最近、聞くことのない『粋』という言葉
私が踊る際、最も意識しているものなのですが…
辞書で引くと
気質、態度、身なりがさっぱりと垢抜け、色気のあるさま。
人情の機微、特に男女関係について理解していること、その様。
などとありますが…
我々がよく使う演歌には、様々な情念が絡み合っているもので、その情念を振りや表情で見せるのが踊りの真髄。
うちの家元は
『粋』に見せるには『野暮』は良し『気障』はダメ
とよく言うのですが…
『粋』を単純に「格好良く」と解釈してしまうと『気障』になってしまい、延々と…こっぴどい駄目出しを喰らいます…
かと言って、家元の型をただ真似て踊るだけでは、家元の表現を踊っているだけで、自分自身の解釈、表現ではないと更に3倍の駄目出しを喰らいます(笑)
どちらかと言うと…喜怒哀楽…感情の起伏が少ない私…
これぞ『粋』そのものであろうと思っている鬼平犯科帳でも見ながら研究します。