雑談タイム❕

推しの話、日常の話など。

お客さんと言われると悲しくなる

2023-05-27 01:33:00 | 日記
「今日もたくさんお客さんが来てくれているので」
「ステージからお客さんを見ると、泣いている人とか、一緒に歌っている人とかいて嬉しい」



なんてことを、私の推しはよく言ったりする。
嗚呼、なんて残酷な、愛すべきひと・・・

お客さん、って言われると悲しくなるのは、私だけだろうか?
たしかに、ライブに来る人全員がファンというわけではないかもしれないけど、それでも私は「お客さん」なんて、言われたくない。

だってそれって、お金払ったのでライブ来ました、みたいじゃん?
それって、お金払ってくれてるので精一杯歌います、みたいじゃん?



どちらにせよ、元々遠い存在である推しが、もっと遠い存在になってしまったような気がするのだ。

私の推しは元来、ファンとの間にわざと距離を置くタイプだ。
「沢山の人が応援してくれるようになった分、その人たちに流されないようにしている」という言葉を聞いた時は流石だと思ったが、だから、どんなに曲が売れても、結局4人で完結しているのだな、と思って少し寂しかった。


だから以前、深瀬さんが一人で出演した番組で、ライブ中ダンスを披露した映像が流れた時、
「こういうダークな演出はファンと楽しんでるって感じですね」
とはにかみながら言っているのを聞いて、少しだけ泣いた。(あまりにも限界オタクすぎる気はするが)



私たちは演者と客だけれど、演者と客だけの関係にはなりたくない。

「おれはあんまりそういうのが伝わりにくい人間だけど、みんなのこと大好きだよ」

と、推しが深夜に突然ツイートした時、ああ、応援してきてよかった、と思った。


もちろん、見返りを求めてファンをしているわけではない。中には、認知されたくて仕方がないファンや、本気で付き合いたいと思っているファンもいるだろうが、それはちょっと違うと、私は思う。

推しが私たちを「ファン」と呼んでくれた。ただそれだけで、心が通じ合ったような気がして、私はなんだか報われた気がするのだ。


ファン歴を自慢する女は私です。

2023-05-25 21:51:00 | 日記

SEKAI NO OWARIを好きになったのは、12歳の春だった。
それまでも、音楽は好きだった。5歳の頃からエレクトーンを習っていたし、当時流行りの歌は一通り聴いていたように思う。

でも、別格だった。
彩織ちゃんは、深瀬さんに出逢った時“今日から世界が変わると本気で思った”そうだ。
私にとって、セカオワはまさにそうだった。今日から私の世界が変わると本気で思った。そして、その予想は当たっていた。

中学生の頃、私が布教した甲斐あって周りはセカオワファンだらけになった。しかし、私が友人に「私は一生セカオワファンだと思う」と語ると、友人は首を傾げた。ほんとに?と訝しげに。どうしてそんな反応をされるのかわからないほど、私はセカオワに夢中だった。
ちなみに、昨年のドームツアー『Du Gara Di Du』に、私が布教してファンになった当時の友人も来ていたそうだ。その上彼女は、ファンクラブにも所属していた。何だか嬉しかった。



10年前の春のことなど、果たして人は鮮明に思い出せるだろうか?
私は、他のことは思い出せない。けれど、セカオワに出会ったあの日のことは、本当に、鮮明に思い出すことができる。私はあの瞬間、生まれ変わった。


今後は、10年ファンとしてもう少し心に余裕を持ち、他のセカオワファンに嫉妬しないこと、他のセカオワファンにマウントを取らないこと、ライブで調子に乗らないことなどを目標に、次の10年過ごしていきたいと思う。。。

複雑で勝手すぎるけどさ

2022-06-08 23:46:00 | 日記
推しが破局した。
という報道が、今日発表された。

推しと彼女は7年近く付き合っていた。付き合い始めた頃私は中学生で、時の長さを実感する。

2人は生年月日も血液型も一緒だ。彼女はバツイチ子持ち。見た目や性格は、どう考えても推しの好きなタイプだった。
2人ともオープンな交際だったから、ツーショットは出回るわ、目撃情報で溢れかえるわ、リアコの私からしたら発狂するような7年だった。

でも、7年。中学生の私が、高校、短大を経て働くまでの年月。
その長い間、彼女と密に過ごした推しは、今どんな気持ちだろう。彼女だけでなく、その子供とも親子同然の付き合いをしてきた推し。彼女をモデルに書いた曲で「家族になりたかった」と言った推し。


私は、推しの幸せを喜べなかった悪いファンだけど、推しの不幸も喜べない。
正直、ここ数年推しの誕生日が来るたび、結婚発表があるのではないかとヒヤヒヤしていたから、その恐れから解放されるな、とは思うが。


やっぱり、好きな人が悲しんでいると、私も複雑だ。
2人が別れた背景は知らないけど、恋人と別れた時の気持ちは知っている。


近年、さらに仕事に打ち込むようになった推しだけれど、無理はしないでほしいと思う。
と同時に、終わりが苦手な彼の心が、一日も早く安らかになってほしいと願う。


推しが結婚した場合

2022-05-08 04:21:00 | 日記
芸能人が結婚すると、必ずと言っていいほど「〇〇ロス」というものが世間で騒がれる。
推しにしか興味のない私は、そんな世間の声に「アホか」と思っていた。


セカオワで最初に結婚したのは、ギターのナカジンとピアノの彩織ちゃんだった。
私が高校一年の時だったと思う。放課後、セカオワファンの友達から、「ナカジンと彩織ちゃん結婚したんだって‼️」と電話が来た。
初めは、二人が夫婦になったのだと思って大変混乱したのだが、それぞれ別の方と結婚したことを同時に発表したとのことだった。


私はセカオワの箱推しだけど、特にボーカル深瀬慧が好きだから、他のメンバーが結婚しても「おめでとー!」となるだけだと思っていた。
でも、私はその場で泣き崩れた。

セカオワが壊れる。

そう思ってしまった。電話の向こうで、友達も同じように泣いていた。


彼らは、音楽で成功する以外の道を断絶して、走り続けてきた。成功しないと何もかも終わるところまで自らを追い詰めて、仲間を追い詰めた。
はたからみると、共依存とも取れるようなメンバーたちの関係に、私は憧れていた。この4人だから成功した。この4人だから、私はこんなにも魅了されている。

そう、強く思ってきたからこそ、二人の結婚によってバンド内のバランスが崩れていくことが怖かった。彼らがどれだけ互いを必要としているのか、知っていたから。


実際、結婚や出産によって、バンド内のバランスは、主に深瀬を中心に少しずつ崩れていったそうだ。
生活スタイルがガラッと変わってしまったことに、深瀬は混乱した。そんな深瀬に、彩織ちゃんは「子供が生まれたのだから、前のようにできないのは当たり前だ!」ということを過剰にアピールし、ナカジンは「結婚しても何も変わらないよ」ということを過剰に出した。

でも、だめになってしまうかも、なんてことは私の杞憂だった。
彼らは、それぞれの家庭ができたことによって、それまでの共依存の関係を、少しずつ逸脱し始めた。でもそれは、終わりの合図ではなく、新しい関係性の始まりだった。
深瀬はいつかのインタビューで「子供が生まれたことによって、より家族のような関係になれた」とはにかんだ。


メンバー全員が独身だった頃は、彩織ちゃんと深瀬さんは付き合っているのではないか、とか、元恋人同士なのでは?とか、ライブでイチャイチャしてる!だとか、ファンはことあるごとに騒いで、沸いて、楽しんでいたのだけど、彼らの結婚によって、それも少しずつ無くなってきた。メンバーの関係性が変わったことによって、ファンから見た彼らも、少しずつ変わってきているようだ。


ところで、メンバー唯一の独身である我が推しには、長年付き合っている恋人がいる。彼女と付き合い始めた頃、推しは「そろそろお父さんになる歳かなあ」なんてことをツイートしたり(その恋人はシングルマザー)、恋人とのツーショット写真をアップしたりして、私たちの嫉妬を煽った。
その前の恋人とは3年ほどで破局していたので、今回もその程度で終わるだろうと思っていたのだが、月日は流れ、かれこれ6年は続いている。
彼との交際で彼女のSNSがたびたび炎上し、二人ともあまりアピールをしなくなったので、本当に現在も続いているのかは定かではないが。


深瀬さんが、
結婚。
結婚したら、どうなるのかな。

と真面目に考えてみた。
よく分からなかった。だって、他のメンバーの結婚は、セカオワが壊れてしまうことが怖くて泣いたけれど、今回に関しては私の私情が入り込んでくる。
世界で一番愛するひとが、誰かのものになる。
どんな気持ち?


そんな折、Twitterを見ていると、いちENDerが
「深瀬くん結婚」
とツイートしているのを見かけた。
その瞬間、心臓がドカンと爆発した。ドキンどころではなかった。
急いで情報源を調べたのだけど、深瀬さんは結婚なんてしていなかった。


私、自分が恐ろしかった。。。
かれこれ10年間、片想いしている。もし彼が結婚してしまったら、「深瀬ロス」なんて言っているワイドショーの映るテレビ画面を、割ってしまうかも知れない。「深瀬ロス」なんてトレンド入りしているTwitter画面を、粉々にしてしまうかも知れない。

恐らく、そんな安易な言葉で片付けようとする世間が、許せなくなる。
私は目を瞑った。


深瀬さんが父親になりたいと言った時、私は嫌だと思ってしまった。
でも、私は今年22歳。結婚する友達もちらほら出てきて、独身の友達との会話にも「結婚」というワードが出てき始めている。
一般人の結婚と、芸能人の結婚では意味合いが違うだろうけど、私たち、同じ人間だ。

『そろそろお父さんになる歳かなあ』

と言った推しは、その時、本当は結婚したかったのだろうか。
彼女を題材にした歌には
“僕は君の家族になりたかったんだ”
という歌詞が出てくる。


ファンに交際を反対され続けた推しは、『Blue flower』や『Like a scent』といった、かなりブラックな歌を出し始めた。私は、あの二曲は彼女とのことを反対された日々が関係しているのではないかと思う。


推しの幸せが、私の幸せ。
そう、ずっと思っていたのに、推しを不幸にしていたのは私だった。


もう一度考える。
深瀬さんが結婚したら、どうなるのだろう。









素直に、おめでとうと言える人間になりたい。推しの幸せを、心の底から祝える人に。


でも、やっぱり、ワイドショーが映るテレビ画面は、割ってしまうかもしれないな。

別の推しの話

2022-03-31 01:00:00 | 日記
少し話はズレるが、私には現実世界にも推しがいる。
ここで言う『現実世界の推し』とは、頑張れば手の届くところにいて、直接話すこともできるが、恐れ多くてできない人物のことである。

彼と出会ったのは、高校3年の春。
授業で隣の席だった、ひとつ年下の男子だった。
彼の魅力に気づいていたのは、私と、彼の元カノくらいで、彼を推しだと言っても、皆揃って首を傾げていた。

でも私は、彼の気怠げな雰囲気が好きだった。
彼は授業中、他の科目の課題をやったり、スマホを触ったり、時々寝たり、かなり自由に過ごしていたように思う。私は、そんな彼の、アンニュイな雰囲気とか、世界に退屈していそうな様子に心惹かれていた。
いつの間にか、彼の行動を横目で見ることが、その授業の醍醐味となっていた。



それから卒業までの約1年間、私は彼を“推し”として、割としっかり『推し活』をしていた。
例えば、イベント事の際には一緒に写真を撮ってもらい、廊下で見かければ遠くから見つめ、部活の大会前には励ましのメッセージを送り、バレンタインにはチョコレートを贈った。
その分、彼からの“ファンサービス”もあって、一度終わったメッセージに再度返信してきたり、授業終わりに話しかけてきたり、廊下で挨拶してきたりなど、そのたび私を動揺させた。


卒業の時、私は彼との甘酸っぱい日々が終わってしまうことに寂しさを感じつつ、しかし彼個人の日常の邪魔はしたくないと言う思いから、永遠にバイバイだ、と勝手に考えていた。


それから、4年である。
私たちは「推し」と「ファン」として、お互いにポジションを確立しながら繋がっていた。
決意の通り、卒業と同時に連絡を絶った私に、歩み寄ってきたのは彼の方だった。でもやはり、あの当時のような甘酸っぱくむず痒いような日々は戻って来なかった。


しかし、彼はもう一歩私に歩み寄ってきた。
「二人でご飯に行きましょう」
私は久々の連絡に喜ぶ間も無く、体中を強い動揺に支配された。そして2秒後に頭に浮かんだのは、「断ろう」という思いだった。
だって、そうだろう。私にとって彼は「推し」だ。近づきすぎてはいけないのだ。



「いや、行けよ」
私に冷静なツッコミを浴びせたのは、高校時代の友人、Aだ。Aの言い分としては、彼氏もいないのに断る理由がない、もったいない、とのことであった。
私は、そういうことではない、と言おうとしたのに、声にならなかった。Aの言葉に、私の中で「断ろう」というメーターが、だんだん下がってきていたのである。



気がつくと私は、彼に空いている日をピックアップして送っていた。彼は、帰省していて暇だと言って、日程はすぐに決まった。私は不安に駆られた。


当日、黒マスクをして現れた彼は、あの頃より何倍もかっこよくなっていた。嗚呼、どうしたら良いのだ…
世間で“一緒に食べたらもうただの男女ではない”と何故かずっと言われている「焼肉」を二人でつついた。彼は、私の話に相槌を打ったり、時々笑ったりしながら、焼肉を頬張った。笑う時に拳を口元に当てるのがセクシーで、でも同時に目尻が下がった笑顔がとても可愛らしく、否応なしに見惚れた。
私がクダラナイ話をしている最中、彼はウンウンと言いながら私の目をまっすぐ見た。私も見返す。その目に引き込まれそうになって、私は少しも動けない。
高校時代の彼を思い出す。やはり彼は、ダイヤの原石だったのだ。自覚がないので磨き方も知らずに持ち腐れていた宝が、今輝きを放ちながらここにいる。あの頃の私は、こんな風に彼と見つめ合うことなど、果たしてできただろうか?
『ここから月まで歩いていくのと同じようなもんだと思っていた』のに、『今は銀河の果てまで射程距離15cm』だなんて!
私は感動していた。


しかし、私は気づいてしまった。彼は、私のことを、同性の先輩と同じ感覚で見ているのではないか?
彼はいつの間にか、恋人の話をし始めた。同じ大学に恋人がいるけれど、メンヘラで困っている、などといった話である。私は心の中で叫んだ。

彼女いるんかーーーーい‼️‼️



私は、世界に反例を投じた。

焼肉を食べても、男女は特に結ばれない。

私と彼は、そのまま夜10時前に解散した。彼は、また誘います、と罪なことを言い放ちながら、手を振った。私は最後まで彼を想った。手の振り方が、かわいいなあ、なんて。


ところで、彼の話によると、付き合った彼女は皆メンヘラなのだと言う。
「メンヘラを引き当てちゃうの?」
と聞くと、
「友達には、俺がメンヘラにしてるって言われるんすよね」
と苦笑した。
深夜、ベッドに潜って、その会話を反芻した。

いや、当たり前じゃね…?

彼の、生まれ持ったアンニュイな雰囲気は、唯一無二だ。でも、あの気怠げな目は、恋人以外の女性のことも同じように見つめる。その一人が私で、現に、見つめられた私は彼の世界に引き込まれてうっとりとしていた。
そんな事実を知ったら、恋人は、彼を自分だけのものにしたくて仕方がなくなるだろうと思う。



彼はまだ、知らない。
自分の何が、人を惹きつけているのか。自分の何が、恋人や自分を苦しめているのか。
自分の何が、私を苦しめているのか。



彼は私の『推し』である。
中々会えないし、話すことも頻繁にはできない。
けれど、その距離は“ここから月まで”よりずっと近くなった。まあ、“射程距離15センチ”とまではいかないけれど。
彼と私は『推し』と『ファン』であり、『友達』だ。


と、恋人になりたい私は、自らに言い聞かせるのであった。