思い付きブログ

刀語感想。「誰かのために何かをするなんてこと、人間には、刀にも無理なんじゃないかって。」 ところで、チェリオは炭酸飲料で普及した、のか?

 2013年春アニメの感想の続きです。
 まあ、これは再放送で、以前は月1の放送でほとんど見られませんでしたが、今回は週1の放送。


◎「刀語」(かたながたり)




◎ 春期の1時間のノイタミナ枠は2010年にフジテレビなどで放送していた「刀語」(1時間×12話)のみの再放送でしたが、さて、どうしたのでしょう?

 これの原作者の西尾維新さんの物語シリーズの続きが夏からアニメ化されるのでそれにあやかったのか、アニメ制作が追いつかなくなったのか、この4月にブルーレイボックスが発売されたからか、世事には疎いので分かりませんが、毎週放送で見やすかったですし、これはこれでなかなか良いアニメだと思います。

 最初の放送とは、オープニングとエンディングの曲とアニメを変えて、全体として数分短縮したとのこと。
 最初の放送は数話しか見ていませんが(月1だと視聴習慣が付かない。)、変更は仕方ないのでしょうね。


 夏期のノイタミナ枠も2本中1本は再放送(今夏に映画が公開、ブルーレイボックスも発売。)なので、宣伝のためにこのような再放送の編成にしたのなら、大手テレビ局なのに、情けない。
 制作が追いつかなかっただけだとしたら、大手テレビ局なのに、凄く情けない。


 宣伝のために再放送をするのは構いませんが、「ノイタミナ」としてワザワザ設けている枠で再放送することはないだろ、なめてるのか、と


 2013年ACEの会場の外。幅が10m以上はあったと思います。



◎ 絵が少しばかり平面的に見えるのとか、時節使われるラフな絵や白黒っぽい絵とかは、時代劇の雰囲気を上手く出していますし。
 ただ、そういう絵は生きるか死ぬかの雰囲気を出すのにも有効たり得るのですが、頭と目が大きな萌系の女子キャラについては微妙な違和感が。ここはミスマッチとして味わうべきなのかも知れませんが。

 語りの池田昌子さんの声が、優しくていいです。メーテル!

 田村さんと中原さんを堪能するというのも良いですし。


○ 萌えな感じの訳あり奇策士の とがめ(cv田村ゆかり)とヒョウヒョウとした鑢七花(やすりしちか)(cv細谷佳正)が四季崎記紀が造った12本の完成形変体刀を集めんとして、刀を持つ強者と戦うために全国行脚。

 素手で刀などを持つ者と戦う七花の虚刀流というのも凄いですが、一度見れば相手のワザを使えるようになるクールというより冷めている姉の鑢七実(cv中原麻衣)はもっと凄い。


 また、7話とか、
「あい分かりました。良いでしょう。いえ、それとも悪いのかしら。どちらにしても。」
「どちらでも良いのですよ。いえ、どちらでも悪いのかしらね。」
「ま、どちらでも良いわ。どちらでも悪いわ。」
という言い方を七実は良くしますが、同じことでも見方や立場を変えれば違う解釈になるということを表していて面白いです。いえ、つまらないのかも。



◎  四季崎記紀が造った12本の完成形変体刀を経て、四季崎記紀らが創った完了形変体刀・虚刀「鑢」(虚刀流そのもの。)というのも、変わった刀であり、変わった流派であり。


 自らが刀だから刀を持つと弱くなる虚刀流というのは、刀は刀を扱えないということなのでしょう。
 理屈は分かりませんが。



○ 最初は、刀には意思がないから、意思がない別の刀を扱えないということかとも思ったのですが。


 つまり、武器に意思はなく武器を使う人に意思があるだけであり、武器をどう使うかも人が決めるものであり。武器を人殺しに使うのも、過剰防衛に使うのも、正当防衛に使うのも、オブジェとして使うのも、人が決めるものであると。

 包丁は料理に欠かせませんが殺人にも使えますし、車は移動や仕事には重要ですが、日本だけでも交通事故で毎年数千人が死んだり数万人が怪我したりしますから。

 何かをするためのモノは手段であって、それをどういう目的でどう使うかは人の意思が決めるものであって、目的によっては良いモノであったり悪いモノでもあり得るということであって。

 と思ったのですが、そうでもなさそうで。



 最終12話で七花は将軍の城に乗り込んで将軍を倒しましたが、刀である七花が自らの意思を持ったら弱くなるのかと思いきや、強くなりました。


 12本の変体刀を集めているときは刀と七花自身を壊さないようにというのが とがめ の命令でしたが、このときにはそれは必要なくなって自分の意思でリミッターを外して戦っていますし。


 また、12話での左右田右衛門左衛門(cv小山力也)との戦いで七花は次のように言います。

 自分勝手に生きていた とがめ を思い出し、「誰かのために何かをするなんてこと、人間には、刀にも無理なんじゃないかって。とがめ が死んだことで俺はそう思ったよ。」
 12本の刀を集めているとき、「とがめ のそういうところが好きだったんだから、だから俺もまた、俺のためにだけ戦ってたんだと思うぜ。」

 何故ここに来たかと問われて、「死ぬためだ。とがめ は俺に生きろと言ったけど、俺はもうそんな命令に従う必要はないからな。」


 つまり、七花は意思を持って とがめ と一緒に12本の刀を集めていたことになります。
 なので、虚刀流は刀を使えないというのは、理屈は分かりません。


○ しかし、とがめ は死ぬときに、「ちぇすと!」を間違えて とがめ が言い続けていた「ちぇりお!」を普及するように七花にお願いしたのですが、「ちぇりお!」が普及した形跡はありません。

 最終12話のナレーションで七花の消息は途中から不明と言っていたので、普及活動をしなかったのでしょう。


 とがめ が生きた証として「ちぇりお!」を普及するために七花が頑張るのかと思ったのですが、とがめ の死のショックが大きかったということでしょう。


 更に、とがめ と刀を集めるために旅をした日々の中で刀として とがめ に指示されたことを自らの意思で守ってきた七花が、とがめ自身がしたいように行動してきた旨を死に際に言う とがめ を踏まえて、七花も自分の考えで自分がしたいからすることをより前面に出すようになったわけで、「ちぇりお!」普及活動はしたいことに入らなかったということでしょう。


◎ そう言えば、炭酸飲料のチェリオってまだあるのでしょうか?安く、不味くはないものの美味しいとは言い難い味でしたが、子供の頃に駄菓子屋で買うには丁度良かったです。


【shin】
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