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インフルエンザ対策 マスクとうがいより大事なことがある?

2018年01月17日 | 健康情報
今年もインフルエンザの流行が騒がれ始めている。厚生労働省による2017年12月1日の発表ではインフルエンザの患者報告数は7280人となり、「例年よりもやや早く流行シーズンに入った」のだそうだ。

  そこで重要になるのが、インフルエンザ対策。しかし、なかには首をかしげたくなるような情報もある。そこで、おおたけ消化器内科クリニックの総合内科専門医、大竹真一郎氏にインフルエンザ対策法を聞いた。

●Q: ワクチンは本当にインフルエンザ予防になるの?

大竹氏: ワクチンはいわばクルマのシートベルトのようなもの。交通事故を防ぐことはできませんが、シートベルトをしていれば、事故に遭ったときに、自分や同乗者の被害を少なくすることができます。ですので、インフルエンザワクチンを接種したからといってかからないわけではありませんが、接種すれば、インフルエンザにかかっても症状を軽減することができます。また、症状が軽減すれば、ウイルスを保持する期間も短くなり、周囲の人への感染を防ぐことにもつながるのです。

 特にインフルエンザにかかると重症化しやすい子供、高齢者、病気を抱えている人が接種するのはもちろん、そのような人たちにうつさないためにも、ワクチンの接種はすべきでしょう。

●Q: マスクをしていれば、インフルエンザは予防できる?

大竹氏: マスクの予防効果はかなり限定的です。マスクは呼吸をしやすくするために繊維の目を粗くしているため、非常に小さなインフルエンザウイルスは簡単にくぐり抜けてしまうからです。ただし、周囲の人にうつさないようにするためにマスクを着用するのは有効です。インフルエンザウイルスは確かに非常に小さいですが、唾液や鼻水などに含まれたウイルスはブロックできます。マスクの効果を発揮するためには乾いていることが大切なので、湿ったら必ず交換しましょう。マスクにはウイルスがついていますから、ビニール袋などに入れて捨てるなど、特に子供や高齢者のいるご家庭では気をつけてください。

Q: うがいより手洗いのほうが予防効果が高いって本当?
大竹氏: 最新の研究で、うがいにインフルエンザ予防の効果が期待できないことが明らかになりました。また、厚生労働省による「平成29年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」でも、うがいは明記されていません。

 インフルエンザは風邪と同様にウイルス感染による疾患ですが、ウイルスは体内の細胞に侵入して分裂することで増えていきます。20~30分程度で侵入してしまうため、口内のウイルスを除去するためにはかなりの頻度でうがいをしなければならず、予防効果はあまり期待できません。

 そこでぜひ実践してほしいのが、「手洗い」と「顔を触らない」こと。

 インフルエンザはかなり近づかない限り、くしゃみやせきで感染することはありません。飛沫感染よりも注意したいのは、接触感染。インフルエンザの多くはくしゃみやせきで飛散したウイルスが付着したドアノブや机などを触り、ウイルスが付いた手で目や鼻をこすることにより感染するからです。だから外出中は顔を触らないことが大切。正しい手洗いやアルコールなどでこまめに手を清潔に保つことを心がけてください。

●Q: 体を動かしたほうがインフルエンザになりにくい?

大竹氏: ウオーキングなど体に負担がかからないような軽い運動は、インフルエンザ予防に有効です。週3回、1時間程度行うことで、免疫機能を正しく働かせることができるといわれています。

 ただし、ハードな運動をしている人は一般的な人に比べてインフルエンザにかかる可能性が高くなります。フルマラソンを走ったあと、風邪にかかる確率が通常の2~6倍になるという研究結果もあります(参考資料:Peters,E.M.、Ultramarathon running and upper respiratory tract infections,S.Afr.Med.J.、64,582-584,1983.)。運動をしすぎると酸化ストレスなどによって体に大きな負担がかかり、免疫機能をうまく働かすことができなくなるのがその原因だと考えられます。

 さらに、大竹氏は「マイタケやガゴメ昆布などインフルエンザウイルスの抑制効果が示唆されている食品も出てきたが、まだ研究段階。基本的には、“手洗い”、“顔を触らない”、“ワクチン接種”をしっかり行い、他人にうつさない努力を」と話す。インフルエンザの流行を抑えるためにも、まずは基本的な予防法を実践すること。







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