先日の朝日新聞の記事からであるが、6月売上高ついにコンビニ減「タスポ特需」続かずと掲載されていた。6月の全国コンビニ11社の既存店売上高は、前年同月より、2.3%減った。前年割れは昨年4月以来との事。詳細は省くが、コンビニの特需として、たばこの自動販売機で成人識別カード「タスポ」が必要になり、コンビニでの購入が増加したとの事であるが、それが逆に減ったと言う事の意味を考えた方がよいと思う。
朝日新聞では、タスポの需要は一年以上が過ぎ、来客が販売増に直結しなくなった。しかも「タスポ」特需は、最後の実施になった関東地方の導入から一年になる今年7月で一巡。今後は反動減が厳しくなると見られると結んでいるが、分析が足らないと言うか、分析その物が間違っているのではないかと私的には思う。
これの意味することは、タスポ特需と言うかニーズは殆ど変化していないと考えた方が正しいと思う。つまり結果として、たばこを購入するを除いた本来のコンビニの売上げが、急激に現れている(減少している)のではないかと予想する。
つまり、コンビニの伸びが既に飽和しており、タマタマ昨年タスポ特需で、惑わされた為に、実態を把握するのが遅れただけであり、タスポによるたばこ販売を除いて試算しておれば、現状が、簡単に予測できたのではないかと私的には考える。つまり「タスポ特需」が続かないのではなく、コンビニ本来の成長率が止まった。つまり後は、現状維持化、後退していくと言う現実が認識できていないのではないかと考える次第である。
最もこういう悲観的な経済状況を掲載すると、暗くなるだけなのだが、仕方がない。
一方、昨日も大先輩と話していたが、身近な所では、あまり不況の波を感じないと・・・。スーパーや飲み屋に行っても大勢の人がいるので、その生活の苦しさが実感として沸かないと言われていた。私もこれは、同じかなと考えている。つまり我々の知らない所、見えない所で本当に苦しい所があると言う事になる。
今回のコンビニの記事の中でも、一人当たりの購入金額が減ってきている事が述べられていた(来客数は15ヶ月連続増加、一人当たり購入金額は7ヶ月連続マイナス、6月は04年以降最も少ない556.9円)が、もともと便利さと裏返しで、安くない事も事実であり、生活を優先すると便利さより、安さへと流れるし、ついで買いなども節約の為に減ってきているのが実態ではないか?
従って、先日セブンイレブンの賞味期限切れ当日の弁当のディスカウント販売の問題が起きたが、生き残りの為には、便利さだけではなく、価格もその競争の中に入ってくると言う事になると予想する。
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