アベノミクスが好調である。
先日発表された総務省の家計調査でも、消費支出は前年同月比、大幅な伸びを示したという。
金融証券市場が先導する景気は脆く、危ういが、少なくとも足元の状況を見る限り、実体経済、すなわち物やサービスの動きを伴って、わが国の経済は着実に良い方向に向かっているように思える。
しかし、喜ぶのは早い。
巨額の財政赤字、年金財源問題・・・
わが国の置かれた状況を一言で言えば、多額の借金を返すために一生懸命働いて稼いではいるものの、完済の目処はいまだ立っていない、むしろ借金は更に増え続けている、そんな状況なのだ。
我々の世代の作った借金は、本来、我々が責任を持って負担すべきもの。
将来世代に負担を先送りしてはいけない。
２０代、３０代の若者が、明るい将来設計を描けるように。
まだ選挙権を持たない子供達が、何の心配もなくすくすくと成長できるように。
そして、これから生まれてくる新しい命が、生まれてきて良かったと思えるように。
景気回復を軌道に乗せるのとあわせて、財政再建に向けた確かな道筋をつけること。
これができて初めて、本当の意味での日本経済の再生が見えてくる。
足元の景気回復は、あくまでもその第一ステップに過ぎない。
頑張ろうニッャ刀B
