高安は、大関経験者。過去に何度も優勝に迫りながら逃している。もう2度とこういうチャンスは来ないだろうと、私は心情的に高安を応援していた。結果は衰えていく力士の悲劇に終わった。以下若隆景についての報道をコピーして置こう。
新関脇での優勝は、1936年(昭11)5月場所での双葉山以来、86年ぶりの快挙だ。その双葉山は36年から39年にかけて不滅の69連勝を飾った大横綱として知られる。また、福島出身力士の優勝は、1972年初場所の栃東(初代)以来50年ぶり。 若隆景は身長181センチ、体重130キロ。幕内では軽量ながら、稽古を重ねて力をつけてきた。同じく小兵ながら横綱まで上り詰めた3代目若乃花の相撲がバイブルだ。「しっかり呼び込んで、下からという意識だけです」。体格差を補う、左右からのおっつけを武器とした下から攻め上げる相撲で賜杯をつかんだ。
祖父は元小結の若葉山で父は元幕下の若信夫。そして長兄の若隆元は現在幕下で、次兄の若元春は西前頭9枚目という相撲一家だ。 そのしこ名は、戦国武将、毛利元就の3人の息子にちなむ。若隆景は3男・小早川隆景からつけた。 福島市出身。地元は場所中の3月16日深夜に震度6弱の大きな地震に見舞われた。その翌日、ふるさとへの心配を口にし「僕は今できることを精いっぱいやっていくだけ」と全力で相撲を取ることを誓っていた。 被害を受けた人々にも勇気を届ける初優勝。次の大関候補としての地位も確立させた。
昨夜は、「中日ドラゴンズ」も連敗を2で止めて今シーズン初勝利を挙げた。超満員の後楽園球場で、地元「巨人ジャイアンツ」の3連勝を阻んだのだ。一緒にテレビ観戦していた息子夫婦も大喜びだった。昼間矢作川堤防を散歩して桜の開花状況をカメラに収めて来た。八分咲きと言うところ。
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