ロイヤルナショナルの無料朝食も2日目なので若干慣れ
バターは紅茶のカップに当てて柔らかくする、とか
オレンジとグレープフルーツはシロップに漬かっている、なるべく底の方からよそう…など
小細工を駆使して何とか少しでも美味しくいただけるよう…
でも、なんか二人、無口です。
それは…その日
「一日レンタカーでオックスフォード~ハイクレア城近辺、
時間あったらストーンヘンジまで行こうじゃぁないか!」
の予定だったからです。
二人とも車はかれこれ20年以上の運転経験があり、現在も普通にマイカーを
大いに活用した生活をしていますが
慣れない土地で、ラウンドアバウトっつー、なに?ロータリーみたいやつ?
のルールみたいのが今一つ勝手分からずで、不安で不安で不安でいっぱいだったのです。
…で。レンタカーを借りまして、オートマにすると1万円くらいアップするってことなので
マニュアルで。
運転できるけどさ、マニュアルって何年振り?
iPadで道順入れ、さあ…出発です。
運転手は姉。私はナビと励まし係
いきなりラウンドアバウトです。色々各方面からクラクション鳴らされ、
ナビ通りには行かず、なんか適当なところで抜けました。
そしてまたチャレンジ。なんとか奇跡的にナビの示す方角に抜けられ
ほっとするのもつかの間。またラウンドアバウトです。
つーか、ラウンドアバウト多すぎます!!!
なんとか無料の高速に乗り、真ん中車線をキープして一息。
でも暗黙ルール(高速では高性能ウォッチカメラが各所で待ち構えていてA地点で何キロ出しているか撮影し、
B地点で何キロ出しているか撮影し、その平均でアウトかセーフを判断するそうで。
A地点とB地点を把握していれば途中はガンガン飛ばしていいって事は誰でもわかるけど、
そのチェックポイントがどこなのかはわかりませんので。私たち)
でもまぁ、遅い車は抜かしていけ~ってな感じでガンガン抜かされますが、
そこで焦るのもおかしな話。ゆっくり行きましょう。ビジタービギナーなので。
運転していて思ったこと。
日本では、例えば車線変更するときに、車間が詰まっていたり、割り込むには無理があるよなって場合は
ウインカー出さずにタイミングを見て良さげなタイミングでウインカー出すが、
こちらでは「入るよー」と入りたいときに知らせる。
後ろの車が詰まってようが、なんだろうが。
基本譲り合いのジェントルな国なので「入るよー(ウインカーカチカチ)」「そうかい、わかったよー(減速)」というルールらしい。
そんなのも運転していて何時間も経ってから何となく気が付く。
でも私たち、行ける?無理?って自分たちの意思を相手の顔色うかがうからなかなか思い通りに行かない。
そしてあちらの人たち、車間つめて走るのが普通らしい。
そんなこんなで、高速出口もちょっと違うところから出てしまい、あれ?あれ?などと高速に戻るよう運転していたら
なんか素敵なところに着いた。
リゾートホテルみたいなところに、ドライブインの大きいのみたいなところが併設されています。
ちょうどよかった。トイレタイムにしましょう。
そして二人とも極度の緊張をしていたから、コーヒーブレイクもしたいね。
そしてもう、そこはオックスフォード。
降りたら降りたでラウンドアバウトに悩まされなんとかかんとかコインパーキングを見つけ
管理しているおじさんにやり方を教えてもらい
到着しました。オックスフォード大
イギリスっぽい紋章。クイーンのオペラ座の夜や華麗なるレースの
ジャケットのようだわね!!!
有料で入れた、ここ。なんだっけ?ハリポタの撮影現場になったところ
スバラシイ。絵葉書のようですね。
さてお次はクライストチャーチです。
普通の街並みも絵になります。
ガーデンも素敵です!!
ステンドグラスも美しかった!
キリスト教ではないのであまり詳しくないけれど、美しさに圧倒されました。
さて、時間がないので駆け足で次の目的地へ。
ダウントンアビーの世界です。このために2週間前からDVDを借りて一気に観ました!
もう第一話から予習だなんだって事も忘れ、お話に夢中に…
侍女のアンナが結婚式を挙げた教会。
戦争で亡くなった人たちへの慰霊碑を建てた場所…かもしれないところ
何となく見覚えがあったというだけなので違うかも。
そこで、初めて有料トイレへ。
なんせカードばかりで現金が無く、二人で一緒に入る。これも姉妹ならではなんだろうな。
色々とお店などもみたが、なんか、あまりそそられない…
絵葉書とか、ニット製品とかなんかいろいろあったけど。お金落とさないケチな日本人でごめんなさい。
だって、なにもかも高いんだもの~~
そうこうしている間に、結構時間をくってしまって
急いでハイクレア城へ。
実は写真がない。
と、いうのも…
優秀なグーグルマップに従いラウンドアバウトに緊張しながらなんとかかんとかその地の入口まで行きました。
途中門番の役目だと思われる警備の(道路工事の時によくいるようなシャカシャカジャージを着た)若い男
になにかゴニョゴニョ言われ、誘導された道を進むと
羊がいたり、広大な緑の丘が見えたり、まさしくダウントンアビーの平和で優雅な世界が拡がった。
一気にテンションが上がった二人の前に…
「Good Bye」の看板が…。なんか、出ちゃった…みたい。
あれ?とおもってもう一度入り口まで行くと同じ兄ちゃんが
どうやら、「もう閉館したので入れません」と言っていたらしくどうにもこうにも建物に近づくこともできなかった。
今思えば、「日本からわざわざやってきた。今日を逃したらもう二度とここへは来られない。
お屋敷の外観だけでも観られないだろうか…」と訴えたら
じゃ10分だけですよ~なんて通してくれたのかもしれないが、ショックが大きくてそんな事を言ってみようかって
知恵も働かなかった。それ以前にそんな感情に訴える一言が英語で言えた自信もないけどさ。
そんなんで、きゅ~っと上がったテンションがひゅ~~ん、と下がり。
そこでまた近いうちに来ないとならないじゃん!絶対来ようね!!と二人でお屋敷の見えない、
でも多分近いであろう場所で誓ったのである。
それから、その運のなさを引きずったのか、高速では、高速の乗り換えをするラウンドアバウトで間違った車線に入り
また戻って今度はまた違った車線に入り、高速迷子になってしまった。
帰りはものすごく時間がかかってしまって、ナビ役の私が間違った指示を出してしまった事が
はっきり言って原因だったのだ…
帰り道は私がドライバー…と思っていたのだが
姉が「ようやく少し慣れてきたって感じだから、このままでいこう…」
(私の運転技術とビビリな性格を考えると、任せられない…と、やんわりお断りされてしまった。)
まぁ、私もナビ慣れてきたし、指示は的確になってきたし、励ましも上手だし…とかうぬぼれていたら指示を間違った。
というわけです。
人間何事もちょっと慣れてくると緩むんですね。初心忘れるべからず。
夕方にロンドンにもどる途中、大きな大きなラウンドアバウトを通らなくてはならず
3車線のラウンドアバウトでみんな飛ばして円を描く走り方についていけず、またしても各方面からクラクションの嵐
2回目、ほんと、まぐれで希望する方角に向かうことができ、無事にレンタカーを返却することができた。
で、疲労マックスだったが、ホテルに行くには早すぎる。っつーことで
シャーロックホームズの店まで行くことに。
あたりは薄暗く、ポツポツと雨が降ってきて…思ったのだが、この季節だからなのか
午前中は暑いくらいの強い陽が差し、お昼12時を過ぎたとたんに曇り、雨が降る。
滞在中きまってこのパターンだった。だから緑が生き生きと美しいのだなと思った。
(植物にはありがたい条件だものね)
で、冷たい雨に当たりながら
時間が遅かったのでもちろん閉まっておりました。
今日の緊張感からか、久しぶりにお腹すいたと腹が訴え
適当に入ったチキンの店で
コールドビール!コールドを強調してなんとか手に入れた今回初アルコール。
が出されたグラスがあったかい。食洗機から出したばかりかってぐらい常温でもなくあったかい…
ドリンクバーのコーナーにシンクがあったのですかさず水でグラスを冷やして…ああ、うまい。
ここの店はのちに知ったことだが、最近ロンドンで好評なチキンのチェーン店だった。
この鶏のマークが目印らしい。
そのメニューにあったペリペリチキンなんとなく、カリカリなイメージだったので頼んで、
二人だったら絶対足りないよって言われたが日本人の食べる量なら十分だろうと思って
足りなかったらまたあとで頼むって何とか伝え、やってきましたペリペリチキン
でっかい皿に手羽先3個。
さすがにお皿が寂しい感じ・・・・
もう一皿はサイドメニューが付いてくるものだったので
まーまー普通。
で、味は…すごく好みの味だった。
焼いたチキンはめちゃ美味かった!サラダもポテトも美味しかった…
特にチキンは、変なソースとか味付けをされても困ると思ってシンプルな塩味。
それが良かったのかもしれません。
腹も満たされ、また地下鉄駅まで雨の中てくてくと歩き帰ってきた。
その日、たまった疲労と雨で体調を崩さないよう二人してアスピリンを飲み
お風呂で温まって寝ました。
※※その日のドライブインで買ったポテチ
これは結構おいしくて、その後スーパーで大袋2個=£1だったので買って帰ったのですが
帰りの、まさしく「お荷物」になったのは言うまでもない。