ほぼ、食べることに専念。ときどき、スキーとダイビングと旅行。
清水周一が語る!
ニューヨークフィル
チケットがたまたま手に入り、ニューヨークフィルの演奏会に行ってきました!場所はカーネギーホールと思いきや、50年以上も前(!)にリンカーンセンターに移っているそうです。
今回の目玉は、日本にもなじみが深い世界的ピアニストEmanuel Axさんのベートーベン。長老とも言えるピアニストの演奏は、年をまったく感じさせない、とても力強く、かつエレガントな素晴らしいものでした。思わず観客全員が一斉に立ち上がって拍手大喝采でした。
また私個人的に楽しみにしていたのは、最後のLa Valseという曲。ウィーンワルツのような旋律で始まりつつ、曲のテンポが途中で激変化する、ものすごい難曲です。このニューヨークフィルではかつてレナード・バーンスタインやズビンメータといった巨匠が指揮をしたという、ゆかりの曲らしいです。今回はフランス系の名指揮者・ステファヌ・ドゥネーヴさんの指揮で非の打ちどころがない見事な演奏でした。ホール全体が感動で包まれたのを肌で感じました。
日本のコンサートとは少し違った雰囲気で、涙が出るほど素晴らしい演奏を堪能したのでした。やはり…さすがニューヨークです。
Nao & Wagane Brothers

三軒茶屋で毎年10月に大道芸フェスティバルというのがあり、全国から実力派の大道芸人たちが沢山あつまり、素晴しいパフォーマンスを披露してくれます。
で、その中でも私が毎年特に楽しみにしているのは、Nao & Wagane Brothersというジャズバンドの演奏です。毎年必ず来ています。
このサックスのNaoという人、もちろん別に世界的な有名プレーヤーではないのですが...なぜかこの人の演奏が、ワタシ的には毎回「ズシ~ッ!」と腹に来るのです。何とも表現が難しいのですが、とにかく、ニューヨークなどのジャズクラブでトッププレーヤーの演奏を聴くのとはまた違った感動が、いつもあるのです。不思議です。
この方、歳を重ねるごとに更に上達されてるようにも聴こえます。
来年もまた楽しみです!
Ron Carter
久々にBlue Noteに行き、ベーシストRon Carterさんの演奏を楽しんできました。
Ron Carterといえば、アルバム収録枚数2,500枚という驚異的な記録を持つ伝説のダブルベース奏者です。もちろん世界記録です。アカデミー賞も何回か受賞しており、まさにジャズのレジェンドと呼ばれる人です。80歳だそうです。
全く老いを感じさせない、見事な演奏でした。一番前の席だったこともあり、(比喩ではなく、)本当に、心に響くような音を堪能できました。
こういうのが気軽に楽しめるのもニューヨークの魅力ですね。
Ron Carter Quintet live in Blue Note NY
タワーレコード

高校生の頃、渋谷のタワーレコードで輸入物のレコードを買うのがエライとされていました。
何がエライのかは不明です。当時はまだそれほど輸入物が安くなかったので、値段的には日本版を大学生協で2割引で買うのと同じくらいだったはずです。でもわざわざタワーレコードで買うのが偉かったのです。みんなこの黄色い袋をこれ見よがしに持ち歩いていましたね。もっとも当時はCDでなくレコードだったので、袋も一回り大きかったわけです。
で、CDの時代になり、アマゾンの時代になり、iTuneの時代になり、Apple Musicの時代になり...今や聴きたい曲があっても、わざわざ店にCDを買いに行く人も非常に少なくなってしまいました。私も滅多に行きません。
でもたまに行ってみると楽しいですね。ネットでは得られない楽しさがあります。
米国でも日本でも多くのレコード屋(つまりCD屋)が廃業を余儀なくされているのに対して、渋谷のタワーレコードは元気にやっているようです。単に「販売店」というのではなく、独自の文化がそこにあり、「タワーレコードに行く」「タワーレコードで買い物をする」という楽しみを提供しているからでしょう。(その意味では、スターバックスと似ています。)
他にはない、枠を超えた独自の付加価値を継続して生み出せることが、結局は強みなのだと思います。
トヨタ・マスター・プレーヤーズ、ウィーン
最後に「ウィーン」が付かなければゴルフの大会のような響きがあります。もちろん違います。トヨタが主催するクラッシックコンサートです。今回、ちょっと縁があり、関係者の方からご招待を頂きました。
演奏者はウィーンフィルやウィーンフォルクスオーパー、ウィーン国立歌劇場管弦楽団といった、主にウィーンにある楽団の中から数名ずつ参加しているという編成です。つまり、「寄せ集め」だと思っていたのですが...全然違いました。ドリームチームです。名門とされる各楽団の首席クラスの集まりなので、寄せ集めではなく、ドリームチームと言った方がふさわしいでしょう。世界レベルの集まりです。(失礼しました!)
曲目は誰でも知っている...という曲ではないものの、まあ、そういえば聞いたことがあるという名曲ばかりです。
今回の1つの目玉は日本の若手のホープ、金子三勇士さんのピアノ。さすがに見事でした。
どれも素晴らしい演奏ばかりだったのですが...私、個人的な好みとしては、最後の2曲のバイオリンが特に良かったです。前半よりも全体が更に調和している気がしたのです。(自分の耳が慣れただけなのかも知れませんね。)
とにかく、貴重な体験です。思い出に残るくらいの素晴らしい音楽会でした。
S先生、Mさん、ありがとうございました!
Singin' in the Rain
縁があって、渋谷ヒカリエで久々にミュージカルを観てきました。
Singin' in the Rain
「雨に唄えば」という(変な)邦題がついています。1950年代に大ヒットした同題の映画のミュージカルで、アダムクーパーという世界屈指のバレーダンサーが主演しています。
いや~。見事でしたね。超・見事でした。
アダムクーパーの歌とダンスはもちろん、準主役達の歌とダンス、舞台セット、オーケストラ、どれもが完璧としか言いようがありません。そのすべてが相まって、相乗効果を発揮しています。
舞台近くの席だったので迫力も満点です。
鳥肌が立つくらいに感動しました。
実は私、ミュージカルは大好きなのです。(かつてはニューヨークやロンドンに行くたびに1-2本観ていたのです...今では夢のような話ですが。)
こんな世界最高峰のミュージカルを、こんな近所で観られるとは、なんて幸せなんでしょう...!
ハイレゾ対応コンポ

20年近く使っていたミニコンポがついにぶっ壊れたので、買い替えすることにしました。
以前からチェックしていたBOSEのウェーブ(ラジカセタイプのやつ)を買おうと思ったものの、家の食堂で固定して使うものだし、同じ値段ならミニコンポが買えることに気付き、ミニコンポを物色してみました。
ネットで色々と見ていると...どうもソニーの最新型のものが評判がよろしい様子です。なんか、「ハイレゾ」なんて書いてあります。そういえばソニーのヘッドホン開発者である同級生の有名人T君が「ハイレゾ」がどうのこうの...と言っていた気がして、何かわからないままこれにしてみました。
ハイレゾというのは、技術屋的な言い方をすると、技術の進歩でメモリ量が増えたので、その分いい音が出せるようになった...ということなのでしょう。テレビの4Kみたいなものなのでしょう。多分。(全然違ったらごめん。)
早速、セットアップして、お気に入りのCDを1枚入れてみました。
...ふむ。
よくわかりません。
まあ、70年代前半のロックのライブじゃあ、ダメなのかも知れません。状態のいいクラシックやジャズだと違いが出るのかも知れません。
あと、「普通の音源でもハイレゾ相当で再生可能」とか書いてあったものの、やはりちゃんとハイレゾ音源のものの方がいいに決まっています。
そうそう。それからBlootoothやWifiも対応しているらしいので、従来のコンポになかった楽しみ方もあるようです。
またゆっくりと色々試してみるしかなさそうですね。
You Belong To The City - Glenn Frey
イーグルスが解散した1982年頃のグレンフライのソロは、イーグルス時代と比べて何か物足りなさがあり、正直、私はイマイチ好きになれませんでした。
それが大きく変わったのは85年頃かな?ビバリーヒルズコップやマイアミバイスと言った人気ドラマや映画でヒットを出した頃でしょう。何と言うか、一皮剥けた印象がありました。
あれから30年経った今でも私の頭の中で時々流れるGlenn Freyの名曲がいくつかあります。その中の一つを選ぶなら、私にとってはこの曲です。
このビデオの風景はさすがに古いですが、曲は新しいままです。まさに不朽です。
私の場合、ニューヨークに行くたびにこの曲が頭の中に蘇ります。恐らく私だけではないと思います。
Rest in peace, we all miss you, Glenn!
つばさよつばさ
JALの機内誌に毎月掲載されている浅田次郎さんのエッセイ集です。
飛行機に頻繁に乗っていたころは、毎月最初の搭乗時にこれを読むのがとても楽しみでした。今思うに、そもそもこの機内誌のエッセイが面白ろかったので、浅田次郎さんの小説を読み始めた気がします。結局、かれこれ20冊くらいは読んでいますが、これが私にとっての元祖でした。
「旅に関する話」というテーマで書かれているので、日常とはちょっとだけ離れた内容ばかりです。でも「確かにありがち...」と思えそうなことが多く、しかもそれらが浅田次郎さんらしい、ちょっと大げさで面白おかしい独自の文章で書かれています。
1作3分程度で読めるので、休憩時間や休日、仕事から少し離れて頭を休めたい時に最適です。
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小学館 |
Live Cream Vol2
なぜかこのCDが部屋の中から突然出てきたので、車の中で久々に聴いてみました。
Live Cream Volume2。残念ながら今では一部のマニア以外に知る人も少ないかも知れません。エリッククラプトンが率いるバンドCreamのライブアルバムで、70年代のブリティッシュロックを代表する名盤中の名盤です。
私が初めて聴いたのは80年代になってからです。高校1年生のときの友人で、古いブリティッシュロックが大好きなH君の影響で、すっかりハマってしまったのです。クラプトンの東京ライブも行ってきました。私が行った、数少ないロックコンサートの1つ。会場の熱気はハッキリと覚えています。
時を隔て感動がよみがえってきます。
思うに、ビートルズだってストーンズだって、レッドツェッペリンだって、この時代の大ヒットってそれぞれが一つの文化を形成していたのではないでしょうか?最近のロックバンドのことはよく知りませんが、文化を形成し、後世まで残るようなレベルのものは、どのくらいあるのでしょう?
ま、時代が違うと言ってしまえばそれまでですが。
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Polydor / Umgd |
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