しずどらまとめ

ロンドン芸術大学でロシア娘と楽しいデザイン


靴墨で文字をかくドイツ人

ロンドン芸術大学、通称UALの一般向けサマースクールに2週間通ったおはなし。

きっかけ

せっかく語学留学するなら、学生時代から気になっていたロンドン芸術大学のデザインコースに通いたいなと考えはじめる。

美大のデザイン科にいたけれど、学生時代は英語どころじゃなく、あまり興味も沸かず。同級生が行っているのは知りつつ、英語できる子ばかりだったので、すごいなーくらいの感じでした。

しかし、社会人になるとやらなかったことへの後悔が募っていくもの。お金もあるしね。


いざコースを調べる

7月末に2週間のコースがあることが分かったので4月から語学学校に行っていれば英語もなんとかなるだろう、と考える。

しかしチキンなので、行く前には決断できず実際にイギリスに行って「これなら英語で授業受けられそうかも」と思い始めた2ヶ月目くらいのタイミングで申し込む。枠が空いててよかった。

ロンドン芸術大学付属の語学学校もあるけど、特に選ぶ理由がなかったので(立地や内容、価格的に)サマースクールのみ受講。

▶︎ual summer causes

WEBに詳細やスケジュールあり。
全部ここから申し込めます。


内容はこんなかんじ

・タイポグラフィ
・広告デザイン
・フィルムカメラ
・イラストレーション

この4つを2.5日ずつやっていく2週間。
全4クラスに分かれており、毎回クラスごとにも講評会をしつつ、最終日にも全クラスまとめて講評会をする。


イギリス人はいない

特に外国人向けとも書いてなかった(と思う)けど現地人は一人もいなかった。
多いのはドイツ、フランス、中国あたり。
40人くらいの中で日本人も私ひとり。これがちょっと意外だった。

たぶん最年長が28の私であとは20前後の学生、卒業後のバカンス中の子、広告代理店の25.6歳くらいの子がいた。デザインを学びたくてロンドン芸術大学にくる迷ってるからきた、みたいな子も。


タイポグラフィ

日本の美大時代に一番苦手だったこれ。
また字詰とかポスターカラーで綺麗に字を書くのかなと思ったら、まずはスーパーにみんなで行くとのこと。


かわいい

スーパーの売り物を使って文字を作るのが課題。
これなら手先の器用不器用あるけれど、単純に文字を描くより技術力の差がでない!頭いい。


私は砂糖を使って遊んでました

あんまり良いアイディアがでなかったので、筆でボンドを溶かした水を使って文字を書いて、その上に砂糖をまぶすことに。素材で遊ぶのは楽しい。


ドイツの広告代理店ボーイはやっぱりいろいろ上手かった



広告デザイン

現役の広告プランナーのファンキーな髭の先生が、広告デザインの考え方から教えてくれる。

各国の子がクラスにいたので、それぞれの国の好きな広告を伝え合うのも楽しかった。国で全然違う!


図書館やwebからポスターを引っ張ってくる課題も


講義パートは2時間くらいで、次に課題が伝えられる。
今度は「近所の商店街から店をピックアップして広告をつくる」とのこと。

二人組になって2人で計3枚のポスターアイディアを出す。
私はクールなロシア娘とペアになり、これで本当に苦労することに。


商店街というか、普通に道沿の店々。


まずは現地に徒歩で行ってお店を選ぶ。
ロシア娘と雑談しつつ「どこがいいかなー」とお喋り。
私は自分が一番英語ができないと思っていたけど、話してみるとわりとロシア娘も英語苦手っぽい。


選んだのはここ


カフェかと思わせての床屋さん

日本語同士のグループワークだってまとめるの大変なんだから、そりゃ英語苦手同士でデザインをまとめるの、超大変。

しかも好みが真逆だったので、3枚の2枚はお互いの案ですんなり決まるも、最後の1枚が決められない。
ロシア娘はおしゃれでクール。私はコミカルな感じが好き。


コーヒー豆に身体がついてるのが日本的発想

なんとか1日半で完成させ提出。結局4枚だして先生に選んでもらうことに。


チームで全然違うのがでてくるの楽しい


フィルムカメラ

笑顔がステキなモデル系美女の先生に教わるフィルムカメラ。



課題は何かしらテーマを決めて近所で写真を撮って現像して提出するとこまで。


キングズクロス駅の鷹をテーマに決定

キングスクロス駅は鳩よけのために鷹匠が日中いることを知り、夢中で鷹を追い続ける。



わりとすんなりテーマが決まったのでやりやすかった。
現像は専門のお店に行ってお願いするかたち。


イラストレーション

これを楽しみにしている生徒がめちゃくちゃ多い。私も含め。

テーマはビクトリア&アルバートミュージアムの要素を使った美術館ポスターのためのイラストレーション。
「テーマ自由じゃないんだ!!」と衝撃を受けるもそりゃそうだ。


美術館の中庭。

みんなで先生に連れられて美術館へ。


館内でスケッチ


美術館のカフェが素晴らしかった。ピアノの生演奏もあり。

最終的にちゃんと作品にしないといけないので結構時間がかかる。


迷走のきわみ

みんなMacBook持ってきたり絵の具使ったり。
授業時間内で終わる雰囲気の人もいたけど、ほとんど持ち帰ってやってた。


私はiPadで色付けして提出

なかなか課題の正解が見えなくて、めちゃくちゃ苦戦。終わってみるといろいろ思うけど、やってる時は「そもそもこの解釈で合ってるのかな」とか気にしいになりすぎてました。

2枚提出予定が1枚の絵を少し変えて2枚にすることに。あばばー。


他のコースも楽しそう


ファッションコースの講評会を横目でみてみる

同じ期間中に5〜6コースが走っていて、近かったのもあり見ていて楽しそうだったのがファッションデザイン。

簡単な素材で星をテーマにチームで服を作ってました。
私が受けていたデザインコースは講評会後に盛り上がる感じはなかったのに、ファッションコースはめちゃくちゃ盛り上がってて文化祭みたいな空気。羨ましかった。


制作風景


行ってよかった

語学学校だけだと本当に2ヶ月くらいで飽きるので、こういう刺激は大事でした。
ここを目標に英語の勉強もしたし、語学学校で話すこととは全く違う話をするので「大学にちゃんと留学したらこんな感じ」が体験できる。

内容がかなり自分が通っていた美大のデザイン科に似ていたのも、先生たちがここから学んできたこともあったのかなーとか繋がって面白かった。

あと他の国の子との作業は本当に大変だけど、すごくためになった。

インドの女の子とかめちゃくちゃおしゃれで、将来は自分のファッションブランドを立ち上げたいからデザインも勉強してるの、とかかっこよ過ぎてクラクラする。
インドって女性が虐げられているイメージがあったけど、その子のおかげで女性の自立や社会進出が内側から進んでる国なんだなって気づいた。


学校の前の広場が夏っぽさ極まる

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