社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

東野圭吾『魔球』

2016-01-24 14:03:22 | 趣味(読書)

東野圭吾氏の『魔球』を読んだ。かなり古く、氏の初期の作品だ。1991年6月の初刊発行となっている。

流石に古いが、古いがゆえになんとも言えない懐かしさがあふれてきた。本文の刑事達の魔球に関する会話に以下の会話があるが、これが何んとも言えない。今では、フォークを魔球と呼ぶ人は誰もいないが、いや懐かしい。

そして、昔は30勝と言うのが、夢ではなかった。昨年のセリーグの最多勝(15勝)を考えると、昔の投手がいかに凄かったかを痛感した。

魔球と言えば、今は何んといっても小山のパームボールだそうです

初めて投げたのは三十三年のカージナルス戦だそうです。

今年は三十勝ぐらいしそうです

それから阪神の外人投手バッキーのナックル

あとは村山のフォークかな。でもフォークと言えば、まず杉下ですよね。もう十年ぐらい前になりますが」

さて、この『魔球』だが、非常に悲しい作品だ。詳細はまた省くが、巻末に評論家の権田萬治の解説」が掲載されているので、参照願いたい。大変詳細な解説だ。

いずれにしても私は、東野氏の初期の作品も大変好きだ。この『魔球』はこの初期の作品の中でも秀作に入るだろう。

魔球

まきゅう
書 籍:『魔球』
ひがしのけいご
著 者:東野圭吾
発行日:1991年6月15日初版
発行所:株式会社講談社
定 価:本体552円(税別)

9回裏2死満塁、
エースが投げた
”魔球”の行方ーー。
九回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最期に揺れて落ちる”魔球”を投げた!
すべてはこの一球に込められていた……
捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

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