《試練》――現在史研究のために

日本の新左翼運動をどう総括するのか、今後の方向をどう定めるのか

ハマスとイスラエルの停戦にあたって

2014-09-03 22:53:58 | 中東・北アフリカの政治経済―世界の動きⅥ
ハマスとイスラエルの停戦にあたって// 1.停戦が成立したからこそパレスチナ問題を自分の問題として//  イスラエルのガザ侵攻の停戦が8月26日に成立した。ニュースが伝える停戦の条件は、ハマスの要求などは1ヶ月経って交渉を開始するというものであり、現時点でもたらされたものは戦闘行為の停止のみであり、それもいつまで続くかは何の保証もない。しかし、本格的空爆開始から7週間・50日以上の地獄の苦しみからとりあえず解放されたガザの人々の嬉しさ、生き延びた嬉しさはたとえようもないだろう。その嬉しさもつかの間、ガザの人々の苦悩と生活苦は依然として変わらない。ミサイルや爆弾の攻撃と違って、日常的にガザの人々の首を真綿で締め上げ、人間性を壊し、社会を破壊する攻撃が戻ってくるからである。  マスコミの悪意に満ちたハマス攻撃キャンペーンとは一線を画し、停戦の継続が危ういことや停戦で世界の人々からまた忘れ去られるパレスチナの現実に危惧を抱き、停戦が成立したからこそ警鐘を乱打する意見も少なくはない。この危機感を共有しながら、停戦が成立した今だからこそ、パレスチナ問題を日本の問題、自分自身の問題としてとらえ返すよう訴えたい。 . . . 本文を読む
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