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前田秀一 プロフィール
金剛俳句 第三十二回 兼題:秋、時雨 (平成二十八年十二月一日)
干柿の売子の自慢国訛り
選句:◎〇〇〇〇〇
<自句自解>
好物の干柿、産地直送、これは美味そうだな!
「うまかョ~ゥ!」「えっ、熊本?」「初めて、堺に売りん来たっつよ!」「ほんなこっね!」
「今年は暑かったけん、シブもよう入いとるけん、そん分うまっかっとたい」
「熊本んなどこから来たつね?」「植木たい。植木んな、分かっととね?スイカのうまかとこたい」「おっどま、玉名たい」「うぁあ~ご縁たい。そらぁー、買わんね!」
コスモスの色を運べり風嬉し 落葉道雨後の余韻や踏み返し
選句:〇〇〇 選句:◎〇〇
金剛俳句 第三十一回 兼題:新米、名月 (平成二十八年十月十六日)
新米や今年の日照り香り立つ
選句:○○○
豊穣の揺らめき渡る稲穂波 野分立つ暮らし一変人恋し
選句:◎○ 選句:○○
金剛俳句 第三十回 吟行(大安寺、南宗寺、紅谷庵) (平成二十八年九月十一日)
吟行や夜長の酒席また楽し
選句:○
黙し坐す枯山水に秋澄めり 語り添ふ茶聖のロマン花木槿
選句:○○○ 選句:◎○
金剛俳句 第二十九回 兼題:夏 (平成二十八年九月四日)
手花火や孫の十六乙女顔
選句:◎○○
風鈴に風を貰ひて昼眠る 香り来る蓮花三昧朝まだき
選句:○○ 選句:○
金剛俳句 第二十八回 兼題:梅雨 (平成二十八年六月六日)
被災地の青幕悲し梅雨の入り
選句:◎○○○○○○
<自句自解>
小学生時代を過ごした故郷(熊本)、思いもよらない大地震は想像を絶する現実でした。
今なお消えないブルーテントの覆いに、梅雨の入りは痛ましくも無情に響きます。
闇に舞ふシテの幽玄蛍狩 野点傘八十路語らひ風薫る
選句:○○○○○○ 選句:○○○
金剛俳句 第二十七回 兼題:若葉、鯉幟 (平成二十八年六月六日)
若葉雨故郷の余震胸痛む
散策に息も弾みて若葉風 ここかしこ連ねて泳ぐ鯉幟
選句:○
金剛俳句 第二十六回 兼題:桜、彼岸 (平成二十八年四月二十五日)
森陰に紅の一際落ち椿
選句:○○
集ひ来る供花手に手に彼岸晴れ 桜咲く声の上ずり北上す
選句:○ 選句:○
金剛俳句 第二十五回 兼題:早春、梅 (平成二十八年二月十四日)
朽ちし木の命の証梅一輪
選句:◎◎○○○
雨露のしとどに光り梅開花 早春の雄叫び跳ねて甲子園
選句:○○○ 選句:○○
金剛俳句 第二十四回 兼題:新年、正月 (平成二十八年二月十四日)
正月や賑わい引きて茶の旨味
選句:○○○○○○○
箱根路を襷繋ぐる新春絵 賀状書く共に傘寿の祝ひ事
選句:○○ 選句:○
金剛俳句 第二十三回 兼題:冬帽子、北風 (平成二十八年一月十八日)
金剛の峰の白妙冬帽子
選句:◎◎○○○
予定書くペン先年を越しにけり 北風の耳元荒び首すくむ
選句:○○○ 選句:○○○
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