思い付きブログ

げんしけん二代目感想。斑目の告白と「男の娘」は楽しかったが、普通のアニメに近くなった感じ

 2013年夏アニメの感想の続きです。

◎「げんしけん二代目」

○ 3期。「げんしけん」を見ると、私はまるでオタクではないな、と思います。

 コミケとかは行きませんし、同人誌も見ませんし、グッズとかも余り買いませんし、絵も描きませんし、コスプレもしませんし、ゲームもしませんし。深夜のTVアニメは良く見ますが、イベントはタマに行きますが限られた声優や限られたアニメのイベントのみですし。

 オタクでありたいわけでもオタクになりたくないわけでもなく、私なりに好きなもの(アニメとか。)を好きなように好きでいたいだけなので、それ自体はどうでも良いのですけれど。

 (最終13話後半で仕事をやめたばかりのOBの斑目晴信(cv興津和幸)が大浴場で、女装とかに迷う波戸に「やりたければやればいいし、やめたければやめればいい。再開するもしないも自由。」と言っていましたが。)

 ただ、私はどちらかと言うと広く薄くでやってきたのに、世間的には私はオタク(オタクは、どちらかと言うと、狭く深いとされている。)に分類されるのでしょうから、本当のオタクに少し申し訳ないな、と思ったり。
 それ自体、余計なお世話ですね。失礼しました。


○ そう言えば、2期までで、大した部員数でもないのに(10数人?)、このアニメではサークル内恋愛で3組のカップルが生まれ、いずれも結婚しそうな雰囲気。

 しかも、二代目での会長の荻上千佳(cv山本希望)は学生なのに漫画家として一応のプロデビューをしているという、出来過ぎな状況。

 何だかんだで、オタクなのにリア充なアニメというのも珍しいのかも。



○ さあ、実はメインヒロインである斑目の活躍です。

 後輩らの策略で部室に2人にさせられ、11話後半で斑目が春日部咲(cv佐藤利奈)に告白になっていない告白をし、予定通りフラれました。


 途中、斑目は「そもそもフラれるの前提の告白とか、本当に意味あんのか。」と思っていますが、区切りを付けて次に進むために意味あるんですよね。
 フラれた後に「意外なことにね、フラレたらマジでスッキリしてんだわ。」と咲に言っていますから気付きましたが。


 そう言われて、大学1年のときから斑目の気持ちに気付いていた咲はほっとして涙。
 (斑目自身が咲を好きだと自覚するのはもっと後だったようですが。)


 そんなヘタレな斑目には、村下孝蔵さんの名曲「初恋」を(→歌詞へのリンク)。
 「届かぬ想いを暖めていた  好きだよと言えずに 初恋は」
 「浅い夢だから 胸をはなれない」



○ ところで、11話で咲も気付きましたが、4人が斑目を好きなのですが、ヘタレで顔も今一つな斑目がモテるというのはオタクへの安心材料なのでしょうかね。
 部員のスザンナ・ホプキンス(cv大空直美)、アメリカのアンジェラ・バートン(cv小林未沙)、学外者の笹原恵子(cv葉山いくみ)、そして部員で男の娘の波戸。

 別にいいですけれど、クセのある者ばかり・・・
 そこは、やはりオタクの現実?


○ さて、絵が凡庸になり、各キャラの外見の特徴も弱くなってあまり印象に残らない感じなのとか、声優が変わって特徴が弱くなった感じなのとかは置くとして。

 現代視覚文化研究会という大学のオタクサークルも少しずつ人が入れ替わっていて。

 以前はオタクの悩みとかも取り上げられていたり、オタクは日陰者という雰囲気であったり、コメディを基本として考えさせられるところも多くありましたが、二代目は「男の娘」(オトコノコ。女装趣味で女装が似合う男子。性同一性障害やホモとかではなく、それらとは別の概念。)である波戸賢二郎(cv女子のときは加隈亜衣、男子のときは山本和臣)を中心にした話ばかりで、(二代目でもオタクの悩みはある程度描かれてはいましたが印象に残るようなものではなく(斑目は良かったですが。)、)普通の萌アニメ&青春ものにかなり近くなった感じ。

 良くも悪くもオタクやアニメやゲームが広く認知されたという時代の流れもあるのでしょうけれど。

 二代目は、と言うか男の娘はそれとして普通に楽しみましたが、2期までとは趣旨が異なっている感じでもあり、「げんしけん」としては二代目はない方が話のまとまりが良かったのではないかなあ、と思わずにはいられない今日この頃の、昼間もかなり涼しく/過ごしやすくなってきた10月の夜。


【shin】
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