昨年末から進めてきた道具棚の見直し。
これまでにかなりの数のロッド、リール、小物類を処分し、自分が本当に気に入っているもの、これからも間違いなく使うと確信できるものを残してきた。
いつか使うかもしれないから、もったいないからといって手元に残しておいても、現実に使う機会はまずない。
それは断言できる。
せっかく世に産み出された製品を、使わずに死蔵しているほうがよほどもったいない。
誰かが使ってくれるのであれば、早く手放したほうがよい。
不要タックルの処分とあわせて進めてきたのは、使用頻度の高いタックルを複数揃えること。
同じタックルが複数あれば、万が一破損しても、修理から戻ってくるのを待つことなく、翌週も同じ釣りができる。
いつ使うかわからない１０種類のタックルを１組ずつ持つよりも、必ず使う３種類のタックルを３組ずつ揃えたほうがよい。
最近、強くそう思うようになった。
それは、おそらく自分の年齢のせい。
昨年の怪我のことも影響しているかもしれない。
若い頃、未来といえば、無限の時間、無限の可能性を意味した。
しかし、現在の私にとって、未来とは、効率的に使うべき限りある時間を意味する。
社会人となり、歳相応の生活基盤を得るのと引き換えに、私が失ってきたもの。
それは時間である。
運良く天寿を全うできたとして、自分はあと何回釣りができるか、現実感のある数字として数えることが出来るようになる。
歳を重ねるとは、そういうことだ。
選択と集中。
自分はこれから先、どんな釣りをしたいのか。
記録や技術を競う釣りとは、ずっと昔に決別した。
釣果も、わが家の食卓に「いい感じ」に並ぶだけあればいい。
うちの家族は、小食だ。
無益な殺生をすると叱られる。
プロセスの追求、メソッドの確立などという柄でもない。
それは職業釣り師に任せよう。
仲間との交流。
家族の「美味しい」という笑顔。
そして、乾杯の美酒。
私が求めているのは、結局そんなところなのかもしれない。
今シーズンの具体的な釣りのイメージを頭に浮かべ、必要な装備は何かを考える。
不要なものはどんどん整理して、身軽になろう。
そして、使いたい道具への投資は惜しむまい。
今出来ることは、今のうちに。
もしかすると、明日突然、釣りができなくなってしまうかもしれないのだから・・・
そんなことを考えながら、本日、遠投カゴ釣り用の両軸タックルを、リサイクルショップに持ち込んだ。
カゴスペⅡ３≠T８Ｂと、アンバサダーが３台。
最近、外房でも両軸師の姿を見かけることが多くなったが、私は昨シーズン、これらのタックルを一度も使わなかった。
そして、これからも多分、使うことはないと思う。
カゴスペⅡは、さすがに未練が残ったが・・・・、構造改革に聖域無し。
Ｍ店長のお店で買取をお願いした。
「カゴ釣り、やめてしまうんですか？」と心配そうな顔の店長さん。
大丈夫です。私のメインタックルはスピニングです。
それに、両軸タックルも一組だけ、４≠T３Ｂとグリーンのロケットをこっそり残してありますから(笑）。
あわせて、ソルトルアーも在庫整理。
手にとって「ときめかなくなってしまった」ルアーは、思い切って処分することに。
私は数えていなかったが、店長さんに数えていただいたところ百数十個あった。
新しいオーナーさんと、良い出会いがあらんことを。
かくして、新しいリールをどれでも１台買えるくらいの予算を確保したワタクシ。
その足で、閉店セール絶賛開催中の某店に向かった。
ロッド、リールは店内の商品どれでも表示価格から１０％ＯＦＦ。
なんと、太っ腹ではないですか！
アローヘッド全品、表示価格から２０％ＯＦＦ。
お安うございます♪
私は、目をつけていた道具を首尾よく手に入れて、店を出た。
近所の里山では、山藤の花が満開。
私の釣花も、美しく咲くといいな(笑）。
