EKKEN♂

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無断リンク禁止に関する雑感

2005-11-14 | WEBにまつわる話

マナーの押し付けが嫌いだ - Ceekz Logs

僕は、マナーの押し付けは嫌いだ。自分と合わないマナーを主張している人が居れば、静かに立ち去ればいい。主張に止まらず「押し付け」ているなら、反論でもなんでもすればいい。
ということで、僕は、無断リンク禁止を主張している人の肩を持ち、無断リンク禁止の禁止を主張している人を冷たい目で見ることにしてる。もちろん、前者の考え方に賛同できるわけではないけどね。
後者は、主張から「押し付け」に進んでいる場合が多いので、まったく肩を持つ気になれない。考え方には、賛同できるけど… 前者が「押し付け」に進んでいるところを見たことはない(一部教育委員会は区内の学校に押し付けてるか)。
 僕は「マナーを押し付けている人」に対して、むしろ逆のことを考えています。
 僕ははてなブックマークで、しばしば「無断リンク禁止」に関する話題をブクマしていますが、無断リンク禁止を主張するサイトへブクマする際、「無断リンクしないで下さい」という「お願い」として記載している物は、ほとんどブクマしていません。自分のサイトが「無断リンク禁止」とする理由として、「それがネットユーザーが守るべきマナーだから」とか、「勝手にリンクするのは非常識です」と訴えている所をブクマ(=無断リンク)しています。ブクマするのは、それらを材料にして(引用を行うか否かは別)無断リンク問題に関する記事を書くためです。
 この手の記事を書く際に、引用を行い、相手のブログへのリンク・トラックバックを行うのであれば、これは「マナーの押し付け」と受け取られても仕方がないでしょう。実際、僕はそうした押し付けがましい記事を書くことも全く無い訳ではないですけど、ほとんどは「どのサイトのこと」とは書かずに、「無断リンク禁止という主張はおかしい」という体裁を取っています。
 「無断でリンクされる事が、自分にとって不快だから、無断でリンクする事はしないで下さい」という「お願い」であれば、反無断リンク禁止派の人も、黙って立ち去る人が多いはずです。(ただし、僕は、その事とは無関係に、その人の書いた物に対して言及する価値があると思えば、トラックバックという「リンクの通知」をもって、リンクしますが)
 しかし、単なるオレルールでしかない「無断リンク禁止」を、ネットユーザーの総意であるかのごとく訴え、「やってはいけない決まりごと」として無断でのリンクを常識に外れた行為とするのは、無断リンクを行う人に対しての攻撃であるといっても差し支えないでしょう。

 僕が疑問に思うのは、無断リンク禁止主義者が、無断でリンクされる事が、常に悪意に満ちた行為である、と考えていると感じられる所です。
 リンクする際は報告して、というお願いが無視されるからでしょうか?
 しかしその「お願い」は、検索などで辿り付いた誰もが、確実に読む場所に書かれていますか?
 サイドバーなどに「初めて起こしいただいた方へ」「リンクやトラックバックに関して」など書かれた「お約束」は、案外読まれないものです。イチゲンサンにとって、他人のブログのサイドバーに書かれた情報なんて、「どうでもいいもの」なのです。
 それでも「そのブログ管理者が掲げる‘ローカルルール’は、読むのがネットマナー」という主張がなされるのなら、それこそマナーの押し付けでしょう。

 ブログ論はもういい、というブログ論があります。
 個人が書いた「ブログの理想の形はこうあるべき」という、誰に向けて書いたわけでもない理想論を、勝手に読んでいき、何故だか知らないけど、「自分のやっているブログと全く逆方向」「俺のブログに対する押し付けだ」と勝手に怒り出す人が行う物です。
 何故にそれを「押し付け」と受け取ったのか知りませんが、随分と自意識過剰なヒトだなぁ、と思います。
 このブログのサイドバーにあるサーチボックスに「無断リンク」と入れてみてください。
 多くの「無断リンク」に関するエントリが抽出されるはずです。
 中には特定人物の「無断リンク禁止」に対する異論を唱えた物もありますが、多くは「どこの事でもない」無断リンク禁止に対する違和感を記した物です。
 反無断リンク禁止論者が、自分の場所で「無断リンク禁止はナンセンス」と唱える事に対して、コメント欄で「そんな主張はおかしい」と無断リンク禁止を擁護する主張を押し付けている人がたくさんいるんですよ。僕は自分の意見に反論が出される事は厭わないのですが、少なくとも「誰に向けて書いたわけでもない」エントリに対して、「おまえの主張を押し付けるな」という反論が出される事に、とーちゃんビックリです。


ピー♪のよろず屋: 無断リンク禁止orフリーいくつか

無断リンクが禁止なら、なぜGoogleのリンクに文句を言わないのか?
良く言われる話であり、記事にコメントもいただいてますが。。
そりゃ勿論、Googleリンクは悪意を持ってリンクをしないからです。
正確には、Googleは全てのページを差別なくリンクします。
対して、人が手動リンクする場合には、何らかの意図があります。
リンクを行う人が多ければ、悪意のリンクを行う人が必ず出てきます。
当然ながら、人は普通、悪意のあるリンクを嫌うものです。
又、何の関連もないのに手動リンクなどすると、意図が見えないことで警戒するでしょう。
 無断リンクには悪意が含まれることがある、というのは事実でしょう。しかし悪意があるリンクの問題と、無断リンクを十把一絡げにするのは賛成できません。
 その人が感じる「悪意あるリンク」には温度差があります。
 「自分の書いた意見に対する批判的リンク」は、書き方にもよるでしょうが、悪意あるものではないでしょう。自分に書いた意見が、誰からの批判も受けない、と考えているのなら、ちょっと甘すぎます。嘲笑の対象にされるのであれば、悪意あるリンクとしても良いでしょうが、言及行為によるリンクを全て「悪意あるもの」とするようであれば、公の場に意見を出す事はやめたほうが良いです。
 ブログは「ユーザー間の言及を行いやすくした事」で発展したツールだと思いますし。

 そもそも、問題にされるのは「悪意あるリンク」なのであって、「無断リンク」ではないのです。そして「悪意あるリンク」を避ける為に「無断リンク禁止」と宣言するのはあまりにナンセンスなのです。
 何故なら悪意あってリンクする人が、「無断でリンクしないで」という要求に応えるわけがないから。
 悪意があってリンクする人にとっては、リンク先が「無断でリンクしないで」という要求を声高々に叫ぶ事は、むしろ大喜びのはずです。嫌がらせでリンクしているのなら、相手が嫌がる事を見て楽しんでいるのですから。
 結局無断リンク禁止の理由が、『悪意のあるリンクの禁止』であれば、、無断リンク禁止を宣言する事は無意味どころか逆効果って事です。悪意あるリンクはマナー違反と捉えても構わないとは思う物の、それを行う連中をマナーを理由にしてやめさせる事は不可能なんです。悪意あるリンクが、法的に訴える事が可能なレベルであれば、とりあえず相手が利用するブログサービスに訴えて、アカウントを停止させる事は可能でも、「個人にとって不快」程度の悪意リンクでは、リンクを止めさせることなどできないのです。
 だからこそ、リンクされたくないのなら閲覧者制限をかけられるサービスを使ったほうが良いよ、というのが、僕の考えなのです。

このブログでの「無断リンク」について

2005-11-14 | このブログに関する事
 このブログにおける「無断リンク」のエチケットペーパー

  1. 相手のブログ主に、断りなく行われるリンクの事。

  2. トラックバックやリファラによる通知は無断リンクに等しい物とします。
    無断リンク禁止宣言をする人は、メールやコメントでの報告を求めている人が多いからです。

  3. 悪意の有無は別問題とし、それは「悪意あるトラックバック」として扱います。


 なお、特に断り書きがない場合、ここで扱う「無断リンク」関連の話は、ブログツールを利用しているサイトに関しての物とします。