私は、現在86歳、後3年経てば90歳に近くなる。多分これが更新の最後だろうと自覚していたのだが、講師の最初の話で驚いた。「ついこの間、この講習に大正15年生まれの人が来ました」と言うのだ。「92歳」と言う訳だ。何か、もう1回くらい更新できそうな気がしてきた。免許証返納が盛んに言われるが、当事者には不便を齎す。必要最小限の範囲で車に乗りたいものだ。その為にも、講習で、色々指導してもらうことは必要なんだろう。
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私が免許証取得の為に通った自動車学校が、此処だ。「高齢者講習」も此処で受けた。当時と少し変わって設備など立派になった。「免許証」を見ると昭和39年に「原付免許証」昭和40年に「自動車免許証」取得が記されている。当時の私の年齢は33歳だ。最近の若者は、大学卒業くらいで、ほとんどが取得する。私の時代は、公共機関通勤が当たり前で、良くてバイク通勤だった。同僚が軽自動車などに乗ってくると、皆が集まって、覗いたりしたものだ。
私もバイク通勤が1年ほど続き、中古車を5万円で買って暫く乗ったが、坂道ではアクセルを吹かしても、なかなか上って行かないので閉口した覚えがある。「スズライト」と言った。次には「N360」、やがて普通車の「スプリンター」「コロナ」「カムリ」「マークⅡ」「プリウス」「ャ泣e」とトヨタ車が続いた。家内も娘の病気入院で必要に迫られて「ワゴンR」を買い、今は「ムーブカスタム」に乗っている。つい先日、免許証更新を済ませてきたばかりだ。自動車の改良進歩は素晴らしく、オートマティック、カーナビで運転が楽になった。今や「自動運転」で、運転手がいなくても車が動く時代になった。「自動車学校も不要になるのでは無いか」、と言う冗談も出ようと言うものだ。
視力検査もしたが、やはり視力は「動体視力」「夜間視力」とも「やや劣っている」そうだ。「水平視野」は、平均値に近い。その後、運転技能診断で、自動車運転、講師が横に同乗して、色々指示をする。「交通信号」「踏み切り」「一旦停止」「バック駐車」「S字カーブ」など、常日頃の運転態度が問われる。左折とか右折、での出し忘れもいけない。段差を登って急ブレーキと言うのもあった。10分ほどの運転は、前回より長く、注意力が試される思いだった。結果は「ほぼ良好です」と言うもの。
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その後、教室で、講師から高齢者の運転上注意すべきことを色々指導していただく。特に注意をされたのは、「高齢者」が交通違反をした場合、通常の減点、過料金支払い以外に、高齢者講習が科せられるという点だ。今回も「認知機能検査」で650円、「高齢者講習」で5100円支払っている。違反者への高齢者講習では7900円が必要とか。以前のような交通事故写真を見せられるより、こちらの話の方がより効果が高いと思った。これで「高齢者講習終了証明書」を貰った。後は、警察署で更新するだけとなった。