EKKEN♂

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引用と転載とジャイアンとスネ夫

2004-12-13 | WEBにまつわる話
 週刊!木村剛が騒がしいですねぇ。
 このブログ、そこそこ面白いと思っているのですが、以前から大いなる疑問がありました。それはBLOG of the Weekというカテゴリーにおいて特に、過剰な引用(というか転載)が行われることについてです。かなり前から、「木村剛氏は‘引用’というものを理解していない」というテーマで記事を挙げようと思っていたのですが、人気ブログを貶す記事を書いて「アクセスアップの一環か」と見当違いの文句を言われるのも癪に触るので転載とか引用とか 程度の記事でやめたことがあります。これまで誰も木村氏の転載について触れていなかったようなので、これはひょっとして触れてはいけないこと・無いことになっているものなどと思っていたのですが、絵文録ことのはにおいて、本日アップされましたよ。 木村剛氏の「ブロガーとしての資質」を問う――自分のものとして取り込みたがる人々 [絵文録ことのは]  これは非常に興味深い問題です。
 特に注目したいのは、必要以上に長い転載、その中の「他人のものは自分のもの」の蔓延をお読みいただければ幸いです。
 木村氏に限らず、こうしたブログは意外と多いです。
 本人が何を主張したいのか不明なくらいの引用(実は無断転載だが、本人は「引用」とカンチガイしている)。

木村剛氏の「ブロガーとしての資質」を問う――自分のものとして取り込みたがる人々 [絵文録ことのは]

 木村剛氏に限らず、他人のものを自分のものとして取り込みたがる人たちがいる。「著作権侵害」と言えば刑事事件になってしまうのでやめておくが、「安倍ぬすみ」(素敵だと思ったのでメモしたものを公開)とか「ジャイアニズム」(お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの)といえばわかりやすいだろうか。
 数ヶ月前に驚いたのは、ニュース記事をぺたぺた転載し、それにヒトコト「氏ね」「バカ」とコメントを書いただけのブログの存在。しかも何故かランキング上位に今も健在。
 で、最近知ったところは、本当にニュースサイトの記事丸写し。正直、そのブログの存在理由が計り知れない。また、そうした「誰にでも簡単に知ることのできる情報」をわざわざそのブログから得ようとする、そのブログの支持者の存在も、僕には理解できません。情報収集能力にかけている人なんでしょうか。
 上記の例は、法に照らし合わせた場合、ほぼ間違いなくクロとなるわけですが、ジャイアニズムにおいては、「法的には問題なさそう」ではあるものの、個人的にはどうよ? と思うものも少なくないのです。

むだづかいにっきでした:ニュースblogがつまらない

俺ニュース系をいくつも廻っていると気付くのは、割とメジャーなニュースの重複は理解できるのですが、こんな情報よく見つけたなというものまで、たくさんの俺ニュース系で取り上げられているということです。そしてよく読むとコメント欄に「××さん経由」と書かれているものも多い。要するに俺ニュース系の多くは単独で成り立っているのではなく、お互いが支えあって成り立っているものが多いということなんです。運営している本人にとっては楽しいのかもしれないけれど、僕にとっては何箇所も見ても得られる情報に変わりはない、と言う点で、その殆どが個人的には存在価値のないサイト、ということになるのです。

 僕はしばしば「ニュースブログがつまらない」という主旨の発言をしています。駄文にゅうすをはじめ、そこを経由したと思われるいくつかのニュースサイト運営者の方が、時々このブログを読んでいることを承知の上で書きますが(無論、彼らの全員がそうだ、というわけではなく)、質の低いニュースサイトに時々見られる「記事の取り上げ方」が要するにジャイアニズムなんですよ。いわゆる「孫ニュース」というやつなんですけど、彼らはニュースサイトのローカルルールに基づいて、情報を知った先のニュースサイトへのリンクを貼るのですが(それは悪いことではないですが)、たまにその日の記事の情報取得元が、同じものであることがあったりするのです。孫ニュースサイト運営者が好んで取り上げるのは、面白画像満載のサイトpya!だったりするのですが、リンク元としてpya!を羅列することに、一体何の意味があるのか。サイドバーにあるBookmarkに「pya!」と書いておけばそれで済むのではないのか?
 フシギなことに、そんな自己主張のないブログでも、結構コメントがついていたり、ランキングにおいて高位置をキープしていたりするから、困ったものである。
 そんな「全てが人のフンドシ」なブログ主(=ジャイアン)の運営方針もさることながら、本来コメントが寄せられるはずの記事について、ただリンクしている人のブログに集いコミュニティを形成していくスネ夫君たちの存在も、僕には到底理解できないのです。

トラックバックに関するコメントへのレス(仮題)

2004-12-13 | Trackback
トラックバックとは?に頂いたコメントですが、お返事を書いていたらあまりに長文になってしまったために、こちらでレス替わりとさせていただきます。
gooのはいいと思いましたが…。 (Lefty)
2004-12-12 22:07:57

>「Bさんのページで犬の話を読んだんだけど、
>そういえばうちの犬もね……」というような記事を書きます。
は、まあまあいい説明かと思いましたが…。
[Bさんのページで犬の話を読んだんだけど]と言う記事なら。

あと、ページのとっつきやすさも重要じゃないかと思いました。
多分ココログの説明だと、読む人はそう多くないかなと…。
説明書を読まない人にも読ませようという気遣いは表示化してます。


Unknown (deputyminister)
2004-12-12 22:43:51

私は、TBの趣旨をヤプログの説明のようにずっと思い込んでました。
“積極的なトラックバックはアクセスアップにもつながります”を実践していたんです。
“勝手にリンク貼るわけだから、いやなら削除すれば?”くらいの感覚です。だから、TBにわざわざお礼コメントするのもおかしな習慣だなと。
ただ、例の件で「迷惑だ!」と言われて以来、お返し以外は打つのやめました。
ランキングもじりじり後退気味(煮詰まってきたのも原因)ですが、嫌事言われたり、気を煩わせるのも面倒なんで、当分はこのままいこうと思ってます。
それはそうと、風俗関係のサイトがスパムTB打ちまくってましたね。

 まずLeftyさんの gooのはいいと思いましたが…。 
 初心者にトラックバックの楽しさを教えるための説明としては、なかなか良いものだと思うんです。gooではブログを「仲間」ツールという位置付けをしており(gooの問い合わせフォームの分類でそうなっています)、「ブログを通じてお友達を作ろう!」というノリを演出しているのでしょう。トラックバックはそのための大事な掛け橋、とgooブログでは考えているのでしょう、コメント拒否設定はできても、トラックバックの拒否設定はできないようになっていますね。要するにgooブログでは「そういう使い方」をしなさいよ、と推奨しているんでしょう。端的にいえば、
 ブログで広げよう、友達の輪っ!
 ここで僕が問題視するのは、「Bさんのページで犬の話を読んだんだけど、そういえばうちの犬もね……」という部分です。
 Aさんが「自分の家の犬の話」を書こうと思ったのは、確かにBさんのブログの記事を読んだからなのでしょう。そのことにリスペクトの意味をこめてトラックバックをする、そういう使い方もあるのは承知しておりますし、こと、gooブログにおいては、そういう使い方が主体になっていると思われます。
 しかし冷静に考えて、そのトラックバックは送った側には「自分のブログの宣伝」という意味はあるかもしれないけれど、送られた側とそのブログの読者に何かメリットがあるのか、ということが疑問になります。僕もこの手のトラックバックをまったくやらないわけではありませんが、正直な所、これは「トラックバックを送る行為自体が目的」となってしまっているケースだと思います。
 すでに良好な関係を築き上げた仲間同士なら、こうしたトラックバックも歓迎されるのでしょうが、こうしたトラックバックの使い方は、「自ブログの宣伝」「トラックバックを送る行為そのもの」が主体となった時に、ブログ検索サービスを駆使してたまたま一致した単語のみに反応して送るものと、あまり大差ないものだと思うのです。
 
 次、deputyministerさんのコメントです。
 deputyministerさんの、一部で問題になったトラックバックについては、僕が頭がスッキリするコラムのファンだから言うわけではありませんが、実は僕はそんなに問題があったとは思っていません。多少やりすぎ感があったのは否めないですが、むしろ送られた側の過剰反応だった、というのが僕の認識です。(何のことを差しているのかわからない方は頭がスッキリするコラム:一場と紳助、ふたりの落とし穴のコメント欄をご覧下さい)
 ただ、この件で「世のブロガーには、自分と反対意見を書かれたことに対して、激しい不快感を抱くものが多い」ということを再認識させられました。
 “勝手にリンク貼るわけだから、いやなら削除すれば?”くらいの感覚です。だから、TBにわざわざお礼コメントするのもおかしな習慣だなと。
 僕も基本的にはその考えです。意見を述べるブログに対して、その反対意見や相手の考えの疑問点を書き連ね、トラックバックを送る……それが否定されるのはおかしな話だと思うし、同意見の者だけを集めて仲間で慰めあうには、ブログっていうものは向いていないシステムだと思うのです。誰にでも見られる空間に何かしら意見を発表することは、当然反対の考えを持つ人の目にも止まるし、彼等がそのことについてトラックバックを送ってくるのは、至極当然の行為です。
 そういう意味ではdeputyministerさんの件のトラックバックは、個人的にはスパム行為とは思っていないのですが、問題にするとすれば、相手へのリンクをせずに、あまりに大量に送ったらしい(具体的にどのくらい送ったものかわからないのですが)ことでしょうか。実は僕がトラックバックに対する考え方を多少修正したのは、その問題を知ったからなんです。反対意見を書いてトラックバックを送りつけることは、何の問題もないし、むしろそれをされて怒り狂っているやつ(あるいはそれを迷惑行為だと言って来襲してくるお祭り好き)の方のブログに対する考え方を問題視するわけですが、自分の記事を言及したものかどうか分かりにくいトラックバックは、宣伝スパムとされる危険性は大いにあります。前述の「犬の話」とは異なり、「その問題」について議論を深める役割があるわけですから、決して無意味なトラックバックではない、と僕は思うのですが、そうは思わない人も多々いらっしゃるようで、うぅむ、これはなかなか一筋縄では行かない話なのかもしれないなぁ…
 “勝手にリンク貼るわけだから、いやなら削除すれば?”くらいの感覚です。だから、TBにわざわざお礼コメントするのもおかしな習慣だなと。 は、その手のトラックバックが、自分の所に来た時にも不快感がない、と思うときはどんどんヤレヤレ、なのですが、エロブログや業者ブログ、あるいは宣伝だけが目的の無差別大量トラックバックにさえも当てはめてしまうと、トラックバックの仕組みを根本から無意味なものにしてしまうので、極端な解釈は控えたい所です。