ということで、久々の更新&雑記です。あんまり寒くてなかなか更新する気が起きない。せっかく車を買ったというのに連休の休みも取れないため、特に遠出もしていません。スイスポは、淡々と毎日の通勤、近所のスーパーへの足として使っています。
プレオやアイの時のように、室内外のインプレやワインディングに持ち込んでのプチインプレもやりたいのですが、なかなか作成が面倒臭くそのままです。まだプレオやアイの時のほうが熱心に更新していたような気がする。ということで、小ネタですが、とりあえず準備が出来ている分だけでも手に入れた車本の紹介をします。
世界の名車―永久保存版・(古本/Dorling Kindersley/講談社) 約2,000円くらい
こちらは、1996年に講談社より発売された大型本。いわゆる自動車図鑑みたいなものになります。Dorling Kindersley社というイラストレーションを使った参考書を数多く出しているイギリスの多国籍出版社のもので、日本では講談社がライセンスを取ったものみたい。筆者は英国人のクウェンティン・ウィルソン氏、デイヴィッド・セルビー氏、日本語版への監修、翻訳はいのうえ こーいち氏。
定価5,000円近くする高価格本で、90年代当時図書館で見たことがある。記憶を辿って、こんな本あったなあということで探し出した。近年、新しいこのようなタイプの自動車図鑑も発売されているみたいです。Amazonだと5,000円近くしていたので、ヤフオクにて見つけた。
各国の代表的なメーカーにより、1940年代~1980年代までに製造されたクラッシックカーがアルファベット順に並んで掲載されている。登場する車種は80車種、図版800点にも及ぶ。イギリスを代表するスポーツカーメーカーのロータスからはエリート、エランの2台。
イタリアの高級車メーカー、ランチャのストラトス。ラリーカーでもあり、日本ではスーパーカーでもあった。
イタリアの車体に、アメ車のV8をぶち込んだ、ある種の人にとっては理想とも言えるデトマソ・パンテーラ。こんな車はもちろん買えないが、シャレード・デトマソが欲しかった。トヨタの子会社になった今では、もうできない企画でしょうか。
スーパーカーの代名詞、ランボルギーニ・カウンタック。ランボルギーニからは、ミウラも掲載。
もちろんスポーツカーや高級車だけではなく、自動車史上エポックメイキングなモデルも掲載されている。イタリアの足、フィアット500。日本だとルパン3世の乗った車として、お洒落カーみたいな扱いを受けている。
フランスの農民車シトロエン 2CV。同じように英国のミニ、ドイツのVW ビートルなんかも掲載されている。
1950年代、60年代あたりの景気がよかったころのアメ車。羽など飾りが豊富で豪華、ゴージャスという言葉が良く似合う。オールディズとかアメリカン・グラフティの世界。
この本の良い点は、大きめの写真に細部の写真がいくつかで構成されており、その車の背景、歴史的位置などが簡単な解説で紹介されている。まさに博物学の国、大英博物館を擁するイギリスらしい作りで、そのまま自動車博物館の展示を見ている気分にさせてくれる。ABC順なので最初にイギリスのACエース(ACコブラの車体の元となったライトウエイト)、ACコブラと並んでおり、実にマニアックな気分を味あわせてくれる。他にはなかなか普通の書籍には掲載されていない、各国のクラッシックカーが集められている点などが貴重。
日本からは4台。ダットサン・フェアレディ、フェアレディZ、マツダ・サバンナRX-7、そしてトヨタ2000GT。世界的に影響の大きかった車が収録されているようで、日本のこの手の本だと必ず入っている、コスモ・スポーツ、S600、S800やトヨタスポーツ800などは収録されていない。フェアレディZ、マツダ・サバンナRX-7は、当時デザインも良くて廉価なスポーツカーということで、北米市場で馬鹿売れした。これは96年の出版なので、今続編が作られればユーノス・ロードスター、日産GTR、ホンダ・NSXあたりは間違いなく入るでしょう。
図鑑 世界のモーターサイクル・(古本/辰巳出版/Dorling Kindersley) 1,800円くらい
こちらは、同じく世界中のクラッシックバイクを集めた図鑑 世界のモーターサイクル。出版は1994年で著者は英国人のフューゴ ウィルソン氏。前述の世界の名車―永久保存版に構成が非常に似ているなと思ったら、同じくDorling Kindersley社のもの。こちらは、日本でのライセンスを辰巳出版が得たということらしい。
基本的に世界の名車―永久保存版と同じようなフォーマット。こちらはアルファベッド順ではなく、世界のクラッシクバイク200台が国別に収録されている。博物学的というか、博物館的な構成という点でも同じ。このシリーズには、スターウォーズ本もあった。オートバイという趣味性の高いものゆえ、こちらは自動車以上にマニアック。
ハーレーダビットソンより古い、アメリカ最古のメーカーインディアン。1960年代に解散していたが、2006年に米国に新生インディアン・モーターサイクル社が設立されている。
軍用車などとして使われた古いハーレーダビットソン。軍用車というとドイツのBMWのイメージが強くあります。
アラビアのローレンスが愛用したブラフ・シューペリアSS-100。ブラフ・シューペリアまでがメーカー名。製造されたのは1920年代。クラッシックバイクといえば、英国車の右に出るものはいない。
イギリスのVincent社のVincent-HRD Series C Black Shadow。いわゆるビンセント ブラックシャドウ。当時も今も、家が買えるほどの高級なオートバイとして知られている。
こちらは、今もアウディグループに入って健在なイタリアのドカティ。一時期はカジバの傘下にあり、MVアグスタとかと並んで売られていた。イタリアの高級車ブランド、お洒落バイクの代名詞。
WGPで圧倒的な強さを見せ伝説のメーカーとなったMVアグスタ。バイク界のフェラーリ。本体は航空機メーカーとして健在で、ブランド名だけイタリアカジバの元に。そのブランド名は、一時期はハーレーダビッドソンの元にあったようですが、2016年時点では破産手続き中ということみたい。
赤くなっても郵便車に見えないところがイタリアの伊達。イタリア人、バイクでも車でも赤く塗りますな。赤は退色が激しい色なので、イタリアの日差しの下ではどうなのでしょう。
こちらは、1980年代に復活なった、イタリア ジレラのサトウルノ。日本の伊藤忠商事が企画し、スズキグースのデザインも担当した萩原氏が手がけ日本向けに生産された。その後、世界でも売られるようになった。ジレラ社は、今はベスパのピアジオのブランドのひとつとなって、スクーターなんかにブランド名が使われてます。
イギリスのノートン。クラシックレーサー的なイメージが強いメーカー。日本メーカーに押され70年代に倒産しその権利は分散していたが、2009年に英国人実業家の手によりブランドが買い戻され復活した。現在もノートンブランドのバイクを売られている。
こちらもイギリスのトライアンフ。トライアンフは50年代60年代に一世を風靡した後、日本勢におされて80年代に破綻。商標やブランド名などを新しいオーナーが獲得して新生トライアンフとして復活。
イギリスのオートバイメーカー・ヴェロセット。高性能で高価なバイクとして知られたが、60年代頃から日本車に駆逐され1970年代にあえなく終焉。
車と異なりバイクの世界では、日本の4大メーカーが圧倒的なシェアを占めているためJAPANの項は大きく扱われている。オートバイに関しては、日本車を抜きにしては語れないほどの存在感がある。ただしクラシックバイクに関しては、歴史が短いため英国にはかなわない。
あいつとララバイで有名になったKAWAKI Z2(これはZ1)。ニューヨークステーキとして、アメリカで馬鹿売れした。
ドイツ人デザイナー、ハンス・ムートを起用したスズキ・刀。自動車のスズキは、地味な実用車のメーカーというイメージですが、バイクに関しては昔からイケイケのメーカーでもある。ということで、個人的にはこれまで読んだすべての自動車本、バイク本のなかでもっとも良く出来ていて楽しいと思う世界の名車―永久保存版と図鑑 世界のモーターサイクルの紹介でした。
参考:世界の名車―永久保存版・講談社&図鑑 世界のモーターサイクル・辰巳出版/Dorling Kindersley