最も気になった点は、音程。普段の練習の時でも、回りの音と自分の音程の関係を常に集中する習慣をつけた方が良いですね。レッスンしていて、自分以外の音に対する集中度、注意度がとても低いのがわかります。回りの音に集中するという習慣が身に付けば、音程のずれもすぐに改善されると思います。まずは習慣付けですね。
あとは、学生トロンボーン奏者のほとんどが陥っている問題。スライドに捕われているという事。さもスライドというとてつもなく大きく克服困難なハンディキャップを背負ってしまっているかのようです。そのスライドを操る腕は心もとなく、ふらふら、ふにゃふにゃ、定まる所を知りません。まるでスライドに腕を持っていかれているかのようにさえ見えます。とにかく、左手で絶対に楽器がぶれないようにがっちりとグリップ、その上で右手はスライドを決して握りしめず、手の中でスライドの支柱を遊ばせておくようにする事。各ポジションの位置(倍音の修正ポジションも含めて)を見た目の景色、手の感覚(もちろん耳で音程を判断しながら)などでしっかり身体に覚えさせる事。トロンボーン演奏の基本中の基本なんですが、これが出来ていない人は本当に多い。
この問題、ほとんどの学生トロンボーン奏者にあてはまる問題のようですので、まずはこの点に注意しながら悪いところを修正していくと良いと思います。
(2010年11月7日加筆)
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