人間ってのは、生きている人たちから逃げだしたいなんてよく口にする。だけども本当に人間に痛手を負わせるのは死んだ人たちなんだ。死んだ人たちってのは、一つの場所に静かに横たわっていて人間には手を出さないけど、それでも人間はやはりこの死んだ人たちからは逃げられないんだ。
フォークナー『8月の光』
何度も挫折を繰り返しては本を閉じる。
そんな経験を幾度としたウィリアム・フォークナーが時おり、無性に読みたくなる。
人は何かを分かったつもりでとおりすぎていく事が多い中でも、いつも立ち戻る場所をてらす人や本、音楽たち。
私が逃れようもなくさまよっているあたりです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます