンはいないだろう。「ポメラ」がテキスト入力に特化した形の製品で一部で話題に上ったが、同様に昔キーボードを携帯電話につけてメール端末にされていた方も多いし、実際これらのメール端末機器はヒットした。

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従って、外で気軽に使える、メール端末その一つが携帯電話であるが、メール端末専用の機器があっても良いのではないだろうか?  

従って、このシャープが『NetWalker』なる電子辞書スケールPCはその可能性の一つとしてメール端末専用をPRすれば、あるいはヒットするのかも知れないし、既にそれをシャープはPRしているのかもしれないが・・・。従ってネット接続は必然となるが、ネットブックのOSと当社の基本OSで掲載した様に大手企業がVPN等での接続をOSに制限する場合は、このOSが足かせとなるだろう。

私的には中小企業が、硬直した大手を飛び越して、安く効率的なシステムを組んで行く事に、このような新形態、ネットブックの高機能化、大容量化と逆の小型化への道の面白いと思う。 もっとも値段が44,800円(ソフマップ)ではチョット高いが、EーMobileとセットならお得なため(4,800円:上新電機)、特に問題は無いだろう。


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