EKKEN♂

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続・無断リンク禁止ですよ!

2005-06-29 | WEBにまつわる話
 コメントやトラックバックの数とは裏腹に、結構な反響があったようで、やっぱり共通認識としての「マナー」などという物はありえないのだと、再認識しました。
 こういうブログがブログのマナーを論じることに、僕はいやらしさを感じる。VANILLACHIPS)というような、「むだづかいにっき♂=マナーを論じるブログ」、という認識もあるようですが、マナーというのは、「自分が守ってもらいたい事」であって、「マナーの本質とは周囲に迷惑をかけないこと、不快感を与えないこと」 (VANILLACHIPS)ではありません。何故ならA氏が「相手に不快感はないだろう」と考えて行った事でも、B氏には「A氏ウゼぇ、激しく不快!」なんてことは、ままあることだからです。何が不快かだなんて事は、十人十色ですよ。僕は自分の価値観に基づいて行動するのみ。
 そのことで明らかに自分に非があると認めた場合は、もちろん謝罪しますが、「オレ、おまえが不快だ、だから謝れ」などというのは、こう切り返します。「そんなあんたの言葉が不快です」
 
 前回の記事、無断リンク禁止ですよ!において、書かれた事は、fudaさん(VANILLACHIPSのブログ主)他、複数の方が不快感を顕わにしたことで、見直しをかけたところ、なるほど、確かにネットウォッチ的要素が強く、僕が好んで用いる軽薄な文章により「バカ晒し」と思われても仕方なし、と判断したので、先日一部改変させていただきました。しかし、あの記事の主旨は「無断リンク禁止はナンセンスであり、必要があって行われるリンクを妨げられる謂れはない」「RSSを生成するブログツールを使い、Pingを飛ばしている上で、個別の記事にブックマークするな」と言う主張はまかり通らない」であり、特定ブログに対する誡めではありません。その事が伝わりにくい記事であったことは、確かな事実であるので、お詫び申し上げます。
 なお、改変後の記事についても、交流のある方から「僕はとても良いことをした気分で満々です」というくだりが「まだ不快に感じる人も多いのでは?」との指摘を受けていますが、他人からブラウザのお気に入りにいれるコンテンツを指定し、それを守らせようとする人は、PASS制導入する方が、その本人の為と考えていますので、改変はしません。あしからず。


 前置きが長いな。
 今回の記事は、「無断リンク禁止ですよ!」の反応集ではありません。反応に対するコメント等は、機会を見て改めて書きます。書かないかもしれないけど。
 
 今回は、無断リンク禁止にしたがる人について、ちょっとだけ考えてみました。
 ブログにおいては、個別記事へのリンクがしやすいことが大きなメリットの一つなのに、これをローカルルールとして禁じる人の真意はなんなのでしょう?
 今回は前回のような実例を紹介するのは止めておきますが、意外に良く見かけます、「リンクする時は、ブログではなくホームページの方へお願いします」「ブログの各記事ではなく、トップページへリンクして下さい」という表記。
 こういう方が「リンクはこの場所へ」と指定するのは、次のパターンが考えられます。
  • フレームを利用したホームページのコンテンツの一部がブログ
  • 指定したリンク先出なければ、カウンターがまわらない
  • 指定したリンク先でなければ、アクセス解析がされない
  • 指定したリンク先が表示されないと、スポンサーからもらえる広告料が減る

 こんなものかな?
 
 これらは全て自己都合です。
 他人のためにサイトを運営しているわけではないでしょうから、そうしたいお気持ちもわからないわけではありません。
 しかし問題は、そんなローカルルールなぞ、誰もが守るものではないということです。
 仮に守る気持ちがある人のほうが多かったとしても、検索で辿り付いた人や、RSSリーダーで購読している人が、ブログではない他に用意されたサイトや、自分が読みたい記事ではない「ブログのトップページ」へブックマークしますか?
 興味のある記事を読むために、興味のないトップページを読みますか?
 否。
 そんな事をする奇特な人は、ちょっとはいるかもしれないが、ほとんどいない。
 そもそも、ブラウザの「お気に入り」という、本で言えば「しおり」みたいなものに対して、その登録先を指定するのは馬鹿げている。(この例えはさんざん使い古されたものなので、他の言い回しがそろそろ欲しい所)
 
 「リンクはブログではなく、ホームページのインデックスへ」と指定する人は、その論理上、トラックバック機能が使えないことをお分かりでしょうか?
 自分が送ることもできないし、言及される事もできなくなります。
 言及する人に対して、引用元を示すことに対し、ホームページのアドレスを書かされても、読む人にとっては不便極まりない。
 別にブログツールを使うに当たって、トラックバックを絶対に使え、というわけではないですが、相手に正当な引用することも阻害するのは、いかがなものでしょう?
 
 ……と、実のところ前回の記事に対して、本質的にはたいしたを変わらないことを長々と書いてまいりましたが、リテラシーの度合いが違う人をとっ捕まえて叩く姿がみっともない、という指摘について、前回の記事をクリッピングしていただいた方のコメントを持って回答に代えさせていただきます。

「登録されたエントリはhtmlやRSSによってその記述が全世界に広く公開されます」なんてことをレンタルblogサイトはちゃんと説明してるの? リテラシーうんぬん言うなら個人叩くよりそっちを叩くべきだ。
[MM]がメモ - MM/Memo


 このコメント、共感を覚えますねぇ。初心者にも簡単に始められることをウリにするのなら、初心者に対して「ブログでありえるこんな事」として「勝手にリンクされます」「貴方の意にそぐわないトラックバックが寄せられます」ということを、もっと強くアピールすべきだ、と思いました。
 「ブログでこんな不快な事があった」と思わせない為に、ユーザーの囲い込みよりも大切な事なんじゃないのかな?