◎「アニメの門場外乱闘編SD 総括2020」
2020年12月5日(土)、新宿ネイキッドロフトと配信にて、いずれも1,000円(プラスして、配信はシステム利用の手数料100円がありました。)。
出演は、いつもの、アニメ評論家の藤津亮太さん、ライターの小川びい さん。
「SD」はソーシャルディスタンスとのこと。
いつものように、2人が普段お酒を飲みながら話しているようなことを話すもの、でも今年はCOVID‐19でほとんど飲んでいない(「飲んでいない」だったか、記憶は曖昧。)、とのこと。
上記のようなものなので、少し大げさに言ったりしていますから、話半分で聞くものだと思ってここ何年かは毎年参加しています。
なお、以下での2人のコメントは箇条書きにしているので、そういうような意味あいのことを言った、くらいに理解してください。
現場で客も酒を飲みながら聞く、というのがこのイベントの本来です。
13時開演予定だったので、16時近くまでだったのでは。アーカイブで見たのですが、動画は3時間弱でしたが、休憩時間等を除けば2時間30分位かと。
いつもなら、その後にプレゼントの抽選があるので、今回もあったのかもしれません。
例年は1月頃に上記会場のみで行っていますが、今回は会場には15人まででした。他のイベントとも重複していたので、私はアーカイブで見ました。
アーカイブがあると2人の発言は少し無難なものになるので、やはり配信なしで会場のみの方が良いですね。COVID‐19の薬ができるまでは、配信との併用の方がありがたいですが。
いつものようにお酒を飲みながら、2020年の話題を、それぞれ10位からカウントダウン。
全体として、「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」、COVID‐19、そして「君は彼方」の話題が多かったです。2作の映画は見ていませんし、見る予定もないのですが、雰囲気は分かりました。
差支えがなさそうな範囲で、概要を書いておきます。
○10位。
・小川さんは「ひろしま!」。
次回から広島国際アニメーションフェスティバルが別の形になる件。
・藤津さんは「TIFFジャパニーズアニメ部門リニューアル」。
藤津さんがリニューアルに関わった件。
○9位。
・小川さんは「きめつ!」
藤津さんから、もうここで出すのか。
小川さんから、よくわからなかった。漠然としたところで停まって、漠然と戦って、えっ、と思ったまま終わった。
藤津さんから、僕は面白かった。TV放送後に配信などでもう一山あると分かった。出版社の意見が強くなると思う、独立独歩のufotable(「鬼滅の刃」のアニメ制作会社)と合うか心配。
監督などの制作側のインタビューが出てほしい。(何か事情があるような話しぶりでした。)
・藤津さんは、「未来少年コナン」。
40年以上前のアニメが再放送され、コンテンツとして普通に力があることが分かった。新作とは何だとは思った。とのこと。
小川さんから、配信では(一覧に)新作と旧作が並んでいて、新旧の区別がつきにくい。
小川さんから、配信では(一覧に)新作と旧作が並んでいて、新旧の区別がつきにくい。
○8位。
・小川さんは、「ようかい!」。
今年は映画がなく、ついに力尽きたか(妖怪ウォッチ)。TVでもよくわからない話しになっている。とのこと。
藤津さんから、話しが足し算になっている、マーケティングをし直して対象年齢を考えたほうがいい。
藤津さんから、話しが足し算になっている、マーケティングをし直して対象年齢を考えたほうがいい。
・藤津さんは、アニメ史研究家の「渡辺泰さん死去」。
○7位。
・小川さんは「ぽけもん!」。
・藤津さんは「BLアニメレーベル ブルーリンクス始動」。
BL映画を3本制作した件。
○6位。
・藤津さんは「名探偵コナン」。
よもやの1年後、来年は映画を2本作るのだろうか。とのこと。
ルパン三世vs名探偵コナンは面白かったので、コナンvsレイトン教授もあり。花澤香菜さん演じる娘のレイトンでも面白い。とのこと。
・小川さんは「ごんぞ!」。
ルパン三世vs名探偵コナンは面白かったので、コナンvsレイトン教授もあり。花澤香菜さん演じる娘のレイトンでも面白い。とのこと。
・小川さんは「ごんぞ!」。
○隠し玉。
・小川さんは「Away」。
ラトビアの映画、セリフがない無言劇で、1人で制作、映像に新鮮さがある、とはいえ個人的にはあまり感心しないところもあり、ゲームっぽいアングルばかりだと大画面では見るのがつらい。とのこと(かなり褒めていました。)。
・藤津さんは「トゥルーノース」(True North)。
日本とインドネシア合作映画で、実写だとつらくなるだけだが、エンタメにもなっている。とのこと。
○注目のアニメ本。
・小川さんは「駒田航のKomastagram 1st PHOTO FRAME」。
駒田さんがいろいろな声優を撮ったもので、駒田さんはプロ写真家でもある。声優は二芸ないといけない、と冗談めかして。
もう1つは、どなたかの画集でした。
・藤津さんは、「シネアスト宮崎駿 奇異なもののポエジー」。
○ブーメラン企画と藤津さんが言って、鬼滅の刃の記事について。
藤津さんから、鬼滅の刃についてコメント依頼がたくさんきたが、ほぼ断った(付き合い上断れないもの以外。2本は受けたと言っていました。)。書き原稿は書いた。
藤津さんから、鬼滅の刃についてコメント依頼がたくさんきたが、ほぼ断った(付き合い上断れないもの以外。2本は受けたと言っていました。)。書き原稿は書いた。
担当者がアニメについて知らないので、そもそも論から説明しないとコメントを理解してもらえないのが大変という意味のこと言う藤津さん。
藤津さんから、深夜アニメなのでヒットしても20億円くらいがこれまで。最初の週で46億円もいった理由がよく分からない。400館上映を決めた人にインタビューしてみたい。複数のスクリーンで上映する映画館もあるので、実際は500スクリーンくらいらしい。とのこと。
小川さんから、「君は彼方」でさえ100館超えているので、空いているから突っ込んだ面はある。
藤津さんから、多すぎるとガラガラで人気がないと思われるから、空いているからというだけではないだろう。
藤津さんから、鬼滅の刃の新規性はと聞かれることがあるが、ないと答えている。丁寧に作っていると答えている(そんな意味のことを言っていました。)。
○5位。
・藤津さんは「東映動画史論」。
記事を書く時に助かる。とのこと。(調べる手間が省けるといった意味の様子。)
・小川さんは「がんだむ×らぴゅた!」。
あまり話題にならなかったが、「ガンダムビルドダイバーズ」シリーズが良かった。とのこと。
○4位。
・藤津さんは「アフレコ異変 制作体制へのコロナの影響」。
TVアニメのダビングはリモートでもできると聞いたが、映画だと難しいらしい。家のスピーカーでもTVだとたいして変わらないが、映画館だと違うかららしい。とのこと。
・小川さんは「ABC!」(ABC放送)。
よみうりTV、MBCがアニメで成功しているのを受けて、関西のTV局がアニメに力を入れている。アニメは弱者の武器と藤津さんがよく言っている。とのこと。
○3位。
・藤津さん「鬼滅の商品とのタイアップがオニ多い」。
担当者がちゃんと全商品をチェックできているのか心配になるくらい。とのこと。
私が見た範囲でも、コンビニ、ゲームセンター、スーパー、ファミレス、本屋にグッズがあり、これまでのアニメより多いなと思いました。
・小川さん「ポスきみ!」。
ポスト「君の名は。」作品がたくさん出るはずだったのにCOVID‐19で公開延期になったりして幻に終わった。「君は彼方」「思い、思われ、ふり、ふられ」「サイダーのように言葉が湧き上がる」「ジョゼと虎と魚たち」などの公開延期が相次いだ。とのこと。
藤津さんから、キミカナは生まれたときから生きていない。
2人で、ふわっとしている、というようなことを言っていました。
小川さんから、「あした世界が終わるとしても」(2019年1月25日公開)はツッコミどころが多くて3か月は酒が飲めたが、これはそうではない。「あした世界が終わるとしても」は見てほしいが、これはそうではない。
私は、「君は彼方」の公開前に前売りを買うかどうか少しだけ迷いましたが、買わなかったことは正解だったようです。
なお、「あした世界が終わるとしても」は、前回の「アニメの門 令和最初の場外乱闘編」(2020年1月19日開催)でも小川さんが10位に挙げて同じようなことを言っていました。
○2位。
・小川さんは「ぜんじょう!」。
「進撃の巨人」の制作会社が代ったのは驚いた、前のスタッフがエールを送っていて驚いた、とのこと。
藤津さんから、たぶん、WIT STUDIO(1‐3期まで制作。4期はMAPPAが制作。)が他の仕事でその時期は受けられなかったのではと想像している。
小川さんから、鬼滅の刃の場合は監督に作品の本質がないと思っているからインタビューがないのだろうが、進撃の巨人は声優と音楽に本質があると思う。
藤津さんから、アニメは群体生物なので、ここが本質だと思っても違ったりすることもあるが。
・藤津さんは「海外アニメが豊作すぎる」
小川さんから、ハリウッドから映画がこなくなったので海外アニメが入りやすくなった面がある。
藤津さんから、海外の映画賞狙いの日本アニメがあっていいと思う。
○1位。
・小川さんは「ころな!」
・藤津さんは「池袋ブーム」。
「君は彼方」「体操ザムライ」「池袋ウエストゲートパーク」など池袋を舞台にした作品が多かった、池袋を舞台にした作品では表に「魔女見習いをさがして」、裏に「君は彼方」の2本の映画。とのこと。
○総合1位。
いつもは2人合わせて全体としての10位から1位を決めますが、時間もないので1位だけを決めることになり「池袋」に。
【shin】