2019.08.19更新(画像追加)
ランチュウ / 蘭鋳 / Ranchu
(すみだ水族館にて撮影/2019.8)
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金魚の王様とも称されるランチュウ。
ワキンの突然変異から生まれたマルコより
派生したランチュウは
背ビレのない丸い背中と
顔の肉瘤(にくりゅう)が特徴です。
尾ビレが小さく
泳ぎはけっして得意ではありませんが
この不器用な泳ぎも魅力のひとつです。
(アクアマリンふくしまにて撮影/2019.6)
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日本最古の金魚飼育書とされている
1748年刊の「金魚養玩草」(きんぎょそだてぐさ)に
すでに「卵虫」と記載されています。
ただ、当時のランチュウは
現在のように肉瘤は発達していなくて
「マルコ」と呼ばれるランチュウの原始となる金魚でした。
マルコ自体は江戸時代にオランダ人によって
中国から長崎の出島に持ち込まれたようです。
幕末以降
愛好家たちのよって改良が重ねられ
現在の肉瘤の発達した
いわゆる獅子頭ランチュウが生まれました。
寛延元年(1748)年出版「金魚養玩草」
(国立国会図書館デジタルコレクションより)
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明治時代「博物館魚譜 金魚」
(東京国立博物館デジタルコンテンツより)
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ランチュウは
いまだに品種の安定が難しく
交配するたびに
背ビレを生やそうとする傾向があるそうです。
元来、金魚は
真上から眺める上見(うわみ)で
楽しまれてきましたが
特にランチュウは
それが重んじられる品種でもあります。
(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)
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エドニシキ / 江戸錦 / Calico Ranchu
ランチュウと東錦との交配によって
作られた品種です。
ランチュウと同じく
背ビレのない丸い体と
顔の肉瘤、
そして雑色モザイク透明鱗が特徴です。
(アリオ西新井店にて撮影/2018.10)
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染谷知孝ウェブサイト「金魚スタジオ」