さて、新たに導入したトラップ銃ですが、可変リプ、可変チーク、可変ストックと調整箇所多々あり
カーンアームズのダブルトラップ専用の銃です、なかなか格好いいです
射手にとって一番の悩みは体格差によるストックの長さ、プルと言いますがストックの後ろから引き金までの長さをLOP(Length of Pull)といいます、通常はこの長さは変えられないのでどうしても変えたい場合は鉄砲屋さんに頼んでストックを切り詰めてもらったりと加工が必要になります。このような可変ストックはストックの長さだけでなく角度、キャスト調整もできるのです。
銃のストックはどちらかにベンドしています、それは構えた時に顔と目が銃身に対して真っ直ぐになるように右用は右に左用は左にベンドしています、リゲインの銃は右利き用なのでこのキャスト調整は非常に大きな意味があります、上の右のようなベンドの銃で真っ直ぐに銃身を覗こうとすると顔を傾けなければなりません。そこでストックエンドのプレートを左にずらすことで左側と同じような設定にすることが出来るのです。
Facebookの外人が主催しているCLAY SHOOTINGのpageに投稿したらすごい反響であっという間にコメントが100件近く、しかも皆長文。。。それぞれの射撃理論が書いてあります。
コメントの多くは「お前はアホや!」みたいのもありましたが親切なアドバイスも多々
とりあえず静岡でパターンテストしたらとんでもなく上に当たるということが分かったので可変リプを調整して、伊勢原射撃場に出かけました。
しかし、ここでは全く当たりません、何処を撃てばよいか分からず試しにかなり下を狙ったら当たりました。
え!
そんな下なの?
40ヤードくらい先のクレーを照星ごしに見て感覚的に40センチ下を狙いますが、実際は1メートル位下を撃ってるのではないか・・・
9段階調整の組み合わせを全て試しましたが当たりません
射撃指導員が見ていたので相談したら撃ってくれる事に、火取法の関係からこの方はいつもマイ実包を持っています
「よーく見ててくださいね」
バーン💥 外れ
シーン、、、
首を傾げる指導員さん
2発目
バーン💥 外れ
固まる指導員さん
この方は良くお手本を見せているのですが外したのは見た事がありません
ギャラリーも見ています
そこでパターンがかなり上と伝えるとやっと3発目で割れました
「これ、かなり下だね」
確かにそうなんですがこれでは撃ちにくすぎです、普通は照星にクレーを乗せるくらいで引き金を落とすのです
困った
そこで翌日、伊勢原射撃場で再度パターンテストの予約をしました
クレー射面を使うので営業開始前に射撃場に行きます
先の指導員立ち会いのもとパターンテストです
彼も気にしていたようです
30メーター先に立てたパターン用紙を狙い2発撃ちました、結果はど真ん中、つまり狙った位置に散弾が集中したのです
???
実は前の日にチークを2mm下げたのです。
変えたのはそれだけです。
チークを下げれば僅かですがベンドが深くなります、すなわち下を撃ちやすくなる調整です。
そこで試しに60m設定の15mトラップで試し撃ちをしました。
すると照星にクレーを乗せるどころか当てる感じで割れてくれたのです。
僅か2mmチークを下げただけなのに
結局、ダブルトラップ銃は通常トラップには不向き疑惑は何とか払拭できそうですが、クロスポイントはやや前かも知れません。
従ってリプ調整が重要なのです
何日か過ぎ、静岡の岩本山射撃場に出かけました、ここではアメリカントラップをやる事が多く、クレーが射台の真下から飛び出すのでクレーまでの距離が近く撃ちやすいのです
最初のラウンドはストレートを撃ったので21/25とまあまあのスコアでした
そこで次のラウンドはランダムに三方向を撃ち、18/25枚悪くはないスコアです
これで気を良くして、下のトラップ射撃場に移動して15mトラップを撃ちましたが当たりません
POI(ポイントオブインパクト)が違うので狙う場所が違うのです、修正に10発ほどかかり後半に当てて13/25枚
まあ、狙いどころを掴めたので収穫でした
この日はスキートの全日本級の選手と色々話しました。
リゲインの銃が4.1キロと聞いて目を丸くしていました。
彼らのスキート用は約半分の2キロ台らしい
彼曰く「射撃はミスしない競技、何故なら僕は25枚撃ちぬく実力があるから、減点ゲームなんです」
カッコいい!言ってみてー!
彼が使っていたPillaの射撃用サングラスがあまりにも格好よかったので真似してBertoniを買いました