ふんどしの父が真んなか蚊帳せまし
今でも蚊帳はありますが、めったに見かけませんね。夏、子供の頃はどこの家でも夕方になると高学年の子は蚊帳を吊る手伝いをしました。おぼろげな記憶ですが、蚊帳の四隅に真鍮の輪っかが付いていて、それを部屋の四隅に引っかけてたように思います。もう長年使ってる物だから穴の開いた箇所を繕って使っていました。祖母が縫ったその白い糸の縫い目も思い出します。色褪せた緑色も今から思うと、それなりに風情がありました。子供たちにとっては、蚊帳の中はまた違う楽しい空間でした。蛍を放ってみたりしたこともあります。ワクワクとする不思議な空間でした。
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