万城目研究

「鴨川ホルモー」とか「プリンセス・トヨトミ」とか「鹿男あをによし」とか

『ホルモー六景』第四景・雑感(ネタバレ)

2011年04月13日 | 『ホルモー六景』

ねたばれです。



『ホルモー六景』が、好きです。
『ホルモー六景』を読んで、『鴨川ホルモー』がとても愛しくなりました。
『鴨川ホルモー』の続編をぜひ書いてもらいたいのですが、万城目さんご自身は「ホルモーはもうええんじゃないか」(http://books.rakuten.co.jp/event/book/interview/makime_m/)と思っておられるようで、難しいのかなぁ。

続編を読みたいと熱望しているのは、『ホルモー六景』第四景「同志社大学黄竜陣」のせいです。
何たって、同志社大学黄竜陣が復活したのだから。

芦屋の元カノ・山吹巴が同志社大学黄竜陣を復活させたのは、第三景「もっちゃん」に出て来る次の描写を見る限り、確実だ。

「一サークルにつき、三回生と一回生が十人ずつだから四サークルで八十人のはずだろ? なのに、店長が九十人で用意しておくって言うんだ。残りの十人は何だと訊ねても、店長、ニヤニヤするばかりで、何も教えてくれなかった。明日になったらわかる、ってはぐらかされた」

山吹巴がシンガポール人のウー君を従えて、ホルモーに参戦する姿を見たい。いや、読みたい。
万城目学は同性から見ても魅力的な、と言うか、非常に等身大の女性を描くのが得意だけれど、山吹巴が私はかなり好き。
龍谷大学フェニックスの立花美伽さんに負けず劣らずの女傑になりそうな気がする。

同志社大学黄龍陣の復活は、『ホルモー六景』で突然披露されたネタではなく、それは既に『鴨川ホルモー』で用意されていたはず。

高村が、京都を守る四神を語るシーン、

「青竜、朱雀、玄武、白虎。これを四神と呼ぶ。黄竜を入れて五神とも言うらしいけど」

『鴨川ホルモー』を読んでいる最中も、京都を代表する大学が一つ欠けているような気がしていた。
やはり、同志社大学は必要だと思う。
同志社大学黄竜陣の活躍を、ぜひに読ませて下さい。
・・お願いします。