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NO.142857のブログ

禅にも似た世界

1月31日

《・・すべてが音楽だった。彼らの脚の上げ下ろし、頭の或る傾け方が音楽だった。》これはオーストリアの作家フランツ・カフカの小説の一節です。あるいは、アメリカの作家ヘンリー・ミラーの本にも、こんな一節があります。《歌うからにはまず口を開かなければならない。いくらか音楽の知識も必要だろう。でも、必ずしもアコーディオンやギターなどなくてもいい。大切なことは歌いたい欲望だ。そうすると、それが歌なのだ。僕は歌っているのだ。》

これらはなんというか、音楽の不可能性を語っているのです。ところが、アメリカの音楽家ジョン・ケージはこれを実際の音楽にしてしまいました。

私も最近、音楽をダウンロードして聴くようになりましたが、まずダウンロードしたのは、ケージの「4分33秒」でした。これほど素晴らしい買い物はなかったです。なぜなら、この曲は4分33秒間まったく音がしないからです。

コンサートではピアニストが現れて、4分33秒間ピアノの前に座っているからまだいいですが、音楽ソフトではただの無音です。まったく意味がない(笑)。買った私は粋だなとずっと思っていましたが、考えてみると売った人間の方がもっと粋なのかもしれません。

粋といえば、枠が発表されました。2枠と3枠にいい馬たちが集中しましたね。枠連2-3で当たりやん、って感じですけど。でも、1枠のテーオー2頭がいかにもやらかしそう。楽しみだー。

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