創作落語
「との一席」
"と"
そうだよな
とけいか
つかう人は
お金持ちか、ヤバそうな人
私は、そう思う
お前さんは
どうだい
おんなじだ
いい時間を過ごした
そう思うのも
おんなじ
私とお前さん
どっちが
いい時を過ごしたのか
それはな
お前さんのカチカチ
こんなの
どうでしょう
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
創作落語
「小皿の一席」
小皿か
醤油なんか
入れる皿だな
皿の中でに
目立たない
しかしな
すげえ役に立つ
小皿がないと
料亭はつづかない
小皿がない
そんな騒ぎ
どころではない
とこで今の話
なんの話ですか？
お前聞いてなかったのか
こんなの
どうでしょう
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
創作落語
「へのへのもへじの一席
かみと言うものがある
まっ白いな
何を書いてもいいらしい
書きたいものなんてない
本当に、何でもいいんだね
それじゃ
へのへのもへじ
これではだめか
へが3つもある
ヘヘヘと笑ってごまかす
もうおそくなった
帰らないとな
こんなの
どうでしょう
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
140字小説
ポエム
「過去の遺物」
有線電話、印鑑、名刺
この3点にこだわって
つづけている企業に
未来はない
なくなって行く3つは
時が命じたこと
止めることなど
誰にもできない
すべてアナログ、
はっきり言って
これを続けることは
地縛の道をまっしぐら
作家 中谷美咲
創作落語
「シャットアウトの一席」
クローズアップと言うのが
拡大のいみ
なるほどな
拡大すれば閉じる
そのあとは
なんみょうほうれん
ちん
こうなったら困る
ここまでいけば
どうもこうもなりません
シャットアウトしかありません
こんなの
どうでしょう
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
