社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

Lisa/MacintoshとSmalltalk(暫定ダイナブック)

2011-10-19 07:15:51 | ITについて

Apple?のキラーアプリVisiCalcに続き、昔をまた思い出した。Appleと言えばApple?の大成功がスタートとなるが、その後のApple?は大失敗。そしてスティーブ・ジョブズ氏が関わったLisa(Lisa (コンピュータ) - Wikipedia)と言う製品がある。結果的にはこのLisaもビジネス的には大失敗となった。最もこのLisaプロジェクトを途中から外されたスティーブ・ジョブズ氏は、少人数で開発していたMacintoshプロジェクトを強引に奪う事になったが。このLisaとMacintosh。この製品に多くの影響を与えたとされるのがコピーの代名詞ゼロックス社のパロアルト研究所(パロアルト研究所 - Wikipedia)だ。スティーブ・ジョブズ氏はLisaが発売される前にこのパロアルト研究所を訪れ、パソコンの父アラン・ケイ博士のSmalltalk で動く Altoの暫定ダイナブック(東芝のDynabookの由来)のデモを見学した(との事らしい:Alto、Star、Smalltalk、Lisa、Mac、Win の関係をはっきりさせようを参照。大変詳しく解説と分析あり)。

どこまでこれらの話が真実かは別に、LisaやMacintoshが世に出るかなり前に、このSmalltalkシステムで、オーバーラップマルチウィンドウ、マウスによる操作(3ボタンだが)、アイコン、オブジェクト操作等が実現されていた。そうこのSmalltalkこそが、オブジェクト指向環境を実現した言語を含む開発環境でもあり、実行環境でもあった。

LisaやMacが実際にこの暫定Dynabook、Altoで動くSmalltalkシステムを真似たかどうかは別にして、概念を真似たのは間違いない気がする。詳細な画面デザイン等は別にして。しかし今となってはあまり意味をなさない気がする。

話は変わるが、パロアルト研究所で生まれた技術として、Ehernet、GUI、WYSIWYG、ビットマップディスプレイ、オブジェクト指向、レーザー印刷、InterLisp、マウス等あまりにも多くの現在の技術を生んでいる。これらをどうして製品にうまく結びつける事ができなかったのか不思議だ。今のIT技術の大半を既に実現していたと言う事になる。今でもマウスが使われており、これに変わる物が他にないのも凄い。ゼロックスは試作機Altoを元にStar(実際はパロアルト研究所ではない)を商品化して売り出すが、ビジネス的には成功する事はなかった。この日本版J-Starを日本で展示会等のデモで何回も見た。大変な憧れだったが、ついに広がる事はなかった。このStarと同様にAppleのLisaも成功する事はなかった。

さて、今回もこのLisaとSmalltalkの記事を掲載したのにはこれも訳がある。思い出がある。Apple?のキラーアプリVisiCalc同様に、Lisaを当時の私が勤めていた会社は、発売された時に既に購入していたからだ。先進的なLisaを操作してもらった時にはさすがに驚いた。これは凄いと思った。それがアランケイ博士らのSmalltalkシステムを真似たのかどうかは知る必要もなく、当時は意味もなかった。今でも意味はないと思う。

そして更に全く違う機会に、Smalltalkシステムも見る事になったが、実は全く理解する事はできなかった。そしてSmalltalkシステムとLisa/Macが結びつく事はなかった。


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