社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

恒川光太郎『南の子供が夜いくところ』『草祭り』

2016-06-11 11:04:48 | 趣味(読書)

恒川光太郎『夜市』に続いて、恒川光太郎氏の初期の作品を読んでみた。『南の子供が夜いくところ』『草祭り』といずれも短編集である。そしていずれも不思議な世界だった。なんとも言えない不思議ワールド。しかし私は、氏の

『金色機械』『ヘブンメイカー スタープレイヤーII』『スタープレイヤー』のような長編が読みたい。当分先の話になるのだろうか?

南の子供が夜いくところ

書 籍:南の子供が夜いくところ
著 者:恒川光太郎(つねかわこうたろう)
発行日:平成22年2月28日初版
発行者:井上伸一郎 
発行所:株式会社角川書店
定 価:本体1400円(税別)

『夜市』の鬼才・恒川光太郎が、光と闇入り乱れる南洋の島々を初めて描く。

変幻自在・極彩色の時空間が織りなす、人生を漂流するものたちの物語。

そこでは不思議はあたりまえ
世界の99%は想像するしかないものばかり

「今年で120歳」というおねえさんと出逢ったタカシは、彼女に連れられ、遠く離れた南の島で暮らすことになる。

多様な声と土地の呪力にみちびかれた、めくるめく魔術的世界。
草祭り

書 籍:草祭(くさまつり)
著 者:恒川光太郎(つねかわこうたろう)
発行日:2008年11月20日初版
発行者:佐藤隆信
発行所:株式会社新潮社
定 価:本体1500円(税別)

俺、もう少ししたら
ここから出て行くぜ。
でも、それは
おまえらの世界じゃない。

ざわざわと風が騒ぐ幻の草原。ぼくの友達はそこで、静かな金色の瞳をした獣になった。

怒りも悲しみも静かに朽ちてゆく
不思議な場所、美奥が紡ぐ死と再生の物語。
団地の奥から用水路をたどると、そこは見たこともない野原だった。「美奥」の町のどこかでは、異界への扉がひっそりと開くー。

消えたクラスメイトを探す雄也、衝撃的な過去から逃げる加奈江……。
異界に触れた人びとの記憶に、奇跡の物語が刻まれる。

S・キングを凌ぐ幻想美。
圧倒的なファンタジー性で魅了する鬼才、
恒川光太郎の最高到達点!

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