社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

兄弟でも大きな価値観の違い(定年退職後の生き方)

2013-10-31 07:39:10 | セカンドライフ

同じ兄弟でも、価値観は相当違うと今年感じた。今年は親父が無くなり、久しぶりに兄弟で話し合う機会があったからだ。

上の兄が親父が昔言ったらしいと話した。

学校の修学旅行で、両親が三人の兄弟にお小遣いを渡すと

  • 次男の下の兄は、「全てキレイに使い切ってきた」
  • 末っ子の私は、「貰ったお小遣いを残してきた」
  • そして、長男の上の兄は「借金をしてきた」

どうもこの時の親父が言った言葉がそのまま、今の現状と言うかその価値観と言うか考え方を表しているようだ。

上の兄は、東大の大学院を卒業して、半官半民の財団法人に就職し、海外の赴任を含む国内外の駐在で日本国内を点々として、部長職まで勤め、そして今年の春に無事定年を迎えた。相当な退職金が出たと思われるが、借金で消えたと話していた。

一般サラリーマンより相当収入は良かったはずで、その後特別嘱託で残る事もできたようだが、民間の会社へ移られ、ほぼ現役と言うか現役より厳しい道を選択された様だ。そして未だ単身赴任で日本中を飛び回る仕事を続けている。

奥様も専業主婦ではなく金融関係にお勤めだ。甥っ子が既に医者になっており、姪っ子も薬学部を無事卒業して働いている。バブルの頃に杉並でマンションを購入したが、そのマンションをバブル崩壊後に売却して、奥様の両親と一緒に住む為に一戸建てを建てたようだ。この時のお金も相当必要だったらしい。更に子供たちの教育費を考えるとこれも相当な負担となったのは容易に想像できる。二人の子供たちは両方共最低6年間、しかも国家資格を取らなければならなかったからだ。しかし、無事試験も受かり、両方とも既に就職している。子供たちをここまで行かせるのには、親父の苦労と同じく相当な苦労があったはずだが、まだお金の為には働かざるを得ないようだ。

しかし兄は仕事が好きだし、生きがいでおそらく65を過ぎても、働くだろうと言っていた。

 

下の兄だが、こちらは、長距離運送の会社に就職して、もうすぐこちらも無事定年を迎える。若い時はこちらは相当な収入を得ていたようだし、組合の幹部もしており、その会社への影響力も相当あった様だ。昔の話だが、長距離で運転する為、家を長期にあける事が多く、その為の通信手段として、兄と奥様と甥っ子はアマチュア無線の免許を取った様だ。最初の投資で後はタダの通信。ウーンこれも素晴らしい考えだし、それを家族で実行するのがこれまた凄い。

久しぶりにこの下の兄の家に今年行った。鹿児島だ。5月に。かなり暑かった。

しかしエアコンはない。冷蔵庫も未だ30年位上前の物を使っているとの事。トイレもウオッシュレット等望むべきもない。目立つ家電製品やブランド物なども存在しない、平屋建の一軒家。畳も一回も替えていない?インターネット環境やスマフォ等関係のない世界。液晶TV等も存在しない世界。一回もリフォームしていないようだ。設備のもちろん替えていないようだ。しかしアマチュア無線だ。

久しぶりに兄弟がこの兄の家に集まった。

その下の兄が準備してくれていたのは一級品の大変高級な肉やお寿司。幻の焼酎。そしてビールはアサヒスーパードライ。

家には兄の足となるスズキの軽自動車パレット。奥様は同じくスズキのワゴンR、甥っ子にはこれまたスズキのジムニー。そう一人1台ずつだ。昨年だったと思うが、ヨーロッパに豪華客船のクルージングに行った。その前は大連の客船クルージングに兄と奥様は行かれたようで、その時の写真を見せてくれた。

これを聞いて上の兄貴は、自分ちには車もないし、海外旅行も行っていないと羨ましがっていた。

更に隣の建売の住宅も所有しており、その家は貸している。家賃収入が入るそうだ。下の兄は来年早々に定年を迎える。しかし退職金は殆ど出ないそうだ。その後は再雇用で月の半分は働くそうだ。そしてそれでもかなりの収入は保証されているらしい。甥っ子も既に成人している。

さて、当家はと言うと、子供たちは二人共成人しており、長男は一部上場のメーカーに就職して、既に結婚、昨年孫が無事生まれた。

当家はこの孫が今一番の関心事だ。息子も今はこの子が可愛くて仕方がないようだ。

そして、私は残り1.5年で定年を迎える。既に残りの人生に必要なお金は準備できており、これ以上お金の為に無理して働く必要はない。62までは一切の所得がなくなる。そして65までは基礎年金(国民年金)が出ない。そして65を過ぎて、年金が全て貰えても、不足するのはわかっている。しかし今の生活のレベルを落とさずにこれらを維持できる様に準備してある。

そして次の人生の設計はできている。後は何時実行を開始するかだけだ。今直ぐ辞めても、何ら問題がない。私に取ってはだが・・・。私が退職しても、直ぐ困る事はあっても、所詮残り1.5年しかない。定年以降は当社で働く気はない旨は後輩の課長達には伝えてある。

既に私は会社人生としては、十分仕事したので全く後悔する事がないし、今更当社で頑張っても、その先に私の未来や夢がある訳ではない。私の今の関心事は、何時辞めるか?それだけだ。あまり皆に迷惑を掛けずに・・・。

親父が子供たち3人に渡した小遣いの使い方、つまり考え方に、今の現状が本当に表れている気がする。

誰が良いか?等は価値観の違いなので良い悪いの問題ではなく、批判や批評する話ではない。色々な人生があるからだ・・・それは上の兄自身がそう語ってくれた。色んな人生があると・・・。


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