EKKEN♂

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Musical Baton 雑感

2005-06-20 | WEBにまつわる話
 物凄く増殖していますね、Musical Baton。そろそろ打ち止めになるのかな?
 僕はこのお遊びが「記事として面白いものにはならない」と思いながらも、「お祭りとして面白い」と感じて参加しましたが、こうしたお遊びに批判的な方もたくさんいるようで、曰く「スパムと変わらない」「チェーンメールまがいをまわすな」と言うものが多いようですが……
 書き手として、こうした遊びが面白いか面白くないかというのは、個人の趣味の問題ですが、あまり知らない人の音楽の趣味を読まされたからといって、正直な所たいして面白いものではないと、僕も思います。こうした記事は、馴れ合いコミュニティの中で、自分と仲の良いあの人はこんな音楽を聴いている、というのでなければ、積極的に読む気にはならないのは事実です。
 僕の参加記事Musical Batonは、問われた物に対して淡々と答えていくだけ、という僕自身が「つまらない記事」と考える典型的パターンです(こんなブログは読まない参照)。偶然辿り付いたブログにおいて、好きなものが羅列されただけの記事ならば、僕は十中八九は読みませんし、このMusical Batonという遊びにのった人の多くも、「読ませる記事」を書いていないのは事実だと思います。赤の他人が読んでもつまらないのです。
 しかしこれが「迷惑行為」か? と言えば、全くそうとは感じませんでした。
 Musical Batonを迷惑と感じる人たちは、バトンを渡すという行為に嫌悪感を抱いているようですが……
 はてなダイアリー - Musical Batonとはには、バトンをどうやって渡すかが書かれていません。通常、ブログにおいて特定人物に読んでもらいたい、と思う時はトラックバックを送る事が普通ですが、僕はパンパでガウチョkyorecobaさんからバトンを受け取った時は、トラックバックをされませんでした。僕がこの企画に参加したのは、この「トラックバックを受け取らなかった」ことが大きな要因になっています。
 この遊び、次に指名する人(恐らくはまだこの遊びに参加していない人)にいちいちトラックバックしていたのでは、単なる宣伝トラックバックです。僕が嫌うトラックバックである、イベント告知のトラックバックと変わらないです。スパムまがいの行為によって広められる遊びなら、僕のトラックバックポリシーから大きく外れるので、僕は参加しないか、参加してもバトンを廻さずに済ませたことと思います。トラックバックを送る事によって、参加する事を半ば強制されたと受け取る方もいるでしょうが、記事中で触れるだけであれば、「気づかなかった事」にする事もできるわけです。
 にもかかわらず、Musical Batonを迷惑ととらえる人がいるのはなぜだろう、と思っていると、どうやら‘バトンを渡す為に、「指名する五人」に向けてトラックバックをもってお知らせする人’が存在する、ということに気付きました。自分は参加するが、チェーントラバの送信元にはなりたくないので、自分で打ち切りにした、という人もいらっしゃいました。なるほど、そんな使い方をされていたら、たしかにそりゃあ嫌われるわ、Musical Baton。
 僕は敬愛するkyorecobaさんの記事に、自分の名前を発見して嬉々としてバトンを受け取り、kyorecobaさんの記事内で紹介されていたMusical Batonのまとめサイトやkyorecobaさんにバトンを廻した方のブログを読んで、「次の人にはトラックバックはしないこと」がルールだと思い込んだのですが、どうやら決められたルールではなく、次の人にトラックバックをする派としない派が存在する模様。
 トラックバックがあれば、その質にかかわらずなんでも喜んじゃう人ならいざ知らず、イベント告知のトラックバックって、そのイベントが物凄く楽しいものでもなければ、ウザったいものであるのが僕の本音。今まで数度、交流先からもこの手のトラックバックを貰っているけれど、送信元にこちらへのリンクがあろうと、遠慮なく削除させて頂いております。
 トラックバック祭りを心から楽しめる人ならともかく、この手のイベントでトラックバックを使っていたら、参加に対して義務感を生じてつまらなくなりそう。
 
 と、ここまでは、Musical Batonがウザイと感じる人=トラックバックによって通知される事を嫌う人という前提でした。
 チェーントラバなのであれば、僕もそういう企画は反対ですから。
 でもMusical Batonに参加した人の記事や、そのリンク先を読んでも、バトンを渡すに当たってトラックバックを使っている人って、ほとんど見かけないんですよね。バトンを渡された人が、自分にバトンを託した人にトラックバックを送るケースは良くあるけれど、その逆は物凄く少ない。全く無いわけじゃないけど、迷惑宣伝トラバキター! と騒ぐほどのものは感じられなかったのです。
 強制されているわけでもない、Musical Batonによって自分のブログを汚されたわけでもないのに、何故にそこまで嫌うのか?
 そんなにアレが、「書かねばナラネ」という義務感を持たせるものなんですかねぇ。ずいぶんと責任感が強いのか、それとも単に自意識過剰なのか。
 「つまらないから俺は参加しねぇ」で良いと思うんですけど……
 
 参加したくないから、あらかじめ酷評しておくというのも、なかなか良い手段だとは思うのですが、バトンがトラックバックで渡されない限りは、スルーすれば済む話であって、迷惑行為として糾弾するというのは、あまり的を射た批判とは思えないなぁ。
 
 
 そんなところ。
 
 
 やっぱり無責任一大男でしょ。
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最近読んだ本

2005-06-20 | 本の話
 ブログの更新意欲が下がりっぱなしです。
 そんなわけで、週末は読書タイム。
 最近読んだ本はコレ。
猫めしの丸かじり パンの耳の丸かじり
 どこからでも読み始められ、読書中に急用が入っても、いつでも休止できる「通勤途中に読みたい本」ナンバーワン、これが東海林さだおの「まるかじりシリーズ」なのです。いや、自宅で寝転がりながら読んだのですけど。爆笑できるほどの面白さではないですけど、親しみやすい文章から時々ニヤっとさせられる笑いがあったり、東海林氏の「こんな事思っているのは自分だけ?」と言うような問いかけに、クイズ100人に聞きましたの観覧席のごとく「あるあるあるあるあるあるある(←うるせー)」と言いたくなるあたりが面白い所。20冊以上のシリーズなのですが、どれもオススメです。
 欠点は、順番通りに読んでいかないと、読んだものかそうでないものなのか、分からなくなってしまうところ。
 リズム感のある文体なので、読みやすい文章を書くための参考書にもなると思います。
 猫めしの丸かじり 
 パンの耳の丸かじり 

枯葉色グッドバイ 第6回サントリーミステリー大賞・読者賞を獲得した『ぼくと、ぼくらの夏』を読んで以来、樋口有介ファンなのですが、知名度から考えると、世間の評価はあまり高くないのでしょうか。キザな探偵を描かせたらピカイチだと思うんだけどなぁ。本作は元刑事のホームレスという異色の設定ですが。樋口作品は、トリックやアクションで魅せるというより、キャラクターの魅力を楽しむタイプだと思うのですが、『枯葉色グッドバイ』は、推理部分も非常に面白かったです。
 樋口作品、僕のオススメ→『風少女』、『探偵は今夜も憂鬱
 枯葉色グッドバイ 
 
なぎさボーイ 多恵子ガール 北里マドンナ
 30過ぎの男がコバルト文庫ですよ、奥さんっ。20年近く前に読んだものを再読。
 『なぎさ~』と『多恵子~』はそれぞれほぼ同時期の少年少女を、それぞれの視点から書かれたもので、こうした試みは当時珍しかったと思います。『なぎさ~』の方はなんとも中途半端な終わり方で、これだけ読むと消化不良をおこしてしまいますが、『多恵子~』でそのもやもや感を解消。この2作品から時間を置いて出された『北里~』は、なぎさ&多恵子の友人の視点で、前2作の少し後の話を書いたもので、30過ぎのオッサンが読んでもなかなかサッパリとした読後感がありました。単独で読むと、人間関係がわかりにくい部分があるので、『北里マドンナ』を楽しむ為に、『なぎさ~』&『多恵子~』も読む事をオススメします。いい歳こいて書店でコバルト文庫を買うのは抵抗があるでしょうから、ゼヒともカバー画像リンク先から!!
 なぎさボーイ 
 多恵子ガール 
 北里マドンナ 

 リンウッド・テラスの心霊フィルム―大槻ケンヂ詩集(カバー画像無し)。
 熱狂的なファンではないけれど、好きな邦楽アーティストの一人が大槻ケンヂなのです。筋肉少女帯はヒットした「日本印度化計画」くらいしか知らないけれど、結婚したらオマケでついてきた大槻ケンヂソロアルバムが、僕のココロを熱くしてくれました。ヘタウマなボーカルに乗せられた味のある詞がたまりません。
 ただし、この詞を本で読むと、僕にはどうもしっくり来ないのです。やっぱり音に乗せられて、大槻ケンヂのボーカルがあってこそ、響いてくるものがあるような気がします。
 リンウッド・テラスの心霊フィルム 
I STAND HERE FOR YOU
B00005GRNB 大槻ケンヂ 増田隆宣 リック・ニールセン チープとっくり

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