SONY DATデッキ修理

ソニー製のDATデッキの修理をお受けしています。
長年、メーカーサービスでDATデッキの修理を担当いたしました。

製品の安全について 修理業者の責務

2018-02-11 00:57:22 | 安全への取り組み

DATデッキ修理 安全への取り組み

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当方では、製品の安全を確保するため、安全検査、試験を行うことができる設備を所有しております。

その一部の機器をご紹介させていただきます。

 

 

当方では、製品の安全を確保するため、適切な処置を丁寧に行い、安全検査、試験を行うことができる設備を所有しております。

 

 当方では、製品の安全を確保するため、適切な処置を丁寧に行い、安全検査、試験を行うことができる設備を所有しております。

 

 

安全検査

 

 

 

  

僭越かつ、私が申し上げるまでもございませんが、70年代~90年代のオーディオ製品は、日本の製造業が最も勢いがあり、多くの需要があった時に、開発・生産されたため、部品の大量仕入れによるスケールメリット、その他により、今では考えられないような製品が多く存在します。

この時代に生産・販売されたオーディオ機器と同じようなものを、今、作ろうとしますと、製品の単価がものすごく高額になると思われます。 もしくは、ロストテクノロジーにより作れない機器もあると思います。

この時代のオーディオ機器は人気があり、思い入れをお持ちのお客様がたくさんいらっしゃいます。

 

視力に障害をお持ちのお客様からDATデッキの修理のお問い合わせをいただいた際、お話を伺わせていただいたのですが、「使い慣れた製品をずっと使いたい。お前に頼めば直ると友人に教えてもらった。何でもポイ捨てして買い換えれば良いと言うものではない。人間は愚かになった。」とご指導いただきました。

 

とても篤いお言葉を賜わり、精魂込めて、お直しさせていただきました。

 

お客様は、メーカーから修理不能と言われたため、ご家族様に、処分するように伝えられたそうですが、ご家族様が、処分なさらずに、ご自宅で保管されていたとのことでした。

そんな中、ご友人様が、私のことを紹介してくださり、修理をお申し付けいただきましたので、お客様から、「本当に処分しなくて良かった。」とおっしゃってくださいました。

 

修理業者として、お使いいただけるように機能回復を図るのは当然ですが、決して疎かにできないこと、最も大切なことがあります。

 

それは製品の安全を確保することです。

 

修理をお申し付けいただくオーディオ機器のほとんどが生産から30年以上、もしくは30年近く経過しています。

 

新品の電気製品でも事故が発生する場合があるのに、ましてや30年経過した機器は製品寿命を迎え、いつ製品事故が発生するかわかりません。

 

メーカーは製造事業者として、製品に対して、国が定めた技術基準に適合する検査(技術基準適合認定)を行い、製品の安全を確保した上で、生産を行い、販売しています。

 

国が定めた技術基準に適合する検査(技術基準適合認定)は、かんたんに行えるようなものではございません。

適合検査は多岐に及びますが、一例を挙げますと、電源トランスの2次側の部品(抵抗、コンデンサー等)を短絡(ショート)させて、回路基板等が延焼しないか等の検査を行います。

家電製品は、たくさんの電気部品を使用して組み上げられています。

それらの部品の中には検査時点ではパスしても、その後、早期に部品不良を起こすものもあるかも知れません。

電気部品が早期に故障して短絡(ショート)しても、回路基板等が燃えないか等の検査を行うのです。(もちろん製品は、修復不可能な程までに、ぶっ壊れます。 私は、ぶっ壊し検査と呼んでいます。)

このような国が定めた検査を行って、製品の安全を確保してから生産を行っているのです。

 

余談ですが、修理業者の中には、自社で修理した家電の中古品に(自社の)PSEマークを表記して販売しているバカが存在します。

一品モノの中古品に、国が定めた技術基準に適合する検査を行うとどうなるか・・・

上記の理由(ぶっ壊し検査)で、せっかく修理した機器が修復不可能な程までに、ぶっ壊れます。

電気用品安全法をまったく理解していないことを自ら証明しているようなものだと思います。

 

 

自社で修理した家電の中古品に(自社の)PSEマークを表記して販売している修理業者の一つに、どうやって(どのような方法で)国が定めた技術基準に適合する検査を行ったのか尋ねたことがあります。

 

この修理業者は、テレビ、雑誌、新聞でも紹介されたことがる東京都八○子にある有名な修理会社です。

 

この修理会社の代表は、私の問いに対して明確な回答をしませんでした。

 

それ以降、この修理会社のWEBサイトからPSEマークについて偉そうに解説しているページと「PSE検査実施」の文言が削除されました。

 

 

 

皆様、修理業者なんて、どこも無茶苦茶です。

 

WEBサイトに、どんなに立派なことを書いていても、テレビや雑誌、新聞の取材を受けて、持て囃されても、まったく信用できないということです。

 

 

話が逸れましたが、

ですので、メーカーサービスとして修理をさせていただいておりました時は、指定された部品を使って修理を行う必要がありました。

勝手にメーカー指定以外の部品を使ったり、ましてや製品の仕様の変更を行うような修理は電気用品安全法に違反するため行えません。

それは、メーカーサービスを退職して以降も頑なに守らなければなりません。

 

メーカーが製品のサポートを完了した理由は、製造事業者として生産当時に決められた部品を使って修理を行う必要がありますが、それらの新品の部品の供給ができなくなってしまったことが大きな理由です。

メーカーは国が定めた技術基準に適合する検査を行って安全を確保した上で生産を行っていますが、流石に生産してから数十年先のことまで予測することは困難です。

 

ましてや、素人が、劣悪なやっつけ仕事で動くようにして自分のオナニーのために転売されることなど予測できない事態です。

 

生産から数十年経過した古い製品は、電気部品の劣化等で、いつ事故が起きるかわかりませんので、もう使わないで欲しいという理由もあるかも知れません。

素人業者が弄った(オナニーした)時点で、メーカーはPL法から、開放され、すべての責任は弄った素人業者がとることになります。

 

そのような生産から30年以上経過した機器を修理させていただく場合、製品事故が発生しないように適切な処置を施さなければなりません。

 

修理させていただいた機器で、お客様の安全を脅かすようなことがあっては万死に値すると思います。

製品の安全を確保できないようであれば、安易に修理をお受けするべきではありません。

 

例えば、ベルトのみの交換で動くようになったとします。

そうしますと、お客様は、これまで故障して使っていなかった機器を、再び通電させて、お使いになるようになります。

(生産から数十年経過して製品寿命を迎えた機器を再び、お使いになるようになります。)


ベルト交換等の一部の修理で動くようにはなっていますが、生産から数十年経過していますので、その他の箇所、電気回路等も劣化しています。

それは、もはや機器ではなく、危機です。

 

大切なお客様の生命、財産をお守りするために、安全に配慮した処置を行わなければなりません。

 

当方では、製品の安全に配慮して、劣化した部品の交換、予防交換等の適切な処置を行っております。

 

 

 

電気用品安全法に違反しているヤフオク出品者の紹介

 

知らなかったでは、すまされない、安全に対する基本的な知識が完璧に欠如した出品者の紹介

 

自分の身は自分で守るご時勢です。

 

このページでは、お寄せいただいた情報等を公開して、情報の共有化を行って、皆様の安全に寄与できたらと思います。

 

 

栃木県の悪質転売屋 aa○○41982 は電気用品安全法に違反しています。

 

 

メーカーの仕様と異なる電源コードに交換して販売することは電気用品安全法に違反します。

 

 

写真でご覧のとおり、メーカー指定の電源コードと異なる電源コードに変えています。

この商品を誤って落札された方は危険ですので、経済産業省に通報して、 aa○○41982 に返品してください。

 

 

基本的なことも理解していない電気安全上の知識が無い素人は危険です。

詳細は下記をクリックしてください。

 

電源コード切断

電気用品安全法に違反

 

 

 

関連動画のご紹介

 

「電源コードの継ぎ足し接続で発火」

 

「ショートにより焼き切れた電源コード」

 

 

 

 

 

修理業者が行わなければならない検査、試験につきまして、時間がとれましたら、続きを書かせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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