風のない日、ヨットにとってはイライラする一日です。
風速5ノット以下ではまともなレースではスタートはさせません。そんな時に3ノットの微風で猫みたいに身体を折り曲げてセーリングしていてもトレーニングにはなりません。
レーザーのような艇はハードとされていますが、それは強風時のハイクアウトに限ります。オンデッキくらいの風ではフィジカルな要素はほどんどないのです、しかしながら安定した体幹はいかなる風域でも重要な要素・・
しかるに陸上トレーニングが大切なのです
水泳は心肺機能を高め、全身の筋肉を効率よく鍛えられるのでGOODですがどこで泳ぐにしても無料ではありません。
しかも団体でメタボなおばさんの水中ダンスなんかが始まると、水面は大しけです。。。クロールしていても横波が押し寄せてくるのです。
ジム通いも同様です、しかも室内でずっと何時間もマシンに向かっていても飽きてきます。
そこでSUPです。。初期投資はありますが一度道具を揃えてしまえば、着替えてすぐに海に入れます。しかも海という同じフィールドで入場料は無料!天気が良ければ気分も爽快、また身体に無理な力をかけることなく体幹を鍛えることが可能なのです!
電車で海通いをしている方はSUPのレンタルなどのショップも増えているので利用すれば良いと思います。車で通う方は自分の道具を買う/レンタルどちらも選択できます。
風のない日、フラットな海面を漕ぐのは初心者でも簡単です。。。慣れてくるとある程度風が強くチョッピーでも対応できるようになります。
リゲインも最初はバタバタとワイプアウトしていましたが、最近はかなりチョッピーな不規則な波にも対応できるようになりました。
リゲインの板はフルカーボンのプロレーサー用(ロングオフショア)
SUPはいろんな種類があって、オールラウンド/サーフ/エクスプローラー/パフォーマンス/レースなど色々。。オールラウンドの板なら長距離から波乗りまで色々楽しめます。。目的に特化したボードはそれなりに高いですが中古なら十分手が届きます。それでも通常の波乗り板よりは高くなります。フルカーボンの場合はやはり二桁は行きます。。あとはパドルもピンキリ、、フルカーボンだとQB(QUICK BLADE)が良いのですがお値段は一本5万くらいします。
QUICK BLADEのフルカーボンパドル。。。欲しい!
なのでハイブリッドと言われる柄がFRPでパドル部分のみカーボンのものが良いと思います。これなら2万程度です。
最初は傷つけたりしますから安い板で十分、、中古ならネットでパドル付きで10万以下もたくさんあるでしょう。。
湘南界隈であればリゲインが板を買った「パドル葉山」が扱ってます、スクールやレンタルもやっています、ゲレンデが御用邸の前の一色海岸なのでとても静かで綺麗な海に癒されます。ショップのモエこと安 智絵(旧姓:余西)はプロのSUPレーサーで元はヨットマン・・
リゲインが参加した1990年のKENWOOD CUPに「an」のクルーとして参加していました、またオークランドから日本までのレースにも参加してるスーパーヨットウーマン、、何故にSUPに転向したのかは今度飲んだ時にでも聞いてみようと思います。
SUPは、漕ぐ際に使う上腕や僧帽筋、そしてパドルで水を後ろへ押しやる際に、腹筋にグッと力が入り、上体を固定しながらも腰をツイストさせるので腹斜筋にも効きます。また絶えず板の上でバランスを取っているので足の指を立てて板を押さえています。
ヨット以上に気をつけるのが天候の変化、、動力は基本「オレ」なので体力が全て。。基本帰りはダウンウィンドで帰ってきます。疲れ果てて向かい風を漕ぐのは大変に危険。。それと潮、、潮に逆らいながら漕ぐことになった場合は潮の弱い岸よりを漕ぎます。観天望気もフル回転です。
お気に入りの場所を見つけ上陸して一休みするのは格別です。
リゲインのお気に入りは長者が崎。。陸の方に目をやらねば無人島気分!
大体、長者ヶ崎まで往復するとゆっくり漕げば2時間程度、休憩は上陸して5分程度、あとはずっと腕を動かし続けます。。葉山に着く頃には汗ビッショリです。。
ヨットでは絶対に近ずけない名島のそばもSUPならスイスイ。。。同じ海域をヨットだけで走っていると知らない場所がいっぱいです
夕暮れ時に帰着するように漕ぐと、晩御飯美味しい、良く眠れる!