志村康太です。
フレデリック・テイラーは「科学的管理法」という労働者と作業能率を管理する方法を生み出した、ビジネスの歴史的人物の1人です。
今回は、志村康太がこの科学的管理法がどのような由来で作られたのか迫っていきたいと思います。
志村康太が辿る科学的管理法が作られた要因
科学管理法が考案されはじめた要因は、ずばりアメリカの労働環境にありました。
1865年、アメリカでは数年続いた南北戦争が終結し、平和を迎えました。
それを聞いた諸外国の人々が仕事を求めて、平和になったアメリカにやってきます。
当時の給与制度は「日給制」で、1日働いていくらというものでした。
しかし、今まで働いてこなかった移民の労働者は組織ぐるみで怠業をするようになってしまいます。
そこで考案されたのが、テイラーの「科学的管理法」なのです。
志村康太が解説!科学的管理法とは?
テイラーは「科学的管理法」には3つのフェーズがあるとしています。
1.課業管理
2.作業の標準化
3.適切な組織構造
「課業設定」では1日に達成するノルマを設け、そのノルマを超えれば割り増しして賃金を貰えるということをします。
仕事の難易度から「頑張ったらクリアできるノルマ」を設定します。
標準賃金を設定して、ノルマを超えなければその標準賃金しかもらえない、ノルマを超えればその分割増賃金がもらえるという仕組みです。
さらに、「作業の標準化」では、作業工程を見直して、だれでも簡単に作業ができるように工夫を凝らします。
これで教育費用も大幅に減らせます。
「適切な組織構造」とは、施策を単位で考えるというものです。
例えば人数の多い工場なら班を作って、熟練の従業員が班長となって皆にアドバイスをするということですね。
こういった科学的管理法によって、溢れかえっていた需要にもしっかりと答えることが出来るようになり、アメリカは世界で最も経済が発展した国になったのです。
以上、志村康太でした。
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