EKKEN♂

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木乃伊と木乃伊とり

2005-10-04 | goo BLOG
 たとえ相手が犯罪者であったとしても、それを糾弾する為に、自らが法を侵すのは良くないんだよね。
 どうもネット上だと匿名性の弊害が発生するのか、いわゆる「祭り」「炎上」となった時に、自分でわかっているのかいないのか、簡単に違法行為や、限りなくそれに近い事がなされていると感じます。
 最近では「のま猫問題」がソレに当たるのですけど、殺人予告があったとかなかったとかで、「アレはデマだ」だとか「avex側の自作自演だ」とか騒がれて、その真偽は僕にはわからないのものの、そうした噂が出る事自体が、既に異常さを感じるわけでして。
 avex社長の顔写真を勝手に公開したり、それを差し止められると、今度はそのやり取りのメールをブログ上にコピペしたりと、ああいうことをやっている人たちには、そうした行為が法やブログサービスの規約に反するっていうことが分かっていないんだろうなぁ。

 これ、のま猫問題に限った話じゃないんですよ。
 いわゆる「オタクな人」が殺傷事件をおこすと、どこから入手してきたのか、勝手に犯人の写真を公開される事があります。
「このキモイ奴が犯人です」
 などと自分が正義の味方になったつもりなのか、ある種の私刑を楽しんでいる。
 程度の差こそあれ、犯罪者を糾弾する為に自ら犯罪を犯してどうするの? と思いませんか。
 有名人が不祥事を起こした時も似たようなものです。
 多くの人が敏感に反応しやすい「芸能人のスキャンダルネタ」は、アクセスアップには好都合な題材だし、(個人的には興味がない物の)その手の話を取り上げる事自体は悪い事ではないのですが、どうも取り上げ方が間違っている人が多いのです。
 最近はテレビパソコンも普及しているせいか、簡単にキャプチャできるので、引用と見なすにはあまりに無理があるようなテレビ画面をペタペタ貼りまくり、「テラワロス」のヒトコトだけが自分なりの言葉。はっきり言ってバカ丸出し。
 あるいは、新聞社などのサイトから全文コピペして、自分のブログに載せる意味を出そうとしているのか、ところどころ「そうそう」「へぇ~」などと書き入れ、自分なりの意見とは言いがたい「よかったよかった」だけの締めくくっているスタイルも多い。
 ひどい奴になると「ブログというのはそういうもの」と思っているようで、そもそもそうした行為の「何が悪いのか」も分かっていない。
 で、困った事に、そういう人に限って、「ネットマナーは大事だよ」などと書いて、批判的なコメントを消したがるのですよ。
 ネットマナーもクソもない奴にですよ?
 そうした連中の言う「ネットマナー」が、「みんなを不快にさせることは書かない事」だとするのなら(現実にそういう考えの人は多い)、まずはテメェがネットマナー以前に法を守れ、と言いたいのですよ。
 
 っていうか、各ブログサービス会社は、ユーザー数を増やすのもいいけど、こうした連中に対し、リテラシーを高める啓蒙をすべきで、それが行き届かないのなら、違法性のあるユーザーに対してもっと警告を出すべきだ、と思います。
「いやぁ、規約ではそうした行為は禁じているんですけどねぇ」
だけで済ませようとしているのなら、そのうちイタイ目にあうに違いないのです。

http://key.blogdns.net/ がもたらしたもの

2005-10-04 | Trackback
 先日検索トラックバックをばら撒きまくったKeywordですが、苦情のエントリーがあまりに多かったのか、あるいは運営者の「実験」が終了したのか、「検索、即トラックバック発射」はされなくなったようですね。
 まだまだスパムの元凶、あるいはページランク稼ぎとしてKeywordを毛嫌いしている人は多いようですが、個人的には検索トラックバックさえ送らなければ、ブログ検索サイトとして新しい試みも含まれており、今後の改良によってはかなり使えるサイトになるのではないかと思います。他人にとっても便利なシステムであれば、運営者に広告収入などのメリットがあることは、僕にとってはマイナス要素にはなりません。
 ただし、現状では検索結果にリンクされるキーワードの分別精度が悪いようで、「トラックバック」でキーワード化してくれれば良いと思うところを「トラック」と「バック」のように2分割してしまうなど、欠点も多くありますね。
 また、既にメジャーになっているブログ検索サイトの多くが、検索結果をRSS配信している事を考えると、その機能のない検索サイトの需要がどこまであるのかも気になります。少なくとも僕にとっては、RSS配信のないブログ検索サイトは常用する気にはなりません。
 
 ところで僕は、このKeyword、もうちょっと検索トラックバックを送って欲しかったんですよ、実のところは。
 何故なら、このスパム発生サイトからの検索トラックバックによって、普段何の悪意もナシに「それが当然」として検索トラックバックを常用する人に、それがいかに迷惑で不快な事かを考えるきっかけになれば良いな、と思ったからです。
 (念のために言っておくと、僕がKeyword使ったのは、そうなって欲しいからではなく、単にそこが「検索をかけることでトラックバックを発信する」事を知らなかったからです。「ポータルサイト」の検索を別にして)

 今回のこのkeyword検索スパムトラックバック、かなり広範囲で話題になっていたようで、記事に仕立てた人は、たくさんいました。ブログ検索サイトで「スパムトラックバック」や、それに関する単語を入れた結果をRSS配信させているのですが、先週の土日には多くのブログが抽出されました。
 それだけ、Keywordによる検索トラックバックに嫌悪感を抱いた人が多いのです。
 しかしこれらの人の中で、僕が面白いと思ったのは、Keywordによる検索トラックバックを糾弾する記事を書いておきながら、自らも、その記事から同一話題のブログめがけて検索トラックバックをしている人が、何人もいたことなのです。
 僕のところに送られてきたのは一つでしたが、この話題に触れたブログを探して歩くと、こうした行為を行っている人は複数存在している事がわかりました。
 言及のない記事からのトラックバック、あるいは、ただリンクしているだけの中身のない記事からのトラックバックが、機械的に送られたと思われるKeywordからのトラックバックと、どの程度違いがあるでしょう?
 単に「同一話題を扱ったから」、あるいは「情報の共有だから」正当なトラックバックだというのなら、Keywordが送ってきた検索結果表示ページからのトラックバックも全く同じ質のものなのです。
 自分は「わざわざ検索をかけ、労力を伴ってトラックバック発信先を見つけた」というのを言い分にするのなら、こうした苦労を自動化したKeywordは、夢のような検索トラックバック送信装置だったのではないでしょうか。(むしろ、一つのトラックバックで複数のブログを結びつける分、人為的に送られるトラックバックよりも有効といえるかもしれません)
 そもそも、「自分は検索して、相手に良かれと思ってトラックバック」したという言い分は「相手にはブログ検索をかけるスキルがない」と半ば馬鹿にしているとも受け取れます。
 
 トラックバックにはさまざまな考え方があり、僕が嫌うお返しトラックバックや、仲良しトラックバックも、人によっては「正当な使い方」とする考えがあることと思います。しかし自動化されているかいないかくらいの違いしかないのに、自分で検索をかけて送られたトラックバックは正当、Keywordのトラックバックは邪道というのは、単に自己都合にあわせただけではないでしょうか。
 
 と、いう記事を投稿しようとしていたら、また一つ来てたよ。とほほ。

 
以下、本筋には関係のない話。
 
 誤解のないように書いておくと、僕はKeywordが発したトラックバックを容認するわけではありません。
 あのサイトは、当初タイトルバーに「google」と表示されており、閲覧者にgoogleの新サービスと誤解させるような策略がとられていた事(これは僕が気付いたすぐ後に、改善されたようです)、検索をかけただけでトラックバックをばら撒く事が、どこにも書かれていなかったことから、やはり運営者の悪意めいたものを感じるのです。
 トラックバックを発信するIPも偽装していたとの疑いもあり(gooブログでは、その確認が出来ないのですが、[観] 新手のトラックバックスパム発生装置にその事が書かれていました)、受け取り拒否をしにくいシステムを意図的に構築していたと邪推されても仕方がないでしょう。
 何よりも良くないのは、これを利用すれば、嫌いなブログに対して大量にスパムを発する事ができることです。または、多くの人に対して、ある人物がスパムを発したと思わせる事ができる事です。
 この機能を使っても、意図的に検索をかけてトラックバックを発した人の特定は出来なかったのです。
 僕はトラックバック送信機能のことを知らずに、「えっけん」「むだづかいにっき」ともう一つか二つの単語を検索して、このサイトから検索トラックバックをばら撒いてしまいましたが、この後に「ekken」で検索をかけた人物がいます。その人に悪意があったかどうかは別にしても、ある特定人物に関連する単語で立て続けにトラックバックが舞い込めば、「ある人物」が意図的にスパムを発したと思われても仕方がないでしょう。
 また、嫌いなブログに頻出する語句をいくつか検索をかける事によって、多くの巻き添えを出しながら、特定のブログを狙って、犯人の特定のしようがないスパムを送りつける事も出来たのです。
 Keywordの運営者が、そこまで考えていたのかどうかは分からないのですが、こんな使い方をされてしまえば、たとえ善意で運営している検索サイトだとしても、利用者が悪意を持って使えば、すべて台無しです。
 今後Keywordが、どのような発展をするか分かりませんが、とりあえず検索したことでトラックバックをばら撒かなくなった事は、大いに評価したいところです。