ここ数年来、臨床上細菌感染が敗血症を誘発したために亡くなった患者は少なくない。老人の命であれ若者の命であれ、男の命であれ女の命であれ、体質の丈夫な人の命であれ体質の弱い人の命であれ、細菌、ウィルスの前では同じように弱いのである。さらに恐るべきことは、細菌感染を治療するのに用いられる抗生物質がもはや細菌に抵抗できなくなり、次第に効用を失いつつあることである。細菌の薬物耐性はますます強いが、でも今のところ、医学界ではまだほかの「強力」な抗生物質がない。人々の命の安全に対する細菌の脅威はますます大きくなる。「細菌の薬物耐性」も医学界の早急に解決しなければならない一大難題になった。
「細菌の薬物耐性」とは、細菌の、抗生物質に抵抗する性質である。細菌は三種以上の抗生物質に抵抗できたら、「スーパー細菌」と呼ばれるようになる。スーパー細菌の危害は普通の細菌の危害よりもっと大きい。台湾の2007年の研究では、スーパー細菌となったアシネトバクター・バウマニによって敗血症にかかった患者は一般の敗血症患者より死亡する可能性が二倍高く、しかももっと長い治療時間を必要としているということが示されている。EUでは、毎年スーパー細菌のゆえに死んだ者が2.5万人にのぼる。全世界では、毎年スーパー細菌のゆえに死んだ者が70万人にのぼる。目下のところ、まだスーパー細菌に対する有効な治療法がない。
スーパー細菌の危害を抑制できないが、でも適切に防ぐことが必要である。スーパー細菌の発生する主な原因は抗生物質の乱用、および傷口の感染や手術用機器との接触による感染である。だから、よい生活習慣、よい薬の使用の習慣を身につけることは、スーパー細菌を防ぐのに非常に重要である。
1.よい薬の使用の習慣
抗生物質の乱用は、スーパー細菌の発生の重要な要因である。多くの人は抗生物質に頼りすぎるため、薬を乱用するようになる。実は、普通の風邪を引き起こし、鼻水が出、インフルエンザにかかるのはウィルスのためであり、細菌感染のためではない。だから、抗生物質で治療しないほうがいい。患者は風邪の進み具合に対する医者の判断に基づいて、抗生物質を使うかどうか、またどのくらいの抗生物質を使うかを決めるべきである。
薬の分量と、薬を飲む時間は医者の要求に従わなければならない。意のままに薬の使用をやめたり、自分で薬の使用法を決めたりしてはならない。さもなければ、患者自身のためにならないだけではなく、しかも細菌の薬物耐性を速く強める。
2.正しい手を洗う習慣
正しい手を洗う習慣は、手の洗い方と手洗いのタイミングを含んでいる。正しい手の洗い方には五つの手順がある。すなわち、水で手を濡らすこと、こすり洗いすること、洗い流すこと、両手を上げること、手を拭くことである。その中の最も重要な手順は、「こすり洗いする」という手順である。両手を石鹸やハンドソープで少なくとも二十秒こすり洗いしなければならない。では、いつ手を洗わなければならないのか。咳やくしゃみをしたり、鼻ををかんだりした後、食事の前、トイレの後、或いは公共の場所の公共物に触り、公共交通機関を利用した後、すぐに手を洗わなければならない。
3.体の鍛練に励み、抵抗力を強める
抵抗力は、スーパー細菌に抵抗する最もよい薬である。一般的には、体質がよく、抵抗力が強い人であればあるほど、細菌に感染する可能性は低い。だから、いつも体を鍛えれば、自分の抵抗力を高めることができ、病気にかかり、或いは細菌に感染する可能性を有効に低めることもできる。
客観的な協力はスーパー細菌に感染する可能性を有効に低めることができるが、根本的に問題を解決することはできない。では、わたしはほかの対処する方法があるのか。聖書にこう書かれています。「いと高き神のもとに身を寄せて隠れ、全能の神の陰に宿る人よ、主に申し上げよ、『わたしの避けどころ、砦、わたしの神、依り頼む方』と。神はあなたを救い出してくださる。仕掛けられた罠から、陥れる言葉から。神は羽をもってあなたを覆い、翼の下にかばってくださる。神のまことは大盾、小盾。夜、脅かすものをも、昼、飛んで来る矢をも、恐れることはない。暗黒の中を行く疫病も、真昼に襲う病魔も。あなたの傍らに一千の人、あなたの右に一万の人が倒れるときすら、あなたを襲うことはない」(詩編91:1-7)。全能者は人類の依り頼む方、人類の贖い主であり、また人類が病気にかかり、災難に遭う時の避けどころである。彼の力ある御手はわたしたちを庇護して、すべての疫病、ウィルス、すべての苦難から遠く離れさせることができる。真心をもって彼に依り頼んで、彼をあなたの依り頼む方、あなたの救い主にさせよう! 彼はきっとあなたを平安の中に守ってくださる!
スーパー細菌が襲ってきた。あなたは本当に準備ができたのか。