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堀田あけみ 「1980アイコ十六歳」
1980年に16歳の時書いた小説が文藝賞を受賞。
作者は私より1歳年下。
あの時の驚きを今も覚えている。
42年後にようやく読了。
これは作者にとっても当時の心理状況を思い出す貴重な書文だし、同世代の私にも当時のティーンの抱える悩みや問題を生き生きと回顧する良い記録だ。
そして令和の高校生が昭和の高校時代はどのようなものであったのか紐解ける民俗資料的価値もある。
フィクションであるがとてもリアル。
私小説なのではないだろうか。
十代の時読んでいたらこんなに味わえなかったと思う。
16歳でこれが書けるとは。
聡明さに驚いた。
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