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「ルパン三世 東方見聞録 アナザーページ」感想

 1989年4月のテレビスペシャル第1弾を除いて、2008年7月のTVSP第20弾までは8月とか、夏休み辺りに放送していたものが、今回の23弾「ルパン三世 東方見聞録 アナザーページ」は11月2日の放送。夏休み以外の放送にも慣れました。
 ルパンを見ないと夏が終われない、という気分は良かったですが、夏休みだと子供向けになりそうな気はするので、それ以外の時期に放送してくれても良いです。

 今回の第23弾は、2010年2月の「the Last Job」(第21弾)、2011年12月の「血の刻印 永遠のmermaid」(第22弾)よりは上手くできた話です。

 まあ、物語的にも映像的にも、特筆するようなことはないのは相変わらずですが、結構楽しめました。


【あらすじ】
 「マルコ・ポーロが書いた「東方見聞録」から抜け落ちたとされる1ページである「アナザーページ」が発見され、マルコ・ポーロが隠したお宝の場所が書かれていることが分かる。その石版を発見した考古学者が殺され、石版が盗まれ、ルパンが殺人犯にされるが、銭型警部は信じない。学者の孫のリサは、ルパンと知らずにお宝探しと祖父を殺した犯人を捜しに、ルパンに同行する。」



 ゲストヒロインの、考古学者の孫娘のリサ(cv井上麻里奈)が世間知らずで、おしとやかな役ですが、元気な役が多い井上さんの声には少し合わない気が。「みなみけ」の夏奈がチラついてしまいます。
 リサは浮世離れした感じの性格なので、井上さんが澄まし声を出すことにより、その雰囲気は良く出ていましたが。


 世間的には以下の台詞が、ベタですが今回の格好良い台詞なのでしょう。
 TVSPに多い、ゲストヒロインの成長物語(ヒロインがルパン側の考えに近づくように成長する物語)を良く表しています。
(映画の「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年)のパターンですが)

●中国マフィアのドンの包龍(cv宮澤正)がリサに言う台詞。
 「物事には、世間の見方では計れんこともある。世の常識が、実情とずれていることなど、ままあること。迷ったときには、その目を頼りにすればいい。自分の目で見たことは嘘をつかない。覚えておきなさい。」

●クライマックスでルパン三世(cv栗田貫一)がリサに言う台詞。
 「信じるも信じないも自由だけんどな。」
 「分からねえか。その甘え、そろそろ卒業しなくちゃな。自分で決めなきゃ、明日は開かれねえんだぜ! お嬢ちゃん!」
 「決められたじゃねえか。正解だぜ。」



 しかし、私が気に入ったのは、ルパンが殺したのではないのに、考古学者殺しの疑いがかけられているルパンについて、銭型警部(cv山寺宏一)が最初の方で言った台詞。

 「あり得ん!ルパンがそんなチンケな理由で殺人を犯すなんて、断じてあり得ん!!」

 「ルパンではありません! 失礼ながら、ルパンはこんな殺しをするような男ではありません。ヤツの美学に反する。」

 ルパンは殺し屋でしたから(2ndテレビシリーズ以降の多くは、殺し屋っぽさが無くなったのが残念ですが)、やはり、時には人殺しをすることが前提でないと。


 しかし、次元大介(cv小林清志)はルパンと峰不二子(cv沢城みゆき)に振り回されてばかりだし、石川五エ門(cv浪川大輔)は相変わらず修行馬鹿なのにモテるし、つまらぬものを切ってばかりだし、不二子は相変わらず裏切りをアクセサリーにしているし、何もかも相変わらずですが、結構楽しめました。

 因みに、謎のおじいさん、第22代武蔵坊弁慶役の永井一郎さんが良いアクセントであり、物語を引き締めていて、良かったです。


【shin】

コメント一覧

shin
http://yaplog.jp/shin99shin/
>ざっくさん
 ルパンは、基本的にいつものパターンですから。そのうち、CSとかで再放送するでしょうし。

 秋アニメは、順調に消化しています。見るのが苦痛なものはないですが、見るまでもないものがチラホラと。。。
ざっく
http://yaplog.jp/rockgamer/
録画予約してたのに、エラーが発生して録画されてなかった。
まぁいいけど……最近、アニメ観てないから、
通常の毎週やるアニメが3週分ぐらいたまりはじめました…
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