ヨーロッパの旅と写真(St Foto Trip)

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シエナ

2018年12月14日 08時01分22秒 | イタリヤ
シエナ色。英語で黄褐色の絵の具をこう呼びます。 トスカーナの丘に浮かぶ、幻想的な赤茶色の街を見て、
いにしえの人はそう名づけたのでしょう。 曲がりくねった道に延々と続く中世の館。すり鉢型のカンポ広場、  
ドゥオモは、白とグリーンの横縞模様。ロマネスクとゴシック様式が混ざっているという、独特の建物。
内部の床はモザイク、前方は敷物に覆われている。柱も縞々で強烈な印象。
フィレンツェとシエナは中世以来ライバル都市として互いに強い対抗意識持ち抗争を続けてきたが、
政治的には最終的にフィレンツェの勝利となり、シエナはメディチ家を君主に戴くトスカーナ大公国に
属することになったしかし、 幸か不幸か、そのために、人口約40万人と、
ヨーロッパの古都としてはやや大都市になり過ぎてしまったフィレンツェに比べ、
シエナは人口約7万と手ごろな規模に留まり、中世の面影をより濃く留める街として残った。
建物だけではなく、シエナは、シモーネ・マルティーニをはじめとするゴシック美術の宝庫だ。
プッブリコ宮(市立美術館)、ドゥオモ美術館、国立絵画館にはシエナ派絵画の膨大なコレクションがある。
シエナの街の中心にカンポ広場がある。ヨーロッパのどの街にもその街の顔となる広場があるが、
雰囲気、デザインでこのカンポ広場に勝る広場はない。