スポイチ編集長日誌

最近はGTAオンラインの攻略ばっかりです。
日付そのままで修正・追記したりします。

ブラック企業が若者から奪うもの

2014年04月23日 | 社会
「ブラック企業」は、実に多くのものを若者から奪うことによって成り立っている。

●その1.健康
ブラック企業問題として言及されることが多いのが、社員の健康を奪うことについてである。
長時間労働・激務によってわずか数年で体を壊したり鬱になって退職を余儀なくされる。最悪の場合は過労自殺という形で生命までも奪われる。そこまでは行かなくとも、長期の病気療養ともなれば金銭的な負担は重くのしかかる。
本来は企業が負担すべき「壊した労働者」の医療費やその後のケアに必要なコストを社会に丸投げしている点も、ブラック企業が強く批判される理由の一つとなっている。

●その2.
ブラック企業の特徴の一つは「薄給激務」、つまり労働内容に比して給与が異常に低いことである。ブラック企業の経営は、本来労働者に支払われるべき対価を掠め取ることで成立していると言える。

●その3.時間
若いときの時間というものは何者にも代えがたいものであるが、ブラック企業は長期間労働を強制することによって、若者の時間を容赦なく奪い取る。

●その4.未来
若かった頃の時間と健康を奪われて、それでもなお未来が残っていると言えるだろうか。


多くの若者が健康を破壊され時には命を失い、若い時の時間を奪われ未来を失った後も、ただブラック企業の経営者のみはツヤツヤのフサフサのテッカテカではないか。

この時代、ブラックの経営者に必要な資質とは、他者の健康・生命・時間を使い潰して自らの利益と実績に還元することに何の躊躇も持たないことなのである。



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

ブラック企業経営者の本音 (扶桑社新書)
秋山 謙一郎
扶桑社


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。