今日は、久々に化学物質過敏症のお話をします。
現在苦しんでいる方の助けになればと思います。
私は、約12年前にリフォームがきっかけでシックハウス症候群になりました。初めの数年は、新築の家やハイターなどのキツイ洗剤やワックス、接着剤、殺虫剤がダメでした。
しかし、もともと余りそういうのを使う生活をしていなかったので、多少の不便がありましたが、特にストレスではありませんでした。それが、病院を受診せずに放置しているうちに、何千種類とある化学物質に反応して苦しく生活も徐々に送ることができなくなってきました。ついには会社のビルにも入れず、大阪の幹線道沿いなど排気ガス濃度の高いところもダメになり、休職をせざる得なくなりました。この頃から、ようやくアレルギー科を受診し(無垢材などで、化学物質過敏症対応している病院)生活改善の方法や転地療法、また少量の薬を処方されましたが、頭が痛くなり、薬物療法ができませんでした。そこで二年程転地療法をしましたが、まず自分が住める家を探すのが困難を極めました。あまりに見つからず中古車を譲って貰って車で山の中に行き、車で生活したこともあります。もちろん食べれるものも殆どない位過敏になっていたし、車の中で安心して眠れるということもなく、体力精神力共に限界で、幻覚をみるまで消耗していました。そんな中奇跡的に山の中で自然生活をしている夫妻の横にある無垢材でできた(しかも五年ほど経っており、其の間誰も住んでおらず、木に含まれる天然の防虫効果も弱っていた)家になんとか住むことができました。そんな恵まれた環境でも、4キロ先の農薬で全身こむら返りになったり、呼吸が乱れたり、くらくらきたりで、農業活動が行われる期間は、色んな山に逃げ回って少しでも安らげる場所を探し回っては、疲労困憊していました。山でも麓の村で毎日人が生活しているので、風の具合で化学物質がまってきて、また新しい場所を探すという、毎日でした。正直生きているのが苦しくて、我慢の限界が来たら死ぬ場所も決めていました。
そんなおり、友人の勧めで精神科を受診しました。薬を飲んで悪化することが怖くてなかなか治療を開始しませんでしたが、もう死ぬしかない、とまで思うような状況になり、治療を開始しました。先生のみたては、過敏症プラス恐怖症ということでした。確かに私の身体は、とても過敏だけれども、恐怖症を併発していて余計に過敏になっていると考えられたようです。
当時自分では認めませんでしたが、今思うと他人の少しした行動で苦しくなるので、いつもびくびくしていました。
二年程ごく少量のセレネースを服用し続けました。
二週間に一度、京都三条の病院まで三重の山の中から通いました。
マスク五重にして、目も守るためにメガネをして、髪の毛に出来るだけ化学物質をつけないように、しっかりくくり、化学物質が付着しにくいナイロン地の服をオーガニックコットンの上にはおり、異様な出で立ちで必死で通いました。
朝出発して、昼ごはんはオーガニックのお弁当を買い、真冬の寒い日も、店に入ることができないので空気の流れがよく人が少ない、三条の鴨川でご飯を食べていました。
その甲斐あって、二年程たったころには、古い建物のオーガニック食材のレストランには入れるようになりました。京都の水道で手を洗ってもピリピリする程度にもなりました。
大阪の空気にも耐えれるようになり、復職をしました。
しかし、復職二年後に鬱を発症してしまい、休職、退職となりました。
現在も、市販の風邪薬も避けていますが、化学物質過敏症と鬱の治療を精神科からのアプローチで続けています。
今は、大阪にすみ、マスクもなし、食べ物もお腹を壊したり湿疹がでることは、ありますが、なんでも食べられるようになりました。
まだ、ハイターや殺虫剤や新車色々無理な事はあります。
だけど、だいぶ自由が増えました。
生活面は、純石鹸を使い、殺虫剤も使いません。食べ物も予算が許す限りオーガニックか特別栽培を心がけています。ビタミンCも、天然のものを最低一日1000は、とってます。
一週間位辞めると化学物質に若干過敏になるので、Cは大切だと思います。
いまは、制限のあるそんな生活にすっかり慣れ、ストレスを自分では感じません。
化学物質過敏症を説明し、話を信じてくれて、慎重に薬を出してくれる先生を探してアレルギー面、精神面から両方からのアプローチが、少しでも早い回復に繋がるのではないかと思います。
あくまで素人の経験談なので、個人の責任でお薬にも挑戦してみたら如何でしょうか?