「今週中 指示聞く今日は 金曜日」でおなじみボクです。
皆様、久々のブログ更新です。
最近、梅雨に入ったせいなのか体調&メンタル共に超ローテンションです。
そんな私が最近読んでいる漫画を今日は紹介したいと思います。
「聲の形」(こえのかたち)という漫画です。
たまたまブックオフをぶらぶらしていたら、私の視界に入った漫画なのですが、
どうやら結構有名な漫画らしく、映画化もされるとかしないとか。
■あらすじを簡単に説明すると、、、、
「聴覚の障害によっていじめ(嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子と、
彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・将也の、
2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる」。。。的な作品です。
僕は上咽頭癌の腫瘍によって、右耳の鼓膜の神経と右目の視神経が圧迫されたせいで、
右耳の聴力が著しく低下、右目も視力が落ちて乱視が強くなってしまいました。
他にも今までブログに散々書いてきた色々な後遺症も背負っているわけですが、
この漫画の主人公2人を取り囲む、非健常者と健常者との距離感や、表面的なやさしさ、
孤独感、絶望感などなどが、非常にリアルに描写されている事に正直驚愕しました。
こんな漫画を少年誌で連載してんの?マジ?と思ったほどです。
んで、この作品を読んでしまって思ったというかシンクロしてしまった事が、、、、
≒社会復帰した自分を取り巻く周囲の人達との距離感でした。
喋り辛い、聴こえにくい、食べられる物が限られる、無理をするとすぐに倒れる。
こんなポンコツ人間と一緒に仕事をしている周りの人達の中には、きっと私のことを
「扱いづらい人間」という視点で露骨に距離を置いてくる人もいるんだなと。
そりゃ、めんどくさいでしょう。
上司からしてみれば、もっと仕事やらせたいけど無理強いしてまた倒れられたら「めんどくせぇ」と。
同僚・後輩からしても、食べ物に制限あったり、酒飲んで倒れられたら困るし「めんどくせぇ」と。
そう、健常な人が中心に回っている会社というコミュニティの中では、
既に僕は「めんどくせぇ」人間なんだなと。
何故なら、会社というコミュニティの中では、最大の目的は金を稼ぐことであって、
皆が各々の役割を果たした成果の集合体=売上であり利益となるからである。
会社という括りの中では、ポテンシャルが高い人間が求められるのは必然なのである。
でも、この「めんどくせぇ」人間にも手を差し伸べてくれる人も少なからずはいるわけで。
そういう人達が幸いにも居てくれるから、こうやってなんとか働けているワケで。
いかに非健常な部分を見せずに、周囲に「めんどくせぇ」人間として認識されないようにするか。
それが、今後生きていく上で、今の僕に求められるスキルや努力なんだろうなと思いました。
癌になったのは、結局は自分のせいなのだから仕方ない。
むしろ、周りには迷惑をかけているんだと自覚・反省をして周囲と接していかなくちゃいけない。
それが僕の考える「脱・めんどくせぇ」なんだなと。
咽頭癌に関わらず身体に大きな障害を持った人は、ぜひ読むべき作品かと思います。
正直1~3巻くらいまでは非常にネガティブな描写が目立ちますが、ちょっとづつ社会に溶け込んで、
成長していこうとする主人公2人の姿に、きっと心を押されるんじゃないでしょうか?
仕事なんかより、生きる事が最優先条件だという根底は変わらないんだけど、
やっぱり少しでも普通に接したいし、逆に接してもらいたいのです。
遠くなった距離を、またちょっとづつ埋めていきたいのですよ。
めんどくせぇけど、戦いはつづく。