日曜日、仕事帰りに幹線を走っていると、1車線が封鎖されていた。工事でもやっているのかと見てみると、パトカーが数台止まっていた。
事故かなとも思ったが、事故車などないので、事故でもなさそうだ。
前方を見ると、前の車が次々と止められている。検問だ。ということは事件か。
警察官がぼくの車の横に来た。
「すいませーん。窓を開けてください」
「何かあったんですか?」
「はい。今日は18年前、海の中道飲酒運転事故があった日なんですよ」
「ああ、あれから18年経つんですね」
2006年8月25日、福岡市東区で飲酒運転による追突事故があった。追突された車は海に落ちてしまい、乗っていた3人の幼児が亡くなった。
幼児3人死亡という悲惨さ。
追突した男がそのまま逃げたこと。
しかし、逃げ切れないとわかり、酔いをごまかそうとして大量の水を飲んでから現場に戻ってきたこと。
さらに、その男が福岡市の職員だったということ。
この事故は社会問題となり、当時大きく取り上げられた。
その後、男は懲役20年の判決を受け、現在服役中である。
日曜日は、県内の各所でこの検問が行われたらしく、11人が逮捕されたという。
むかしなら免許を取り上げられたり、点数引かれたりはしたものの、逮捕されることはなかった。
そうなったのは、十数年前からだ。そう18年前のあの事故(事件)がきっかけになったのだ。