モノたちの輝き

緊張感の無い日々の眼に映る記録

アマガエルとの想い出

2020-09-11 02:58:31 | 田舎暮らし

このアマガエルは

ある年の8月31日この場所でみつけて以来

11月上旬までこの場所で暮らし

私の手から餌を食べて

夜は狩に出て朝にはまた此処へ戻ってくる生活でした

私が旅に出ようとしたある朝のこと異変がありました

いつものように彼女?のところへ行くと

背中の緑が傷だらけで震えていました

どうしたのかと見て居ると

この蛇口のあるテラスの床板の隙間から何か動くものが?

蛇でした

これは危ないと思い私は彼女?を旅に連れて行きました

箱に入れて餌をあげながら一週間ほどの旅でしたが

途中かわいそうなので車から下ろして草むらに放置したのですが

逃げないのでまた車に戻して旅を続けました

帰ってきてまたこの場所に置いてやると

それからもずっとそれまでと同じようにここで暮らしていましたが

木枯らしが吹き始めた頃に

冬眠に入ったのか?ある朝突然居なくなりました

頭や背中を撫でたり喉をコロコロしたり

爪楊枝の先に餌を付けてやると

爪楊枝を小さな手でつかまえてパクリと食べるのでした

よく遊んでくれた実に可愛いアマガエルでした

この頃はカメラが良くなかったので写りが悪いのですが

最近このプリントを見つけて懐かしくてつくづく思うのです

もっと写真とかビデオを撮っておけば良かったと

その後はこんなアマガエルには二度と出会えません

 

翌年の春

模様の違う少し大きめのアマガエルが

ツガイでこの場所に現れました

しばらくこの辺りで暮らして居ましたが

その2匹はなつく事もなく

いつの間にか居なくなりました

あれは成長したあのアマガエルだったのでしょうか

三十数年前の物言わぬアマガエルとの思い出

嘘のような実話です