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前田秀一 プロフィール
金剛俳句 第二十二回 季語:秋 (平成二十七年十二月五日)
散りてなほ地上の錦濡れ紅葉
選句:◎◎○○○○○○○
履き慣れぬ草履むずかり七五三 稲架けつ景色を創る農夫婦
選句:◎○○○○○ 選句:○○○
金剛俳句 第二十一回 季語:冬 兼題:秋晴、柿 (平成二十七年十一月五日)
香を含み舌にころがし今年酒
選句:◎○○○○
切株の縦横律儀新苅田 秋晴れて遠き金剛肌深し
選句:○○ 選句:○
金剛俳句 第二十回 季語:秋 兼題:月、稲 (平成二十七年九月二十八日)
右に追ひ左に打ちて油虫
選句:○○○
野分雲無駄を思案の鉢仕事 名月や宙の達人愛でるらむ
選句:○○○ 選句:○
金剛俳句 第十九回 季語:夏 (平成二十七年八月十八日)
朝まだき音の弾ける蓮蕾
選句:◎〇〇
夏帽子小粋に背の子あやす嫁 日に増せり光合成の青田波
選句:〇〇〇 選句:〇〇
金剛俳句 第十八回 季語:夏 兼題:梅雨 (平成二十七年七月十日)
下校児の傘の語らひ梅雨の入り
選句:○○○○○○
「作者自句自解」
「子どもは宝、地域で育てよう未来の担い手!」を合言葉に小学校の登下校時の「見守り隊」活動をしています。一団となって帰る下校時には3年生を中心に低学年ほどおしゃべりがにぎやかです。傘を寄せ合う子、左右に揺らす子・・・話題豊に楽しそうな会話の光景が続く日々となりました。「梅雨入りやなぁ~!」。
羊刈る薄目嬉しや若葉風 風無くに蓮葉揺れをり亀遊ぶ
選句:○○ 選句:○
金剛俳句 第十七回 季語:初夏 (平成二十七年五月三十日)
筍に糠と一筆里の情
選句:◎◎○○○○○
母の日や孫の一輪古屋(こや)晴るる 蓮巻葉空に漕ぎ出づ水鏡
選句:○ 選句:◎
金剛俳句 第十六回 季語:春 兼題:桜 (平成二十七年四月二十八日)
散り際も魅せつつ桜人誘ふ
選句:◎○○○
春料る目に楽しきや利休膳 咲き満ちて大傘かざす桜かな
選句:〇〇〇 選句:〇
金剛俳句 第十五回 季語:冬、早春 兼題:立春 (平成二十七年三月六日)
蓮枯れや荒ぶる風の無為の道
選句:◎◎◎○○○○
「作者自句自解」
「荒涼とした蓮枯れの池に春一番が吹き荒れても、枯れた蓮はなんの抵抗もなく風を過ごしています。しかし根っこにはやがて来る春の芽吹きと夏の開花に備えて力を蓄え、その時を待っているのだと思うと逞しくも見えます。天地自然の働きに身を任せて生きる逞しさを実感しました」
「無為の道はちょっと硬いかなと思ったのですが、文字数(五文字)として収まる言葉はこれしか浮かばず、分かってもらえるかなと思いつつ思いきってと投句しました。この言葉の背景には、日頃教えに預かっているお寺の住職の言葉があります」
備前焼紅一輪の寒椿 立春や眼光強し受験生
選句:◎○ 選句:○○
金剛俳句 第十四回 季語:新年 冬 (平成二十七年一月二十九日)
重ね注ぎ金箔泳がせ屠蘇祝ふ
選句:◎○○○○
聖夜月スエーデン首都青光る 寿ぎて獅子舞ふ鎮守人嬉し
選句〇〇 選句:◎
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