恒川光太郎『夜市』に続いて、恒川光太郎氏の初期の作品を読んでみた。『南の子供が夜いくところ』『草祭り』といずれも短編集である。そしていずれも不思議な世界だった。なんとも言えない不思議ワールド。しかし私は、氏の
『金色機械』、『ヘブンメイカー スタープレイヤーII』、『スタープレイヤー』のような長編が読みたい。当分先の話になるのだろうか?
![]() | 書 籍:南の子供が夜いくところ |
『夜市』の鬼才・恒川光太郎が、光と闇入り乱れる南洋の島々を初めて描く。 変幻自在・極彩色の時空間が織りなす、人生を漂流するものたちの物語。 そこでは不思議はあたりまえ | 世界の99%は想像するしかないものばかり 「今年で120歳」というおねえさんと出逢ったタカシは、彼女に連れられ、遠く離れた南の島で暮らすことになる。 多様な声と土地の呪力にみちびかれた、めくるめく魔術的世界。 |
![]() | 書 籍:草祭(くさまつり) |
俺、もう少ししたら ここから出て行くぜ。 でも、それは おまえらの世界じゃない。 ざわざわと風が騒ぐ幻の草原。ぼくの友達はそこで、静かな金色の瞳をした獣になった。 怒りも悲しみも静かに朽ちてゆく 不思議な場所、美奥が紡ぐ死と再生の物語。 | 団地の奥から用水路をたどると、そこは見たこともない野原だった。「美奥」の町のどこかでは、異界への扉がひっそりと開くー。 消えたクラスメイトを探す雄也、衝撃的な過去から逃げる加奈江……。 異界に触れた人びとの記憶に、奇跡の物語が刻まれる。 S・キングを凌ぐ幻想美。 圧倒的なファンタジー性で魅了する鬼才、 恒川光太郎の最高到達点! |
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