〔よしなしごと)『言葉の宝箱』《かくしごと》

※不定期公開

運の良い方、縁の有る方、勘が働く方。

ご覧戴けたら幸いです。

吉永南央【正義を振りがさして、さぞかしいい気分でしょうね。正しいからなんだっていうのさ。正しさが、人を苦しめることだってあるんだよ】

2025-01-27 14:18:33 | 吉永南央


『まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ⑤』吉永南央(文春文庫2018/3/10)

 

紅雲町では山車蔵の移転問題が持ち上がり、草が営む小蔵屋の敷地が第一候補に。
話し合いが必要だが、草は母の言いつけで『うなぎの小川』とは絶縁状態で、話し合いが出来ない。
かつては親友だった女将と亡母の間に何があったのか。
紅雲町を歩き回るうち、草は町全体に関わる重い事実にたどり着くシリーズ第5弾。
『母の着物』『探しもの』『冷や麦』『夏祭り』『まひるまの星』5話連作短編集。


・相手のあることは難しい P10

・始まりがあれば、終わりがある。
変わらないものはない。
それが納得できなくて悔しがったり悲しがったりすることが、
自分には、めっきり少なくなった P49

・夫婦には、他人にはわからない決定的な出来事がある P62

・正義を振りがさして、さぞかしいい気分でしょうね(略)
正しいからなんだっていうのさ。
正しさが、人を苦しめることだってあるんだよ P125

・過去にならないものなんて、この世に一つもない P158

・過去は過去。
変えられるとしたら、この只今、そして、その先 P249





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